俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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剱沢雪渓と仙人池
P1010509.jpg P1010515.jpg P1010553.jpg
剱岳             剱沢             裏剱
                                       (写真はクリックして拡大して下さい)

 立山から入山、
室堂平・雷鳥坂・別山乗越を経て、剱沢から剱岳を・・・
大雪渓を歩き平蔵谷・長次郎谷、そして三の窓の雪渓を・・・
二股から仙人池まで登り返し、裏剱・八峰の岩峰を・・・
それぞれ眺め、
最近拓かれた雲切新道と最終日には黒部峡谷の水平歩道を歩き、
欅平から宇奈月へ下山。
途中、仙人温泉、阿曽原温泉の湯も楽しみたいと計画。

 本来は秋に相応しいルートであるが、今年は白竜峡の雪渓がなかなか溶けず
紅葉シーズンまでに下ノ廊下が通り抜けられるかどうか判らないとのことで
下ノ廊下が不可であれば 山小屋の混まないこの時期に と裏剱へと向かった。


「山行クロニクル No.59」 剱沢・仙人池・雲切新道・水平歩道    単独
’10.8.24(火)立山駐車場=室堂平~雷鳥坂~別山乗越~剱沢小屋(泊)
    8.25(水)剱沢大雪渓~真砂沢~二股~仙人新道~仙人池ヒュッテ(泊)
    8.26(木)仙人池~仙人谷~仙人温泉(泊)
    8.27(金)仙人温泉~雲切新道~仙人ダム~阿曽原温泉(泊)
    8.28(土)阿曽原温泉~水平歩道~欅平=宇奈月温泉=立山駅
           =北陸・上信越・関越道=浦和

室堂平・雷鳥坂・剱沢小屋

P1010481.jpg P1010482.jpg P1010483.jpg
別山尾根、左奥に剱岳  みくりが池         地獄谷

 室堂平は既に晩夏。それでも相変わらず登山者や観光客で賑わっていた。
みくりが池や地獄谷を眺め 雷鳥沢キャンプ場まで一旦降る。
夏休みとてほほえましい家族連れのテントも多い。

P1010489.jpg 雷鳥沢キャンプ場と雷鳥坂・別山乗越

 ここから剱岳を巻いて欅平までの久し振りの長丁場。
小屋泊りではあるが、アイゼン、自炊道具、食糧など ザックの重さが堪える。
大日連山への道を分け、別山乗越まで雷鳥坂の急登を励む。
昔、子供連れで歩いた立山三山や三年前、その肩を越え五色ヶ原~薬師岳~太郎平まで
単独縦走した龍王岳、背中には奥大日の峰。
それぞれ歩いた想い出を辿りながら まずは剣御前小屋を越え、剱沢の小屋へ。

P1010490.jpg P1010494.jpg P1010505.jpg P1010509_20100829181904.jpg
奥大日岳       立山三山(左)と右奥に龍王岳  岩と雪の殿堂標識  剱岳(手前は前剱)


 小屋で明日予定している剱沢大雪渓の状態を教えてもらう。残雪がまだ多く左岸沿いのルートは
しっかりしているとのこと。
今年は 長次郎谷の上部と北方稜線での事故が多いと言う。
夕方、一時間ほど雷雨。


剱沢大雪渓・二股・仙人新道・仙人池

 早朝、剱沢上部 剣山荘へのトラバース道の雪渓上部に熊が一頭登っていき
双方の小屋の緊急交信が続いたが、20分ほどで「くろゆりのコル」の方へ消えて
いった。あのくらい速くしっかりと尾根を登れるのは羨ましい限り。

P1010512.jpg アオノツガザクラ

 まだ 花の残るガレた登山道を雪渓まで降り アイゼンを着ける。
スプーンカットで波打った大雪渓が遥か下まで続いている。
ここから真砂沢ロッジまで 2時間の雪渓散策である。

P1010513.jpg P1010514.jpg P1010515_20100829190617.jpg
剱沢・上部          中部            下部

 途中、平蔵谷や長次郎谷の雪渓を見上げ、ピッケル片手に攀じる若人を想像する。
真砂沢出合手前のクラックを避け、一旦、夏道へ上がる。
降ってきた雪渓を振り返る。降雪期の純白であったならどんなにか美しいことだろう。
クラックを高巻きして再び雪渓を歩き 真砂沢ロッジで一服。
陽射しが暑い。

P1010518.jpg   P1010521.jpg   P1010520.jpg
平蔵谷          長次郎谷        剱沢大雪渓を振り返る

 ここまで昨夜同宿、池の平小屋へ向かうという横浜の女性二人組 と 剣山荘から
降りてきて同じ仙人池ヒュッテへという単独男性と相前後した。
逆に登ってきた人は単独男性二人のみ。
これから真砂沢を出て室堂へという4~5人のパーティが二組であった。

 針ノ木雪渓ほど斜度はないが剱岳の左俣や右俣に通じる残雪の谷を見上げながらの
快適な雪渓漫歩であった。

 この先、二股までの南股は、三ノ沢のスノーブリッジがしっかりしており
右岸に渡らずそのまま直進、四ノ沢の河原を越え二股吊橋を渡り近藤岩に着く。

P1010528.jpg P1010535.jpg   P1010534.jpg P1010537.jpg
二股吊橋          近藤岩              三の窓雪渓     「幻の剱大滝」方面 

 仙人新道の急登を前に 三の窓の美しくも厳しそうな雪渓を眺めて昼食、大休止。

 炎天下の急登、約800m、仙人新道は牛歩というより蝸牛。
水をガブ飲み 大汗を流し、青息吐息。
三の窓雪渓の絶景が無かったら・・・、救いのない状態であった。
通常の倍近い時間を掛け仙人峠に辿りついたときは しばらくへたり込んでしまった。

P1010539.jpg P1010541.jpg 仙人新道から三の窓雪渓を覗きこんでは息を継ぐ

P1010543.jpg へたり込んだ仙人峠から仙人池ヒュッテを眺む

P1010548.jpg P1010559.jpg
仙人池からみた裏剱・八峰の岩峰    剱岳三の窓 左にチンネと八峰の頭

 ここは紅葉の名所、小屋主50年を越える「仙人池のかあちゃん」ことSさんに逢いに来る
常連さんで 毎年10月は満杯のようだ。
今日も夕方4時頃から雷雨。
「ホテル立山」でアルバイトをしていたという健脚の青年が最後に到着、
その夜の泊客は6人。

 池の平から小窓、三の窓を越え剱岳に至る 所謂北方稜線ルートを歩く人は皆、
池の平小屋に泊るようで 6人の中にはアタックする人はいなかった。
皆、私同様、八峰の岩峰を間近に眺めるだけで満足のようだった。
「山は 毎日毎日異なり その良さが味わえる・・・」という傘寿を迎えたSさんの
言葉が心に残る。

P1010553_20100829201255.jpg
                          (写真はクリックして拡大してください)

(続く)





        






                      
















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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント

雪渓が素晴らしいです。
到底観れない景色を楽しませていただいてます。

この時期アイゼン持参とは里山歩き専門からは到底想像できません。
【2010/08/29 20:44】 URL | 九ちゃん #- [ 編集]

こんばんは 九ちゃんさん
 早々のコメントをありがとうございました。
剱沢の雪渓は 剱岳の北方稜線に雪上を攀じ上がれる長次郎谷などの
雪渓と繋がり 景観に優れた沢だと思います。

 針ノ木や白馬岳の雪渓とともに日本三大雪渓のひとつに数えられています。
もはや剱の岩峰稜線を伝う歩きは無理となりましたので
剱岳をぐるりと周回、深山の秘湯を楽しんできました。

 奥黒部では まだ残雪が多く、黒部川下ノ廊下の通り抜けもできない
状況でした。

 術後の回復は順調のようで何よりと存じます。
爽やかな秋の訪れまでまだまだご自愛くださいますようお願いいたします。
【2010/08/29 22:26】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

いいですね~
こんばんは。
雪渓歩きですか。私は経験ありません。

立山方面は行ったことがありませんし、
読ませていただき、とても新鮮です。

いつかは行ってみたいです。
【2010/08/29 23:19】 URL | ブル #- [ 編集]

こんにちは ブルさん
 真夏の雪渓は 春先のような白さ、美しさはありませんが、
吹きわたる涼風は格別です。

 しばらくは足の便利な「八ヶ岳通い」となられるでしょうが、
時間的余裕ができましたら 北アルプスへもお出かけください。
また 新しい視点が拡がります。

 いつもコメントをありがとうございます。
【2010/08/30 07:34】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

ニアミス
偶然ですが、26日にダムから真砂沢に入山しテント泊、27日に剣山荘、28日に剣往復、真砂沢テント泊、29日、ダムに下山というコースでしたから、一日半ずれていたら、すれ違っていたかもしれませんね。
とても良い天気の剣沢雪渓の登りで、本当にきれいでした。
剣は大混雑でしたけれど・・
【2010/12/24 17:07】 URL | devilman #- [ 編集]

こんばんは
 山行は独り歩きですか、それともお仲間と・・・。
あの時期、大混雑の剱岳は渋滞で大変だったことと拝察します。
でも晴天の剱沢の雪渓は素晴らしかったですね。
歳も考えずに想わず長次郎谷を攀じ上がりたくなりました。

 また何処かの峰でお逢いできるかも知れませんね。
その折はどうぞよろしくお願いいたします。
コメントをありがとうございました。
【2010/12/24 18:18】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

仙人池
こんばんわ
池の平をパソコンで調べていたらたどり着きました。
8月25日に仙人池ヒュッテに泊った者です。
(ホテル立山でバイトしてた者です)

26日は欅平まで下山して終電ギリギリのトロッコに乗って帰りました。

仙人池はとても良い場所ですね。
【2011/02/27 23:57】 URL | たま #- [ 編集]

たまさん こんにちは
 あの日 雨に打たれて最後にSiかあちゃんに迎えられた方ですね。
ホテルから直接仙人池まで、翌日は雲切新道・水平歩道を
一気に欅平までですか・・・。

 凄い健脚!
教師をしておられると長期の山行は時期が限られてしまうのでしょうね。
これからも素敵な山歩きをなされますよう願っております。
メッセージをありがとうございました。
【2011/02/28 10:29】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


クタクタでしたよ(笑)

自分は教師ではないですよ

学校の給食のおじちゃんです♪
下山は仙人池ヒュッテに泊りたくて行きましたー!!

今年、どこかの山でお会いした時はよろしくお願いします。
【2011/02/28 20:55】 URL | たま #- [ 編集]


 たまさん
 雲切新道は登りには使いたくないですね。
しかし、水平歩道の景観は結構たのしめました。
またお会いする機会がありましたら
こちらこそよろしくお願いいたします。

【2011/03/01 15:25】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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