俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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紅葉の那須岳と温泉
 いつもと異なり、賑やかに紅葉を楽しむといういわば遊山の小さな旅
となった。都合4度目の那須三山へ盛りの紅葉と三斗小屋の湯を求めて
ののんびり山行である。
 この那須三山へは今年の4月、残雪の中単独で歩いた時はまだ雪が多
く、夏道はすっかり埋もれ、ルートファインディングに苦労し、小屋か
ら隠居倉への登りで悪戦苦闘、敢え無く撤退するという経験をしたばか
りである。
 今度は静けさと白さではなく、会話と彩色を味わうのが目的となった。
メンバーは家内と友人Yu氏ご夫妻の4人。


DSCF1607.jpg DSCF1585.jpg DSCF1591.jpg
10.14(日)浦和~東北道~那須ロープウエイ駐車場~山頂駅~
        茶臼岳~峰の茶屋~朝日岳~熊見曽根~隠居倉~
        三斗小屋温泉・大黒屋(泊)
10.15(月)三斗小屋~沼原分岐~姥が平~牛が首~山頂駅~
        駐車場~元湯・鹿の湯~浦和

10.14(日)第一日目
 15年振りに入山する家内と最近膝に問題を抱えているYu氏夫妻、
おまけに地元の秋祭りの世話役でありながらこの山行への参加のため
地元を抜け出す為に飲まされ過ぎて二日酔いのYu氏。
出来るだけ累積の高低差を減らす為にロープウエイを使うこととし、朝
6時、浦和を出発。まずまずの晴天。
 紅葉シーズン、しかも日曜日とあって駐車場は既に満杯。峠の茶屋の
駐車場になんとか空き地を見つけ、やれやれ。それでも1時間のロスタイム。
 ロープウエイ山頂駅 9時30分。茶臼岳の噴煙と朝日岳南面の紅葉
に迎えられ、賑やかに歩き出す。
都心のスクランブル交差点を渡るが如く、前後左右は老若男女で一杯。
最近は平日の静かな山行ばかり故、随分勝手が違う。
 1時間で茶臼岳(1915m)頂上。小休止。
眼下の姥が平のドウダンツツジなどの落葉広葉樹の紅葉が見事。朝日岳
と三本槍岳の南面も鮮やかな錦を纏っている。
その奥、北側は甲子温泉方面の旭岳、大白森山、さらに二股温泉の二股
山などが望めた。
この三本槍岳から福島方面へは残雪の時期に歩いて見たい尾根道である。
 峰の茶屋への降り、家内がザレ場でしりもち。大事に至らず。五つの
登山道が交わる峰の茶屋周辺は、小さな子供達の声も混じり大変な賑わい。
小屋脇で冷風を避け昼食。歳の割りに皆、健啖。普段はあまり昼食を
摂らない家内もおにぎり2個と副菜をペロリ。Yu氏夫妻も何だかもの足りなそう。
Yu氏の二日酔いも解消されたみたい。
 ここから朝日岳へ廻る人は少なくなり静かになった。尖った岩峰を
屹立させている剣が峰の東面を巻いてクサリ場のトラバースにかかる。
久し振りの家内は緊張ぎみ。朝日岳の肩の広場で大休止。
Yu氏夫妻はザックを置いて勇んで朝日岳(1896m)山頂の往復
に向かう。少し疲れのみえてきた家内はパス。天狗に攫われないよう
侍従役の私も待機し煙草を楽しむ。
 ここから熊見曽根への登り、三本槍岳への道を分け三斗小屋温泉目指
し、まずは隠居倉へのアップダウン。左右の尾根の紅葉が美しい。
左手の姥が平は山火事のよう。右手三本槍の山腹は笹とハイマツの灰緑
の絨毯に赤や黄色の刺繍が点在。                  DSCF1585.jpg  DSCF1592.jpg
 隠居倉(1819m)へ向かう尾根道はこの標高でもハイマツが繁り
高山気分を味わう。Yu氏の奥さんが降りで膝の不調が出始める。
どうやら朝日岳からの降りでぴょんぴょんやり過ぎたようだ。
隠居倉のピークで大休止の後、三斗小屋までの降りは時間をかけ、
おしゃべりを楽しみながらゆっくり歩く。源泉口を覗き、温泉神社で
手を合わせ、ようやく三斗小屋温泉T屋の軒を潜り、大黒屋着。3時
30分。4月の残雪時は私の他2人組みのたった3人しか泊り客がな
かった大黒屋も、この紅葉の季節は満室。
 Yu氏とふたり、さっそく風呂に飛び込む。いつもながら源泉掛け流
しの鄙びた湯は木造りの湯舟に溢れ、癒される。Yu氏も満足そう。
DSCF1598.jpg  20071017102718.jpg
 交代で女性陣も入浴を済ませ、夕食までビールと日本酒で宴会。
各部屋部屋からの談笑が小屋の中に満ち、皆、この紅葉のピーク時に
泊まれたことを多としていることが感じられる。8時就寝。

10.15(月)第二日目
 曇天。残り行程の少ない我々は、8時少し前、最後に小屋を後にする。
「山行クロニクルNo.15」で、笹の葉を冷凍して料理の添え物にす
ることを書いたが、それを読んだYu氏の奥さんが少し持って帰りたい
というので、沼原分岐までの間、篠竹の葉を集める。
湿った登山道にはミネカエデやブナの実生がひょこひょこ健気に背伸び
している。沼原分岐で姥が平経由牛が首への道をとる。登りは元気な
Yu氏の奥さん、降りにかかるとつらそう。昨夜、爆睡したという家内
は元気を回復。降りは時間をかけゆっくり歩く。
小さな沢をいくつか渡渉し樹林の中を淡々と行程をつめる。沼原~大峠
方面はツキノワグマが生息しているようだが、登山者の多いこの時期は
登山道までは出てこないようで落しものは見つからない。
しかしこの種の観光地に近い低山は、熊除けの鈴やベルをザックに付け
て歩く人が矢鱈と多く、小うるさいのが難点だ。団体の中にはその半数
近くがカランカラン、チリンチリンと鳴らしているのもいる。
リーダーはそれとなく注意すべきだろう。また小屋の中では鳴らないよ
うにするのもちょっとした心遣いだ と思う。

 姥が平近くになると落葉広葉樹の色づいた葉で周囲が明るくなる。
 DSCF1602.jpg  DSCF1603.jpg
足元にはシラタマノキが白い小さな花実をつけている。同じツツジ科の
アカモノとよく似ている。紅葉の名所 姥が平 10時着。
実に素晴らしい。焚き火の真ん中から周りを見ているようだ。陽光が
あればもっと燃え盛るだろう。三脚を出し、一行の全員写真を撮る。
 
 紅葉を背に牛ヶ首へのザレた急登を喘ぎ、尾根に復帰する。10月
中旬とはいえ尾根を吹き抜ける風は結構冷たい。茶臼岳の噴煙を左に
巻き道を風に吹かれロープウエイ山頂駅まで辿る。
11時30分の便で下り駐車場の峠の茶屋で小腹を満たす。
 膝を労わりながらの下山であったが大事に至らず済んだ。紅葉に
十分満足し、渋滞の対向車線を横目にまだ緑の高原を湯本まで走る。
 元湯・鹿の湯、白濁した湯でしっかり汗を流し、硫黄の匂いを身に
まとい、近くの休み処で遅めの昼食。帰りの運転を家内に任せること
にし、Yu氏と私はビールで乾杯。
 帰路は名物のまんじゅう 地の野菜、さらには工房で器を買い、まさ
しく物見遊山の小さな旅。浦和の行きつけの寿司屋で刺身と寿司を摘み
4人の旅を締めくくった。
 家内を連れての山行は十数年振り。来月、自作の衣装でファッション
ショーにでると張り切って創作中の家内、足がガタガタになって、当日
花道から転げ落ちないようにと願う。

DSCF1612.jpg

写真はクリックして、拡大してください。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


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