俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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越前岳(愛鷹連山)
 私の住むさいたま市浦和からでも 木枯らしの吹く晴れた冬日には、白銀の台形が
遠望できるが、もっと間近で圧倒される大きさの真っ白に輝く孤峰 富士を眺めたい と
山麓へ向かった。

 ブログを通しての友人「お気楽主婦のひとり言&自然へ飛び出そう(Author:キレンゲショウマ)」
さんの年末登山記(黒岳・越前岳)に触発されたのがきっかけである。
積雪のほとんどない東京近郊で生活していると 冬用タイヤは常備しておらず、チェーン着脱も
億劫で ついつい雪の少ない登山口を選んでしまうため、厳冬期の富士山麓へはここしばらく
訪れていない。

 まずは 南側 愛鷹山塊の越前岳、次いで田貫湖畔に泊り 翌日、西側 天子山塊の毛無山か
北側 御坂山塊の三ッ峠山を歩こうと考えていた。

                               (写真はクリックして拡大してください)
P1000497.jpg P1000533.jpg P1000541.jpg
十里木高原からの南面  田貫湖畔から       朝富士 
                   夕陽の大沢崩れ


「山行クロニクル No.50」  越前岳   単独
’10.1.17(日) 浦和=首都高速・東名自動車道裾野IC=十里木高原登山口
            ~展望台~馬の背~越前岳山頂~十里木高原登山口=朝霧高原
            毛無山登山口周辺散策=田貫湖

 早朝、凛とした寒気に東名自動車道からの富士山は美しく輝き、降り口の裾野IC付近では
愛鷹連山の越前岳と位牌岳の双耳が 般若の角のように並び立っていた。

 369号線 須山から十里木高原への路面は 半ば凍結、速度をおとして走るが
黒岳への登山口付近でスリップ横転した乗用車に道を塞がれ 双方向の車が立ち往生。
やむなく一旦戻り、大野路方面から迂回して何とか十里木高原登山口まで辿りつく。
 
 晴天下の日曜日とて 既に駐車場は30台ちかくほぼ満車状態。
そのほとんどが地元か近県No。
予定よりだいぶ遅れたので 越前岳から割石峠方面へ足を伸ばすのは諦め、
越前岳山頂往復とする。
大きな富士をパラグライダーのように背負い、越前岳北面のススキの尾根を登り始める。

 途中、展望台を過ぎ 三角点のある馬の背(1098.9m)で一服。
山頂がちょっと傾いて見える富士の南面や白銀の南アルプス南嶺に見入る。

P1000498.jpg P1000499.jpg
                南アルプス南部の峰々

 期待していたほど富士山の上部は真っ白ではなく 強風に雪が飛ばされ黒い地肌が
覗いている。至極 残念。ブルドーザー道が電光型に白く浮かび上がっているのも無粋。
 また 雄翼として拡がる裾野は ゴルフ場 鉄塔 工場が点在し、この方面からの展望は
あまり見映えの良いものではなかった。

「夜目 遠目 傘のうち」ではないが、あまりに間近で眺めるのも粗が目立ってしまう。
贅沢だな とひとり苦笑する。
確かに 他の山が視界に入らず孤峰として眺められる それだけで結構素敵なことに
違いないのだが・・・。

P1000505.jpg P1000506.jpg P1000520.jpg
登山道 点描                    兎の足跡

 リョウブ オオカメノキ ミズナラ ブナなどの比較的低木の落葉樹林下の尾根の
雪道を坦々と登る。北面でもアイスバーンは少なく アイゼンは降りで使うこととする。
気がつくと はや黒雲が覆いかぶさってきた。

 山頂には先着者が10人前後、陽は陰ってしまったが名物の強風はさほどではなく
ゆっくり昼食を楽しむ。

P1000514.jpg P1000513.jpg P1000516.jpg P1000518.jpg
越前岳 山頂        山頂からの富士     愛鷹連山          呼子岳の奥に駿河湾

 この山頂から尾根伝いに続く愛鷹山塊は 想像していたより起伏に富んで 蓬菜山 位牌岳 袴腰岳
愛鷹山への縦走路は、地元の方々に愛されている連山と納得する。
時折、眼下の駿河湾が雲の切れ間に鈍く重く光る。

しかし、この先 呼子岳方面は黒雲がかかり始め、尾根道からも富士の眺望は望みがたく
踏み出す気になれず下山にかかる。
 
 兎の散歩跡や樹間に覗く南アルプスの白い峰と山頂部だけの富士を楽しみながら登山口へ戻った。
もう4~5台の車しか残っていなかった。

P1000526_20100119145058.jpg

 明日の予定の毛無山登山口まで 牧場やパラグライダーの基地が点在する朝霧高原を走る。
麓から見上げる天子山塊の最高峰 毛無山(1945m)はなかなか立派であったが、
この山頂から見る富士も 越前岳や田貫湖から見る容姿とあまり変わらない感じ。

P1000530.jpg
毛無山

 残るは北面から・・・、と 翌日は御坂山塊 三ッ峠山へ向かったが、登山口へ通じる御坂みちは
除雪されておらず 私の車では入れなかった。

 結局、山は越前岳のみとなってしまったが、他の峰越しに眺めるのではなく、まさしく単独峰、
孤峰の雄として 優雅な裾野を曳く富士を間近に眺められて充足した山行であった。

 四季折々 いつでも訪なうことのできる距離に 日本一の高峰がある ということは
恵まれているとあらためて想う。

P1000542.jpg
河口湖から 純白の北面
                             (写真はクリックして拡大してください)
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント

こんばんは!

素晴らしい景色ですね~。
九州に居ながらこんな景色が楽しめるなんてブログのお陰?
いや、俄歩さまのお陰です。
お疲れさまでした。

北九州の野ウサギの足跡は(2+1)3個なんですよ。
脚が短いのかな~(^_^)
【2010/01/19 20:09】 URL | 九ちゃん #- [ 編集]


こんばんは。

富士山きれいですね。
この日は房総からも富士山が見えていました。
越前岳はけっこう雪があるんですね。
【2010/01/19 22:46】 URL | ブル #- [ 編集]

九ちゃん さん、こんばんは
 翌日の北面からの富士をもっと楽しみたかったのですが・・・。
三ッ峠山へはあらためて出直すつもりです。

 早々のメッセージをありがとうございました。
九州北部も例年にない大雪の様子、貴ブログの雪景色を
楽しませていただいております。
【2010/01/20 00:01】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

ブルさん こんばんは
 メッセージ、ありがとうございました。
ご夫妻で歩かれたレポ、東京湾上の富士も拝見しました。

 事故のため登山口到着が遅れ、越前岳のみになってしまいましたが、
間近で眺める富士を堪能することができました。
【2010/01/20 00:06】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

九ちゃん さん、PSです
 そちらでは兎の足跡が3つ・・・とか。
英彦山や福智山など、北九州の兎は、お行儀がよくて前足を揃え 三つ指をついて
飛び回るのでしょうか?
 きっと慌てずおっとりした散歩ができる環境なのかも。
昔、杣人から聞いた話では 2つの並行した跡が後ろ足、この後ろ足が前に着く形で
進むと聞きました。

 足跡 3つで遊べる兎が多い・・・というのは 何となくいいですね。
【2010/01/20 18:44】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


こんばんは。

俄歩人さんの本年初の山行ですね。
大変興味深く拝見しました。
私はこのあたりの山々はほとんど
行った記憶がありません。
ですからこの角度から見る大きい富士は
新鮮でした。
拝見する限り雪も程よい感じですね。
間近で見ると粗が目立つ、というのは
成る程(笑)という感じです。
次回はどのあたりでしょうか、また楽しみに
しております。
【2010/01/21 21:57】 URL | kaikom #- [ 編集]


俄歩人さん
こんにちは
富士山が近いですね~
私なんか山やってるときっていつも
山頂付近に行くと富士山の方を見て探しチャイます~
あと1か月もすると低山では春の兆しがチラホラしてきますね
この時期が一番楽しみです

もうすぐですね
【2010/01/21 22:49】 URL | jan #JalddpaA [ 編集]

kaikomさん、こんばんは
 富士を取り巻く愛鷹・天子・御坂などの山塊ですと、
どうしても富士山の趣きによって雰囲気が左右されてしまうようです。
越前岳そのものは楽しい山でしたが、もう1~2ヵ月後の方が
南側でも純白の姿を眺められたと思います。
 コメント、ありがとうございました。
【2010/01/21 23:07】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

janさん、こんばんは
 八ヶ岳詣でが続いていらっしゃいますね。
今回のレポ、写真も素晴らしかったですよ。
すっかり山歩きにのめり込んでしまったようですね。
釣り行のスタイルも変わるかも・・・。
 いつも訪問して下さりありがとうございます。
【2010/01/21 23:15】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

すばらしい雪景色
こんにちは~
雪の登山道や、ウサギの足跡など、夢の中のようです。

静謐な空気を感じながら、美しい写真を楽しませていただきました。
ありがとうございます。
【2010/01/23 11:25】 URL | popo #- [ 編集]

PoPoさん こんにちは
 年明けはやはり富士を眺めようと、知人のブログに触発され
山麓周辺の峰へ向かいました。20年ぶりの富士山麓でした。
メッセージをありがとうございました。

 もう日溜まりの宝登山はマンサクに福寿草と ひと足早く春が
訪れているようですね。
長瀞方面では、寄居駅の荒川沿いに おいしい「鮎飯」を提供してくれる
料亭 (京亭 0485-81-0128)があり、年に1回程度 妻や友人と
味わいに行きます。
グルメのPoPoさんご夫妻や ちゃま’Sの皆さんには
お薦めかもしれません。

 
【2010/01/23 13:56】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


 越前岳へ登られたのですね。 写真がとても綺麗で、ゆっくり大きな画面で見せて
戴きました。裾野に見えるゴルフ場などはやはり気になりますね。
ブル道も冬場は特に目立ちます。まあこれも含めて富士山の風景と捉えるようには
していますが・・・

 三つ峠も毛無山も春・夏のお花も楽しめますし、愛鷹の峰々は静かな山歩きをされる
我歩人さまでしたら、コースを選べばきっと素敵な歩きが出来るのではないでしょうか?
私も今年はここを存分に楽しみたいと思っています。

 次の山歩きも楽しみにしています。 お疲れさまでした。
 
【2010/01/24 23:49】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

キレンゲショウマさん こんにちは
 貴ブログの年末登山記に触発され、何十年か振りに富士の裾野を
訪れました。
愛鷹山塊、木の芽どきや紅葉時はとりわけ楽しそうな峰々でした。

 静かな田貫湖畔は 大沢崩れの眺望と野鳥の観察、また毛無山山麓では
パラグライダーで遊ぶ人など 自然を満喫する方々も多く、
キレンゲショウマさんの生活圏は本当に自然の豊かなところですね。

 メッセージをありがとうございました。
やはり 富士山には雪が似合うと思いました。

【2010/01/25 09:48】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

うさぎ跳び
 こんばんは
 年末の黒川鶏冠山に続いて渋い山ですね
 参考になりますまたここも出かけてみたいと思います

 ウサギの足跡
 後ろ足は平行に前足を前後に揃えるので
 雪の状態によって前後に揃えた前足の足跡が一つになり
 三点のアニマルトラッキングになるようです
 私も良く三点の足跡を見ます
 この形は野兎以外には見られないように思います
【2010/01/27 19:16】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

noyamaさん こんばんは
 愛鷹山塊、存外によい峰だとおもいました。
車が2台あれば のんびりとした縦走が楽しめそうです。
2月には 南面でも富士の上部は真っ白になることでしょう。

 野兎の特徴、よくわかりました ありがとうございます。
時々、そこでのんびりしたのか 新雪にお尻の跡のような
大きな跡を見かけることもありました。
 コメントをありがとうございました。
【2010/01/27 23:14】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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