俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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大台ヶ原
 北東北や奥秩父の原生林を味わう機会は多々あったが、年間降雨量5,000ミリ
という屋久島同様 世界有数の雨水量を誇る大台ヶ原の自然林を歩きたく
奈良最深部の山峡を訪れた。

 三重県との県境、台高山脈の南端、大台ヶ原駐車場まで関東近郊からは
約600キロ。
三年前、新幹線利用で桜の季節に 吉野山の千本桜を満喫したが、今回は車で
一週間の旅程を作り奈良県南部周辺の山と秘湯を味わった。

P1010021.jpg P1010041_20100522215908.jpg P1010089_20100522220000.jpg 大台ヶ原の樹    (写真はクリックして拡大してください)


「山行クロニクル No.54」 大台ヶ原・東大台一周       単独
’10.5.17(月) 旧大台荘(前泊)~日出ヶ岳~正木峠~牛石ヶ原~大蛇~
            シオカラ谷~大台ヶ原駐車場=上北山温泉(泊)

 星の観測やトウヒ(エゾマツの変種)やブナの樹海で知られる大台ヶ原、前泊した旧大台荘
の夜は満天の星の輝きに充足。
当初計画では 台高山脈最高峰の日出ヶ岳(1694m)から、原生林と渓谷を経て
宮川ダムに至る屈指の名渓を下山したかったが、大杉谷への道は ’07年の台風で崩壊、
残念ながら いまなお通行止めであった。
 歩いたのは 大台ヶ原・東大台一周、約10キロ 4時間の散策コース。

P1010051_20100522222302.jpg 東大台周回図

P1010012.jpg P1010019.jpg P1010038.jpg
登山道 点描

 珍しくも晴天の下、山荘(駐車場)から日出ヶ岳へは整備された静かな登山道を坦々と登る。
山頂は360度展望の一等三角点。

P1010042.jpg P1010032_20100522223323.jpg
日出ヶ岳          山頂の三角点

 山頂からは 東に黒潮の熊野灘が霞み、西には 北から南へ 女人結界をいまなお譲らない山上ヶ岳、
そして大普賢岳~行者環岳~弥山~八剣山(八経ヶ岳)~仏生ヶ岳~釈迦ヶ岳へと続く
大峰奥駈道の稜線が屏風のように展開している。
 
P1010039_20100522225722.jpg P1010029.jpg P1010034.jpg
大峰山奥駈道      八剣山(八経ヶ岳)と釈迦ヶ岳  大普賢岳と山上ヶ岳方面

 正木峠への道は鹿の食害による立ち枯れ樹林帯。
正木ヶ原では 南限のトウヒの森がまだ健在であった。

P1010044_20100522231147.jpg P1010045.jpg P1010047.jpg
                                トウヒの森


 大峰奥駈道では「東や西の覗き」の修行場が著名であるが、大台ヶ原でも
同様の大蛇(だいじゃぐら)の覗きが楽しめる。
懸崖に突出した岩壁、眼下は1000mの大絶壁。
中空に不動返しのがそそり立つ。

P1010053.jpg 大蛇からの眺め

 その後 牛石ヶ原を経てシャクナゲ(ツクシシャクナゲ)のトンネルを潜り、
鞍部、シオカラ谷の吊橋の下で清流にしばし憩い 汗を拭う。

P1010069.jpg P1010074_20100523000336.jpg P1010073.jpg
シャクナゲの群落

P1010077.jpg P1010081_20100523000704.jpg P1010079_20100523000758.jpg P1010084.jpg
シオカラ谷                                      見つけたタラの芽


 昼食を含めて約5時間。五月晴れの平日、樹間に小鳥のさえずりが絶えない静かな
散歩道であった。



東熊野街道・十津川街道 点描
P1010097.jpg 大峰山(弥山・八剣山)登山口

P1010105.jpg 谷瀬の吊橋

P1010114_20100523002500.jpg 小雨の十津川

 十津川街道は 左手山上に大峰奥駈道、右手林間に熊野参詣道(古道)と
二つの世界遺産に挟まれた日本一広い村を縦断する。
この川筋の狭隘の道の両側には 新緑の中にヤマフジとキリの紫色が彩りを添えていた。
その後 4日間、「漂えど沈まず」、ひとり旅の本質を満喫した。

P1010118.jpg P1010119.jpg 湯泉地(とうせんじ)温泉
源泉60度、単純硫黄泉、掛け流し。秘湯を守る会会員。

P1010122_20100523010009.jpg みかんの花         (写真はクリックして拡大してください)



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント
遠くまで
おはようございます。

遠くまで行かれたんですね。
山の名前を見ていますと信仰・修験の山
という感じがします。

静かな散策に温泉、最高ですね。

温泉もとても良さそうに拝見しました。
【2010/05/23 06:54】 URL | ブル #mQop/nM. [ 編集]

ブルさん こんにちは
 早々のコメント、ありがとうございました。
休日の高速道路が割安なうちに・・・と、紀伊半島を
歩いたり、走ったり、泊ったりしてきました。

 大峰奥駈道を歩く人、熊野古道を楽しむ人など
たくさんの出逢いがありました。

【2010/05/23 07:46】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


 今晩は
 この時期の長期遠征羨ましいですね
 西日本の山々には余り縁がありませんでしたが、これから少しずつ登りたいと思っております。1週間かけてどのあたりを歩いたのか興味津々です。参考にさせて頂き、時間的余裕が出来たら出かけたいと思います。
【2010/05/24 22:33】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

noyamaさん こんにちは
 やはり、残雪の燧岳の一葉 印象に残りますね。
コメント、ありがとうございました。

 今回は最後の宿泊地で関西在住の友人達との会合がありましたので、
紀伊半島縦断往復の行程になりました。
旅程は以下の通りです。
16(日) 浦和~東名~東名阪~大台ヶ原・旧大台荘(泊)
17(月) 東大台一周~入の波温泉~上北山温泉(泊)
18(火) 行者環トンネル~弥山~八剣山~那智勝浦温泉(泊)
19(水) 紀伊田辺~熊野古道(中辺路)~熊野本宮~湯泉地温泉(泊)
20(木) 吉野山~富田林温泉(泊)
21(金) 富田林~西名阪~東名阪~東名~浦和
【2010/05/25 08:30】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


こんにちは
遠征ですね。。。
温泉入りながら山を見るって最高ですね
八ヶ岳の明治湯を思い出しました。。。

シーズン本番ですので楽しんで下さい
更新楽しみにしております!!
【2010/05/25 23:52】 URL | jan #JalddpaA [ 編集]

janさん こんにちは
 今回は気儘に登り、歩き、山の温泉と山菜 イノシシに飽きると
海の温泉へ新鮮な魚を味わいに走ったり・・・。
往復の走行距離は1800キロになりました。

 最近は八ヶ岳周辺を楽しまれることが多いですね。
コメント、ありがとうございました。
【2010/05/26 09:05】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


         こんばんは!
懐かしい関西の地名を拝見し、じっくりと楽しませて戴きました。
今回もゆったりとした山歩き、また、旧交を温める旅でもあったのですね。

 この宮川ダムへ通ずる滝めぐりの山、学生時代に大台ケ原教会山の家?で
ランプの灯りの中、怖い話を聞いた翌日歩いたコースです。
クタクタになりましたが印象深い山で、もう1度歩いてみたいと思っていましたが、
難しそうですね。 ここは無理でも大台ケ原は訪ねてみたいです。

 お疲れさまでした。
【2010/06/02 01:01】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

キレンゲショウマさん こんにちは
 宮川ダムへの下山道、大杉谷を歩かれたことがあるとは
羨ましいですね。
台風により三本の吊橋すべてが流失や倒壊したそうで
現在もそのうち一本しか再架橋されていないようです。

山小屋の方の話では「吊橋一本にかかる費用は約1憶円、
予算が無く、歩けるようになるのは何時のことかわからない」とか
残念です。

 大台ヶ原の森は、北東北や奥秩父と異なり
どこか明るさの漂う森でした。
【2010/06/02 08:21】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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