俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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水の塔山・篭の登山
 あざやかな紅葉は 闊葉樹の終焉を華やかに飾るような 一瞬の輝きを与えてくれるが、
カラマツの林はもう少し落ち着いた静寂に包まれている。 むしろ郷愁をいざなう。

 昨年と同じ季節に信州小諸から浅間外輪山周辺を訪れた。
車坂峠や地蔵峠の植林のカラマツ林の静けさもさることながら、篭の登山中腹の風雪に耐えた
自然林はとりわけ美しかった。
                                    (写真はクリックして拡大してください)
P1000211.jpg P1000277.jpg P1000218.jpg
車坂峠           地蔵峠            浅間嶺にけぶり立つ見つ
                                    からまつのまたそのうへに・・・(白秋)

P1000247.jpg
カラマツの自然林


「山行クロニクル No.45」  水の塔山・篭の登山      単独
’09.10.28(水) 浦和=上信越道小諸IC=車坂峠=高峰温泉~水の塔山往復~温泉(泊)
    10.29(木) 温泉=池の平湿原~篭の登山往復~湿原散策=地蔵峠=鳥居峠=菅平高原
             =上信越道上田IC=浦和

P1000217.jpg P1000249.jpg
水の塔山(2202m)   篭の登山(2228m)

10.28(水)晴れ
 水の塔山の中腹 わずかな角度で仰ぐ山頂を眺め、西日に金の針を輝かせるカラマツの樹林を
登る。 振り返れば眼下もカラマツのからし色の波。

P1000221.jpg 風もないのに金の針が降り注ぐ

P1000223.jpg 眼下のカラマツ林

 頂上からかすむ四方を眺める。
昨秋歩いた外輪山、黒斑山と蛇骨岳の奥に噴煙をあげる浅間山。前掛山のピークも僅かに覗く。
篭の登山への稜線と東篭の登山が間近に迫る。
遥か北西には はや白銀の蝙蝠が中空に浮かんでいた。

P1000225.jpg
水の塔山 山頂

P1000227.jpg P1000238.jpg P1000230.jpg P1000228.jpg
蛇骨岳の奥に浅間山   篭の登山への稜線    東篭の登山        冠雪の後立山連峰

 夕方 下山。 カワラヒワの4~50羽の群れが キュキュ、キリリと啼きかわし、カラマツ林の上を
飛び交う。翼と尾の黄色が夕陽に映えて光る、カラマツ林には相応しい。

 高峰温泉の湯を楽しみ、熱燗の地酒がことのほか美味しかった。
この宿恒例の夜の星の観測会に参加したかったが、この夜は曇天で行われなかった。残念。
先週のオリオン座流星群の折は素晴らしかったことだろうと想像する。

P1000248.jpg P1000244.jpg
湯宿             宿の湯


10.29(木) 曇りときどき晴れ
 池の平駐車場に車を置き、篭の登山を目指す。

東篭の登山登山道 点描
P1000253.jpg P1000263.jpg P1000265.jpg

 一等三角点を持つ360度展望の東篭の登山頂上。
吹き上げる風の音が急に立って耳に聴こえる。 いささか寒い。
近くの八ヶ岳は蒼黒く 奥秩父の峰々も、また遠く頚城火山群や表銀座などが視界に入った。

P1000254.jpg P1000258.jpg
東篭の登山 山頂     右から 西篭の登山・湯の丸山・烏帽子岳

 何人かの登山者と挨拶を交わし 下山にかかると、小学校高学年の団体が元気よく登ってくるのに
出遭う。声をかけ励ましていると 皆、明るい返事が嬉しい。

 下山後 池の平湿原を散策する。こちらは中高年グループと若い独り歩きの女性が目立った。
湿原を一周、クロマメノキの完熟したのを摘まみ 篭の登山や浅間の煙を見納め、
地蔵峠から菅平高原へと向かった。

P1000274.jpg P1000272.jpg P1000270.jpg P1000271.jpg
完熟             湿原から篭の登山    浅間の煙          カラマツの実


 最近は 私の肩を引くザックは随分と軽くなった。
いつまで歩けるだろうか・・・。
ピッケルの代わりにストックを持つようになってから、どこかでこの答えを探している自分に気づく。
二日以上の縦走でなければ もはやツェルトも自炊用具も燃料も持たなくなった。

 いずれ一人の登山者から 一人の旅人へ・・・と 歩く道も変わっていくことだろう。
そのとき、ザックの中には ウイスキーの代わりに葡萄酒が きっと入っているに違いない。

P1000278.jpg
地蔵峠                              (写真はクリックして拡大してください)











      









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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント

俄歩人さん
こんにちは
風もないのに金の針が降り注ぐ
渋い表現ですね。。。
温川の岩魚釣りで浅間隠山には何回も行ってます
浅間山も面白そうですね~
去年噴火してたような気がしましたが大丈夫でしたか?
【2009/10/31 01:30】 URL | JAN #JalddpaA [ 編集]

JANさん こんにちは
 釣り人はいろいろな沢や川に出かけるのですね。
湯川というと中軽から北軽への道ですよね。
別荘地を流れる川で 岩魚や鱒釣り・・・なんてまるでヨーロッパの風景が
浮かんできます。
そう思ってよくよく地図を見たら、浅間隠温泉から隠山へ分け入る川なんですね。

 派手な紅葉を満喫したので カラマツ林の黄葉が見たくなり、
浅間・高峰・湯の丸高原の晩秋を楽しんできました。

 浅間山の噴煙は活発で、昨年同様現在も半径2Km圏規制となっていました。
 コメント、ありがとうございました。
【2009/10/31 07:49】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

sasa 様、おはようございます
 早々のメッセージ、ありがとうございました。

 晩秋の薄日に、重なり合って何処までも続く黄葉は
遥かに過ぎ去った遠い日々を想い出させるような 静かな雰囲気に
満ちています。
 是非、お出かけください。

 これからもよろしくお願いいたします。
【2009/11/01 07:29】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

カラマツ黄葉
 今晩は
 素晴らしいカラマツの黄葉ですね
 カラマツ林はほとんどが人工林ですが
 この地区のカラマツは天然林 太いのもかなりあります
 少し前まではカラマツは強度はあるのですが脂が多く捻じれるので
 利用されなかったのですが
 最近技術の進歩で利用されるようになったので
 貴重な天然カラマツが伐採されないか心配です
 彼の地も今晩は雪の様です
 晴れれば
 雪の白とカラマツの黄色も良い眺めだと思います
【2009/11/02 22:37】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

noyamaさん こんにちは
 そうですか、もはやカラマツの自然林は少なくなってしまったのですね。
植林された林と異なり 天然木は逞しく下枝を広げ、太い幹は風雪にうたれ
うねっていました。

 カラマツ林は 春の芽生えと晩秋の黄葉に旅情を感じます。
 メッセージをありがとうございました。
【2009/11/03 08:25】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


俄歩人さん
すみません温川でした。。。
湯川。。。かなり似てますが
どちらの川も伺っているのですが
湯川はメジャー温川は超マイナーです
浅間隠山の北東から差してくる渓です
狭い流れながら所々岩盤で形成された
岩魚の川です。。。。
色の濃い濃淡のはっきりした岩魚がぼちぼち釣れる川です
釣り師のたわごとでした。。。

10月からヤマノボリばかりしてます
俄歩人さんのように木々の名前とか覚えるようにしたいです

【2009/11/06 00:11】 URL | JAN #- [ 編集]


 こんにちは! ゆったりとカラマツ林を楽しまれたのですね。
気持ちのいい山並みを歩かれて、いい温泉につかり・・・・・とても心地良さそうです。
ここもあと少しで真っ白な雪に包まれますね。
【2009/11/06 00:56】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

JANさん こんにちは
 昨日まで奥秩父に出かけておりましたので、ご返事が遅くなりました。
すみません。
釣り人達には岩魚の川、アマゴの川、山女の川・・・、などと区別が
あるのですね。
一昨日泊った笛吹温泉郷の宿にも この一帯の沢や川に
何年何月・何を何匹放流したと記入された詳細な地図が置いてありました。

 まだ若い頃 今でいう森林インストラクターの資格を持つ方に
若干教えてもらった程度で、山の木々については 私も素人です。
マツ科などの針葉樹は遠目には 皆 同じに見えてしまいます。

 ヤマノボリ・・・、レポを楽しみにしています。
メッセージをありがとうございました。
【2009/11/08 06:58】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

キレンゲショウマさん こんにちは
 奥秩父の方へ入山していましたのでご返事が遅れ、すみません。
山に登るのも 山の中にいるのも好きなので、
健脚者の方々が一日で歩くところを 山小屋や温泉に泊まりのんびり歩く・・・、
そんな山行が定着してしまいました。(歳をとったということかもしれません)

 今回は、白いショートコートの富士山がよく見えました。
カラマツ林は サルオガセをなびかせた真夏の深山もよいですが、
芽吹きの春と晩秋の落葉が好きです。

 地質や鉱石の見聞を広めにハワイまで遠征、
観光や息抜きも楽しかったことでしょうね。
ペレーの毛や涙、はじめて見せていただきました。
メッセージをありがとうございました。
【2009/11/08 07:11】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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