俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
プロフィール

俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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白山
 久恋の山である。

P1010368_20100729151307.jpg P1010411.jpg P1010418.jpg  (写真はクリックして拡大して下さい)

 加賀の白山というと 私の若い頃はアプローチに東京から一昼夜を要した。
帰路も同様であり、計画するには日数と費用がかさみ 暇はできても学生の身では
費用的に北アルプスが限界であった。
秋の穂高小屋から遠く白山に沈む夕陽を眺め この峰への想いを巡らせていたものである。

 昭和50年代になって各地でスーパー林道造りが始まり、そのひとつとして
岐阜県の白川郷から白山スーパー林道が開通した折、中宮温泉まで走り 登山口を覗き
さらにこの峰への想いを強くしたものだった。
 この山は かって妻を伴い歩きたかった峰でもあり、今回も声をかけてみたが
振られてしまった。


「山行クロニクル No.58」  白山      単独
’10.7.25(日)浦和=関越・上信越・北陸道金沢西IC=市ノ瀬・白山温泉(泊)
    7.26(月)市ノ瀬=別当出合~観光新道~黒ボコ岩~室堂平・センター(泊)
    7.27(火)室堂平~御前峰~翠ヶ池~千蛇ヶ池~室堂平~展望歩道~南竜ヶ馬場・
           南竜山荘(泊)
    7.28(水)南竜ヶ馬場~南竜道~砂防新道~別当出合=市ノ瀬=浦和


観光新道

P1010334.jpg 朝の別当出合

 快晴の朝 7時、別当出合から観光新道へ。
帰路は別山からチブリ尾根を予定していたので、私には少々きついと思ったが、
展望と花々の多い観光新道をとった。
禅定道との出合、別当坂分岐までウグイスの声を聴きながら五輪坂をつめる。

P1010335_20100729154511.jpg P1010337.jpg P1010338.jpg
五輪坂           下山予定のチブリ尾根  別当坂分岐

P1010341_20100729155023.jpg P1010342.jpg P1010346.jpg P1010355_20100729155313.jpg
シモツケソウ        クガイソウ          マツムシソウ       ダイモンジソウ

 岩のトンネルを抜け南の別山を眺め 登ってきた尾根を振り返る。
大休止した殿ヶ池避難小屋を過ぎると下山者との交換が繁くなるが、花畑が一層彩りを添える。
花々に慰められながら炎天下、古い地層の玉砂利の真砂坂を経て 黒ボコ岩に辿りついた時には
かなり疲労していた。

P1010349.jpg P1010345_20100729160433.jpg P1010353.jpg P1010367.jpg
別山             尾根を振り返る   殿ヶ池避難小屋     黒ボコ岩

P1010356.jpg P1010358.jpg
ハクサンフウロ       ハクサンシャジン

P1010357.jpg P1010430.jpg P1010366.jpg P1010361.jpg
クルマユリ         イブキトラノオ       ミヤマキンバイ       黄色の競艶

 室堂平のビジターセンター、午後1時着。
御前峰の頂は既にガスに覆われていたので、明日の楽しみとし、
宿泊の受付をしていると 前夜 市ノ瀬の湯宿で夕食をご一緒した神戸の山岳会所属の
同年輩の方に声をかけられビールで歓談する。
彼は山岳会の下見で砂防新道を登ってきたとのこと。

P1010371_20100729162532.jpg 室堂 祈祷殿からのぞむ山頂



御前峰・お池巡りと展望歩道

 早朝 「お日の出」遥拝のための比(ひめ)神社祈祷殿の太鼓は鳴らず、
山頂はまだガスに捲かれていた。
 今日一日は 御前峰・大汝峰から複雑な火山地形を眺め、火口湖巡りと花畑を満喫するつもりで
ゆっくり7時過ぎ 御前峰へのイワギキョウやイワツメクサに縁取られた石畳を登り始めた。
イワヒバリの囀りが響く。

P1010373.jpg P1010375.jpg
イワギキョウ        イワオトギリ

 比神社奥宮の置かれた 標高2702mの山頂は全方位ガスの中。
30分ほど待機してガスの切れ目を待つが、指呼の間の剣ヶ峰、大汝峰もまったく姿を見せず。
あんなにも恋焦がれていた峰なのに・・・、無情のひととき。

P1010385_20100729164644.jpg 御前峰 山頂

 お池巡りのコースを辿る。
紺屋ヶ池も油ヶ池も見えず 足元の花々のみをたのしむ。
翠ヶ池のほとりに立つも見えるのは手前の雪田のみ。ここでも30分ほど待機、一服。
一瞬のガスの切れ目にやっと池の全容がつかめた。

P1010400.jpg ガスの翠ヶ池

P1010395.jpg P1010390.jpg
チングルマ         アオノツガザクラ

 いささか残念な想いを胸に 小さく残った雪渓を渡り花畑を抜け、室堂平から
展望歩道へ向かう。

P1010404.jpg 小雪渓

P1010411_20100729170219.jpg P1010413.jpg P1010418_20100729170457.jpg P1010407_20100729170556.jpg
クロユリ                           ハクサンコザクラ

 岐阜県大白川への平瀬道を分け、ハイマツ帯をアルプス展望台へ。
時折晴れ間が覗きはじめ、三方崩山の荒々しい岩肌や白水湖と大倉尾根を眺める。
大カンクラ雪渓は見えないが ダケカンバの大木が繁るこの平瀬道は興をそそる尾根だ。
遠く北アルプスの峰々は霞んで判然としない。

P1010425.jpg P1010427.jpg P1010434.jpg
平瀬道との分岐      三方崩山          白水湖と大倉尾根

 ガスの切れ目に今日の宿 南竜ヶ馬場が見え始める。

P1010435.jpg P1010448.jpg P1010456.jpg
南竜ヶ馬場を覗く     南竜山荘          油坂ノ頭への登りと奥に別山

P1010443.jpg P1010447.jpg P1010423.jpg P1010451.jpg
イワイチョウ        ベニバナイチゴ       コバイケイソウ       ハクサンコザクラ

 展望こそ少なかったものの久しく登りたかった山の中にいるという実感を
まがりなりにも味わえた一日であった。



南竜道と砂防新道

 翌朝 天気は下り坂とのことで眺望が得られないチブリ尾根を諦め、
南竜道から砂防新道を降る。
まだ晴れ間の別山に別れを告げ、登路の観光新道を仰ぎ 坦々と下山。
砂防新道はあまり趣のある登山道ではなかった。

P1010459.jpg P1010468.jpg P1010470.jpg P1010473.jpg
御舎利山と別山      観光新道を仰ぐ      不動ノ滝       砂防新道の吊橋

P1010464.jpg P1010467.jpg
ヤマハハコ        サンカヨウの実

 別当出合でバスを待つ間、南竜山荘で隣り合わせた大阪からの単独行者、北海道から遠征して
来られたやはり単独行の方と この峰の印象を肴にビールを楽しみ、市ノ瀬で金沢駅へ向かう
彼等と別れ 帰路に着いた。


P1010332.jpg 白山中心部

P1010331.jpg 白山温泉 秘湯を守る会会員永井旅館の湯

(写真はクリックして拡大してください)



 




















    



















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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント

こんばんは!

この度はご心配おかけいたしました。
ボチボチですが動き始めました(^_^)

本場の山は素晴らしいでね♪
未見の山野草も沢山観れて嬉しいです。
【2010/07/29 21:43】 URL | 九ちゃん #- [ 編集]


 さっそく福智山ですか・・・、
笑顔が見えるようです。

 そうそうのメッセージをありがとうございました。
頂から雪田・雪渓の残る複雑な火山地形を観られず
少し残念ではありましたが、山中二泊を堪能しました。

 この時期の花々は見事でした。
【2010/07/29 22:32】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

花がいっぱい
こんにちは。
またまた遠くまで行かれましたね。

ガスに景色の楽しみは半分だったと思いますが
花いっぱいの道中は楽しまれたことと思います。

人との出会いも楽しみの一つですね。

相変わらずいい雰囲気の温泉に泊まってますね。
うらやましいです。
【2010/08/01 16:27】 URL | ブル #- [ 編集]

確かに花の山でした
 ブルさん こんにちは
若い頃から訪れたかった峰のひとつですが、
頂からの景観に恵まれず、いささか残念でした。

 再びの機会は無いものと 山中二泊、
のんびりと北陸の名峰を楽しみました。
メッセージをありがとうございました。

 歩けるうちに遠出をしておこうと思っております。

【2010/08/01 16:45】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


きれいなお花がいっぱいですね。
2003年7月、金沢の友人が計画してくれ、楽しい仲間9人で登りました。
生憎の雨模様で山の姿は一度も見えませんでした。

途中からの雨で室堂平・センターの辺りで満開の黒百合を見て、宿泊地の南竜ヶ馬場・ケビンに直行でした。
瑞々しいお花たちと、仲間との楽しかった山小屋の一夜も良い思いでです。

俄歩人さんの「山行クロニクル」であのときの山行を思い出したり、想像したり・・と、楽しく拝見いたしました。
いつも楽しませていただき、感謝です。

【2010/08/02 10:54】 URL | popo #- [ 編集]

メッセージをありがとうございました
 PoPoさん こんにちは
雨模様でも南竜ヶ馬場の泊地は良いところですね。
大勢のお仲間との山行は楽しい想い出いっぱいだったことでしょう。

 もはや何処の峰を訪れるにしても 駆け抜けるのではなく
鈍牛の辿りです。
それでも新鮮な驚きやちょっと残念な想い、こみ上げる郷愁などなど
凡庸な日常とは異なる時間に充足しています。

 今月末 小屋が空きはじめた頃、裏つるぎ・下廊下散策に向かう
予定です。

【2010/08/02 12:30】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2010/08/02 20:38】 | # [ 編集]

傷心のなか、メッセージをありがとうございました
 愛犬家のSさんにはしばらく辛い日々が続くようですね。
確かに山は来年もそこにありますから、また 明るくお元気に峰々を
闊歩する記事をお待ちします。

 はじめて歩き 地元の方々に愛されている峰であることが
よく理解できました。
展望歩道から眺めた平瀬道、白水湖への尾根道にも魅力を感じました。
妻を伴い、再び訪う日が来ればと思いおります。
【2010/08/02 21:34】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


俄歩人さん
こんにちは

ご無沙汰しております

白山ですか、、遠征ですね~
行った事ないですがスゴイですね花が沢山見れるんですね。。。

温泉も趣があって良さそうですね!!

また楽しみにしております!!
【2010/08/04 23:57】 URL | jan #JalddpaA [ 編集]

こんにちは janさん
 そちらは毎週 釣三昧ですね。
ヒントを頼りに この辺りの沢かな・・・と想像して楽しんでおります。
メッセージをありがとうございました。

 加賀の白山、生憎のガスで頂からの火山地形を眺めることは
できませんでしたが、花々には癒されました。
まさしく花の山でした。

【2010/08/05 08:34】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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