俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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早池峰山
P1010267.jpg ハヤチネウスユキソウ           (写真はクリックして拡大して下さい)

 東北の花の山、「秋田駒ケ岳・早池峰山・焼石岳」を歩こうと、日曜日の休日割引を利用
東北道盛岡ICから秋田県側に入り、乳頭温泉郷手前の田沢高原温泉に前泊、
まずは翌日の秋田駒ケ岳の早朝登山に備える。

 参院選の開票速報に続き、ワールドカップサッカーの決勝戦、しかも「0対0」で延長戦
となると もう寝てるわけにはいかなくなってしまう。
戸外は夜来の雨に大風、ついに明け方は強風・大雨・洪水警報下の土砂降り。
予報でも警報解除の見込みは一日中たたず、登山口への連絡バスターミナルで午前10時まで
待機する。

 梅雨時のしのつく雨は覚悟していたがガスと横殴りの豪雨、視界の全くない状態では
駒ケ岳は断念せざるを得なかった。

前日の田沢高原から覗く
P1010223.jpg P1010234_20100715100512.jpg
秋田駒ケ岳         田沢湖

 昨年同時期の鳥海山でも、低気圧に伴う前線の通過で同じ目に遭った。
どうも秋田県下の峰とは相性が良くないのかも・・・。
仕方なく雨の中、翌日予定していた早池峰登山口へ向かう。
岩手県・太平洋側は警報は出ておらず 登山口 岳の集落に宿を決める。

早池峰山登山口 岳集落・点描
P1010236.jpg P1010246_20100715101358.jpg
マタタビの白い葉     サワグルミ

P1010240_20100715101554.jpg P1010243_20100715101650.jpg P1010245.jpg
早池峰湖          早池峰神社         神楽舞台

 重要無形文化財のこの早池峰神楽が、昨年、ユネスコの文化遺産として登録されたことを
土地の人は皆、素直に喜んでいた。


「山行クロニクル No.57」 早池峰山     単独
’10.7.11(日)浦和=東北道盛岡IC=田沢高原温泉(泊)
    7.12(月)(駒ケ岳中止)田沢高原=大迫町 岳(泊)
    7.13(火)岳=河原ノ坊=小田越登山口~早池峰山~小田越=夏油温泉(泊)
    7.14(水)(焼石岳中止)夏油温泉=東北道水沢IC=浦和


 早朝 5時 小田越からの登山口着、曇天。
平日は河原ノ坊駐車場まで車で入れるが、その先小田越山荘に近い薬師岳登山口に
4~5台止められるスペースがあると宿の女将さんに聞き、そこまで車を乗り入れる。
既に 東京・練馬NOが一台駐車。

 小田越登山口で届けに記入、ツガやオオシラビソ(アオモリトドマツ)の樹林に分け入る。
P1010247.jpg P1010249_20100715103540.jpg
登山口            五合目付近の岩壁をのぞむ

 樹林下でさっそくモミジカラマツの楚々とした風情に和む。
P1010250.jpg P1010251.jpg モミジカラマツ

 30分ほどで樹林帯を抜け、御門口と呼ばれる一合目で視界が拓け、蛇紋岩の
岩稜地帯に入る。
蛇紋岩の山は尾瀬・至仏山もそうであるが 岩ゴツの峰が多い。
三合目から五合目までは キンロバイ、ミヤマオダマキ、アズマギク、ナンブイヌナズナなど
の他、お目当てのハヤチネウスユキソウが可憐な姿を見せる。

P1010253.jpg 三合目付近

P1010254.jpg P1010261.jpg P1010268.jpg
キンロバイ         ミヤマオダマキ       アズマギク

P1010258.jpg P1010267_20100715105303.jpg P1010270.jpg P1010275.jpg
ハヤチネウスユキソウ

P1010255.jpg ミネウスユキソウも見られた

 ガスが切れ 時折晴れ間が覗くようになった。
五合目の金庫蔵と名付けられた岩屋を過ぎるとハイマツ帯となり、
八合目の岩場と左奥に頂上がのぞめるようになった。

P1010277.jpg P1010280.jpg P1010311.jpg P1010308.jpg
五合目        八合目(右上)と頂上(左上)   巨岩        チシマフウロ

 八合目、唯一のハシゴ場を超えると 九合目、剣ヶ峰への分岐。
一面の花畑が広がる。北国の風も爽やか。
ヨツバシオガマ、ミヤマカラマツ、ナンブトウチクソウなどなど。
コバイケイソウは葉脈のみ、今年のコバイケイソウは花の年ではないかも。

P1010284.jpg P1010309.jpg
八合目のハシゴ場    ホソバツメクサ

P1010285_20100715111739.jpg 九合目から花畑と頂上をのぞむ

P1010286.jpg P1010290.jpg P1010291.jpg P1010305_20100715112229.jpg
ヨツバシオガマ       ナナカマド          コバイケイソウ       ミヤマカラマツ

 早池峰神社奥宮の建つ頂上(1917m)着、8時少し前。
河原ノ坊からコメガモリ沢を登ってきた先着者が二組ほど。
静かな山頂から、北西に岩手山、昨日登り損ねた秋田駒ケ岳や和賀山塊、西方遠くに
うっすらと鳥海山、南西に明日登る予定の焼石岳、そして東に太平洋がのぞまれた。

山好きは周囲の峰々を眺め同定できると、山名をつぶやき ああ~あの山はああだった、
こうだった・・・と過去を振り返るだけで満足してしまう 単純なのだ。

P1010292.jpg P1010294.jpg
山頂             一等三角点

P1010297.jpg P1010299_20100715113426.jpg P1010301.jpg
岩手山方面        太平洋            剣ヶ峰方面

 30分ほど微風に吹かれて眺望と、頂上に憩う方々との会話を楽しみ、
その後、剣ヶ峰分岐まで戻り早めの昼食。
久しぶりの雨上がりとて次々と登ってくる顔も皆 嬉しそうだ。
小田越帰着、11時。

 尾瀬・至仏山のホソバヒナウスユキソウや谷川岳のミネウスユキソウより
貴婦人のような感性をもつハヤチネウスユキソウは やはりこの早池峰を代表する花で
あった。
いつの日か ヨーロッパ産のエーデルワイスに最も近いといわれる道南の大平山で
みられるオオヒラウスユキソウや礼文島のレブンウスユキソウなど、北海道の
ウスユキソウにも遭いたいと想った。



 満足感に浸りながら、明日の焼石岳登山口に近い北上市山奥の夏油(げとう)温泉に向かう。
かって妻と湯を楽しんだ元湯夏油の風情は昔と変わらず、今も湯治場の雰囲気を
残していた。

秘湯を守る会会員の宿 元湯夏油の風情
P1010330.jpg

露天風呂
P1010313.jpg P1010319.jpg P1010327.jpg
大湯             疝気の湯          真湯

 内湯も含め7つの湯はすべてその場所から湧出しているため 泉質と温度が異なる。
源泉掛け流し。


 翌日、またも土砂降り。1日中集中豪雨との予報に焼石岳を諦め 帰宅の途につく。
走行距離 1400キロ。
予定した花の三山のうち早池峰山のみとなってしまったが、
またの機会の楽しみとする。晩秋の秋田駒も良いかも・・・。
                             (写真はクリックして拡大してください)
















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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント
花の名山
俄歩人さん、こんにちは!
この時期の東北の山は花盛りですね~

私も7月1週目に秋田駒ケ岳と早池峰山へ行ってました。
早池峰山は小田超ピストンがいいですね。
コメガモリ沢から河原ノ坊へ降りましたが足場が悪く
降りるのも登るのも大変なルートでした。

こちらは3日間でしたが運良く雨にも降られずに、
花いっぱいの山歩きを楽しめました。
【2010/07/15 17:55】 URL | カルネ #VhNaT.1s [ 編集]

こんばんは カルネさん
 東北へ旅立つ直前に チングルマやコマクサなど可憐な花いっぱいの
秋田駒のレポ、拝見しました。
同じ想いを・・・と思ったのですが、集中豪雨で断念。
いささか消化不良の旅となりました。

 メッセージをありがとうございました。
コメガモリ沢の登降をこなすとは、すっかり山のベテランになられたようですね。
沢上部のウスユキソウの写真、楽しみに待っております。
【2010/07/15 19:18】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


 こんばんは!
東北の山&温泉の旅、天候に少し阻まれたのは残念でしたが、早池峰山は良かったですね。
私は昨年8月に登ったので、お目当てのハヤチネウスユキソウは咲き残りを
探すのがやっとでした。

 夏油温泉、名前は聞いたことがありますが、いい雰囲気の温泉のようですね。 
同じ敷地で泉質・温度がみんな違うとはナント贅沢なんでしょう。
またいい温泉の紹介もお願いします。
【2010/07/15 23:36】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

こんにちは キレンゲショウマさん
 そうですね。北アルプスと異なり、東北の花の山は7月中旬までが
おすすめです。8月はねぶたをはじめとして夏祭り一色となります。

 それぞれ観るべき花が異なる三山を予定していましたが、
梅雨ならぬ豪雨と暴風のため、秋田駒も焼石も断念、
それでも早池峰ウスユキソウは堪能しました。

 メッセージをありがとうございました。
北東北には情緒豊かな温泉の宝庫、私の好きな湯も
秋の宮・乳頭・後生掛・玉川・酸ケ湯・蔦・下風呂などなど
枚挙にいとまがありません。
いつかごゆっくりお楽しみください。
【2010/07/16 09:19】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


東北の山は花がきれいですね。秋田駒ケ岳、雨で歩けずに残念でしたね。しかし早池峰山は雨にもあわず、綺麗な花にあえてよかったですね。最初の果実は栃ではなくクルミではないですかね。くるみは幼い頃、焼いてたべていました。
【2010/07/16 19:22】 URL | ふくちゃん #- [ 編集]

ふくちゃんさん、ありがとうございました
 ご指摘どうもありがとうございました。
そうですね、沢グルミでした。さっそく訂正します。
 7月上旬から中旬の北東北の花の山は、北アルプスの高山帯とは
異なった味わいのある花に遭うことができるのが楽しみです。

 早池峰山だけでも歩くことができたのは幸いでした。
これからもよろしくお願いいたします。
【2010/07/16 22:02】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

おはようございます!
久コメですみません^_^;

早池峰山 充分に堪能させていただきました!
ありがとうございます。
秋駒 焼け石は 残念でしたね。
またのお越しをお待ちしてます(^_^)/

只今PCの前でうろうろしています。
おらもいきて~!!
【2010/07/18 08:24】 URL | masamsa #VMSHmFFI [ 編集]

全快を願っています
 この先、北東北は夏祭りで賑わうことでしょうが、長い夏に
なりそうですね。でももうひと頑張りですね。

 masamsaさんお薦めの秋田駒、残念でした。
またの機会とします。
メッセージをありがとうございました。
「日光 白根山」が待っていますよ・・・・・・。

【2010/07/18 09:23】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


温泉、山歩き、花と楽しまれてきたようですね。
2つは中止になってしまったようですが、
梅雨時ですからねぇ。

東北の山は千葉からはちょっと遠い
イメージがありますが、行ってみたいですね。
磐梯山は昔に2度登っていますが、それ以来、
東北はご無沙汰です。

暑い日が続き、涼しい山に行きたい今日この頃です。
【2010/07/18 23:58】 URL | ブル #- [ 編集]


 ブルさん こんにちは
 前線通過に伴う強風と豪雨、またの機会となりました。
山はにげませんから・・・。

 この季節、森林限界を超え、雪渓の残る高山がいいですね。
立山・五色ヶ原や黒部源流の山々などがおすすめです。
磐梯山は私にとっても遥か昔の青春の山でした。
【2010/07/19 08:51】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

秋田駒
 今晩は
 東北の山の旅、雨で残念でしたネ
 でも無理をしないのが一番です
 一昨日、群馬県みなかみ町の一部( 平標・仙ノ倉の南)に
 局地的集中豪雨があり単独行の登山者が行方不明です

 私も今の時季に秋田駒に行ってみたいと思って居ましたが
 叶いませんでした
 8月には夏休みが取れるので今年も東北の山に出かけたいと
 思っております
【2010/07/20 21:48】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

Re:秋田駒
 歳とともにバランスの悪さを自覚する昨今、岩場以外の下山時は
ストックを手放せなくなりました。
豪雨で且つ強風となるとお手上げです。

 この先、夏休みの遠征を存分にお楽しみくださいますよう。
北東北の温泉もまたお薦めです。
ありがとうございました。
【2010/07/20 23:12】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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