俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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吾妻山
 東北の秋は足早に来て去っていく。
福島県と山形県の県境に連なる吾妻連峰、その北麓に 首都圏からだと山形県側からしか
車の入れない鄙びた湯が点在している。
五色・滑川・姥湯・大平など秘湯の一軒宿である。

 かって、滑川や姥湯の白濁の湯に浸かり、兵子への急登を攀じて吾妻連峰の主稜線、
烏帽子や東大巓を歩いたことがあった。
今回は日程も短いので 裏磐梯・桧原湖から白布峠を越え、天元台から吾妻山を目指したが、
テレビドラマの影響で人気の米沢・白布温泉は一人旅では予約が取れず、
天元台高原中腹の新高湯温泉に前泊した。
                                        (写真はクリックして拡大してください)
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桧原湖北岸の紅葉                    白布峠から西吾妻山


「山行クロニクル No.44」  西吾妻山        単独
’09.10.22(木) 浦和=東北道・磐越道猪苗代磐梯高原IC=桧原湖西岸=白布峠=新高湯温泉(泊)
    10.23(金) 温泉~天元台リフトー北望台~かもしか展望台~大凹~梵天岩~西吾妻山
              ~天元台=浦和

 バスの通らない桧原湖西岸は比較的静かで、湖北の紅葉はとりわけ見事であった。
とりどりの秋の色がはじけて、白布峠の陽だまりの晩秋の眺めは さらに北へ北へと旅情を誘う。

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峠から桧原湖を振り返る     ダケカンバの白木に点在する色

 パステルカラーの絵を眺めるような 落葉したダケカンバの白木に混じる色彩、その上部 西吾妻山
へは濃緑の針葉樹林帯。
宿に着き 湯を味わった後、裏山を歩き紅葉に浸る。

P1000163.jpg     P1000155.jpg
滝見の露天風呂      僅かな若緑が目を惹く

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裏山天元台への登山道 点描             山の恵みたち

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宿の部屋から直面する兜山を望む

 深夜、オリオン座流星群をと 窓を開け底冷えの中しばしねばったが、山あいに開けた方向が
悪かったのか願い事は適わず。

10.23(金)晴れ
P1000165.jpg
朝の兜山

 何となく晩秋の山を晴れた日に少しだけ歩きたいという気儘な願望に引っ張られて この西吾妻山
の麓にやってきたが、ひとり旅というのは自由であるが故に最初の踏み出しが重いもの。
いつものちょっぴりの憂鬱と それに負けまいとする昂揚感を抱いてザックを揺すり上げる。

 天元台高原のリフト乗り場まで30分、宿の裏山を登る。
白布温泉からのロープウエイでここまで上がってきた登山者と合流する。

 リフト終点 既に標高1800mを稼いだ北望台から登山道に分け入る、9時10分。
人形岩へ廻り そこから稜線を歩く予定が、前後にカランカラン、チリンチリンと熊鈴を鳴らす登山者に
はさまれ、彼らを避け、直接かもしか展望台への道へ逃げる。
針葉樹林に朝陽が射しこみ よい雰囲気だ。
さっそく小鳥の囀りが聞こえるようになり、夏鳥であるオオルリの声も聞かれた。

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かもしか展望台への登山道

 展望台から大凹にかけては明るい木道歩き。
セピア色の枯れ草と池塘、濃緑のオオシラビソの低木、透き通る蒼穹。

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稜線の池塘         吾妻連峰の峰々

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大凹の清水         梵天岩への道

 大凹の清水を過ぎると梵天岩にかけては大石ゴロゴロのちょっとした急登。山登りを・・・味わう。
展望のきく梵天岩。
東側は 東大巓から家形山、一切経山など連峰の縦走路。西から北へかけて 飯豊連峰、朝日連峰、
月山、蔵王などの峰々が浮かぶ。

 この広大な吾妻連峰、山スキーの季節は ここから谷地平を経て浄土平まで長躯スキーを
楽しむパーティがあるのだろう。
スキーの苦手な私には想像して楽しむだけである。

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梵天岩                            遠く 朝日連峰(左)と 月山(右)

 吾妻神社の祠を右に見て、西吾妻山 山頂 11時少し前。
オオシラビソの樹林の中に ポツンと山頂標識が立つ。
吾妻連峰の最高点(2035m)であるにもかかわらず、この山頂には三角点は無い。

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西吾妻山          山頂             西大巓

 再び梵天岩に戻り、日溜まりの中微風に吹かれながら昼食。
相前後してきた私より幾分年配の単独行の方と歓談。東北地方独特の語りを楽しく聞く。
彼は この程度の樹林なら 昔は櫓を組んで測量している筈だから、この眺望からすれば
一等三角点が無ければおかしい と言い張る。20分ほど山頂で探し回ったそうだ。

 一切経巻が埋められていると語り伝えられる岩屑だらけの禿山、一切経山とその足下に
吾妻小富士が霞んでいる。


 下山時、リフトから眺めた中腹の紅葉、ダケカンバはやたらと白く光っている。

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新高湯温泉
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湯宿             檜の内風呂

 源泉55度、裏山から自然湧出の含硫黄・カルシウム硫酸塩泉 掛け流し。
折角 自然と向き合いに山へ来ているのだから やはり手を加えていない湯・・・、鄙びていても
また 荒々しいままであってもそれが好きである。
浴槽から溢れ出る湯に浸かり 往く手の嶺に想いを膨らませ、下山後は その山行の残照を
噛みしめながら疲れを癒す。
贅沢ではあるが、私の山行のいつもの楽しみのひとつである。

 この次は カラマツの林を歩きたくなった。

P1000158.jpg P1000168.jpg
                                   (写真はクリックして拡大してください)


















 
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント

俄歩人さん
こんにちは
吾妻連峰。。。
私ごとですが20年ほど前にバイクでテント担いで行きました
山ではなく釣りでしたが。。。
岩魚がたくさん連れた記憶が。。。蘇りました

今では思い出せません。。。

私も来年は栃木から福島あたりにぼちぼち行こうかと計画しています

貴ブログ参考にさせていただきます!!

これからも気をつけて!!
【2009/10/28 01:25】 URL | jan #JalddpaA [ 編集]

janさん こんばんは
 福島から山形にかけても渓流釣りの方々にはよい沢があるようですね。
特に飯豊連峰の新潟寄りが釣り人も少ないと 昔、杣人に聞きました。

janさんのレポを楽しんでいると、山とラグビーをこよなく愛した今は亡き友人が
黒部川の上流での釣りを よく語ってくれたことを想い出します。

 紅葉は満喫しましたので カラマツ林を歩きたく、浅間や高峰、菅平の高原へ
今日まで行っておりましたので 御礼が遅くなりました。
メッセージをありがとうございました。

【2009/10/29 19:13】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


janさん、1度私のブログをたずねてくれたのですね。西吾妻山を歩かれたのですね。懐かしい山です。昔、白山石楠花の変わり花,根本石楠花をたずねてあるきました。一切経山、東子富士もあるきました。帰りに,janさんがとまった新高湯温泉にとまりました。今は、北九州なので訪ねることも遠く、およびこしです。武尊もいかれたのですか。なつかしいです。親戚が水上にいるので、武尊にもまたいきたいです。
【2009/11/09 20:35】 URL | ふくちゃん #- [ 編集]

ふくちゃん さん、こんばんは
 いまは九州の山々を歩かれていらっしゃるようですね。
私も いつか 法華院温泉を基点に 坊がつる賛歌を口ずさみながら
九重のたおやかな峰々を歩きたい と思っています。

 根本石楠花というのは 福島県の県花だそうですね。
私は 高山帯の低木 キバナシャクナゲの楚々とした風情が好きです。

 メッセージをありがとうございました。 (俄歩人)
【2009/11/09 21:27】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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