俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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大雪高原沼めぐり
’09.6.25(木) 移動日
 夏至を過ぎた襟裳岬の日の出は早い、朝3時20分にはもう太陽が昇る。
襟裳岬~帯広~士幌~糠平を経て 三国峠でニペソツ山やウペペサンケ山を眺め、旧国鉄士幌線
の廃線跡や石の橋梁を歩き、大雪湖からヤンベタップ川に沿うオフロードの道を大雪高原温泉へ。
                                        (写真はクリックして拡大してください)

P1020394.jpg P1020403.jpg P1020396.jpg P1020398.jpg
ウペペサンケ(左)と    大雪高原山荘とその湯            
       ニペソツ(右)

 昭和34年に発見され開発された標高1260mの高原にある大雪山域の東の登山口、
日本秘湯を守る会の宿でもある大雪高原山荘。自然湧出の源泉は71度、水素成分を含んだ単純
酸性泉 やや白濁、湯量豊富な掛け流し。
この湯と部屋からの眺望を楽しみ、ヒグマ情報センターでここ一両日の羆の動きを聴くとともに 
付近を散策して明日からの登山に備える。

P1020407.jpg P1020401.jpg P1020400.jpg P1020408.jpg
部屋から見る       熱湯を吹き上げる泥沼  登山口とキタキツネ    タイセツヒナオトギリ
    残雪の高根ヶ原

 この高原まで来ると大きな大雪連峰の懐に入ったようで エゾマツ、トドマツやダケカンバの緑と
残雪の白さに囲まれた緑の園に憩うている気が満ちてくる。
大雪連峰、北側の層雲峡温泉、西側の勇駒別温泉・天人峡温泉には泊ったことがあったが、
東の大雪高原温泉は初めて。
残すは南側のトムラウシ温泉と かんの温泉のみ。いつかトムラウシ山に登るときの楽しみとしたい。


「山行クロニクル No.37」  大雪高原 沼めぐり           単独
’09.6.26(金) 山荘~沼めぐり~山荘(泊)

 早朝 4時、ヒグマ情報センターの監視人が望遠鏡で 高根ヶ原から緑岳への残雪の稜線を
入念にチェックし始める。(毎日 朝、昼、夕の定時監視は欠かさないとのこと)
今朝は 比較的大型の羆一頭の移動を発見、入山口の情報センターで この付近は十分注意して
ください と沼めぐり地図上のポイントを示す。
入山届に記入し、さっそくT氏から貰った熊追いの鐘を腰に取り付ける。

 標高1100m~1500mに点在する大小11の沼をアップダウンと徒渉を繰り返しながら楽しむ
約6.1Kmほどの登山コースである。
羆対策で 入山は7時~13時、15時までに下山することと決められている。このルートは
彩鮮やかな秋の紅葉の季節が最も賑わうという。

 8時出発、雲がすこし流れているが晴れ。
沢を渡り ミズバショウやミツバオーレンを足下に、残雪の登山道を 土俵沼、バショウ沼、滝見沼
などを経て 美しい緑沼で一息。

P1020419.jpg                 P1020422.jpg
土俵沼から                          深淵な緑沼
 明日登攀予定の 緑岳とその奥に白雲岳           

 さらに えぞ沼、式部沼を越え 白雲岳から忠別岳へのルートの高根ヶ原から流れ落ちるような
大学沼の大雪渓に出る。 
標高1500mの最高点、雪に埋まった大学沼で巡視中のヒグマ情報センター監視人と出遭う。
今朝見つかった羆のその後の動きを聞くと 「今のところこちらへの移動は見られません。それに
今朝の奴は大型なので、小熊・若熊に比べて少し安心です・・・」とのたまう。

P1020424.jpg P1020426.jpg P1020427_20110703154512.jpg
えぞ沼            式部沼           高根ヶ原からの雪渓に埋まった大学沼

 空を映して綺麗な高原沼から眺める緑岳(松浦岳)はまさに緑一色。
当地では松浦岳という表示はなく すべて緑岳としている。

P1020428.jpg 高原沼と緑岳

 秋に涸れるという空沼で 高根ヶ原へ登る三笠新道を分け、降り始める。
この三笠新道、羆の出没のため登高禁止になっていることが多い。
沢でエゾノリュウキンカの群落に出遭い しばし憩い 休止。
 ヤンベタップ川の急流、橋が無く 飛び石が点々とある筈だが、今日は水量が多く
飛び石はすべて20cmほど奔流の水面下。濡れるのを覚悟して徒渉する。

P1020433.jpg P1020434.jpg
エゾノリュウキンカの群落     エゾエンゴサク

 少し雪が腐ってきて踏み抜きに注意しながら雪渓を降る。
12時、休憩も含めて4時間で一周。下山届に記入し、風呂を浴びに部屋へ戻った。
全コースの3分の2は雪渓歩き。色と形が異なる変化のある沼々、そして針葉樹と沢、それなりに
趣のある静かな登山道だった。


追記
山荘 二日目の夜、まだ山開き(6.28日)前とて、宿泊客は少なく今日も私を含めて3人のみ。
別席の二人の紳士は渓流釣りを楽しみ、釣果のオショロコマ(陸封されたサケ科の渓流魚)を
厨房に頼んで天麩羅にして貰ったようで、私にもお裾分けをいただいた。
釣りたて揚げたてのオショロコマの味は旅行者にとっては良い思い出となった。 感謝。
明日からはいよいよ大雪の連山を楽しむ予定。

                                     (写真はクリックして拡大してください)









 


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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント
お久しぶりです
俄歩人さん、北海道に行っていらしゃったのですか!!

天気にも恵まれ、北の大地を満喫されたようでなによりです♬
本州は梅雨真っ只中なので、この時期は北海道へ行くのが一番いいかもですね。

にしても、まだ雪がたっぷりありますね!
さすがは北海道。。

あたし達は27、28日と薬師岳へ行ってきました。
金作カールの美しさに感激!
俄歩人さんは、数年前このダイヤモンドコースを歩かれたのだな。。と歩きながら考えていたと同時にスゴイ!!と思いました。
あたしは薬師岳のみだったのに、それだけで折立についた頃にはヘロヘロでした。
もちろん一日目も。。

でも、薬師はすっごくいい山でした。
なので、いつか室堂から絶対に歩きたいので、体力作りに励みますe-287
【2009/07/08 14:22】 URL | RR #BS/QXebM [ 編集]

RRさん こんばんは
 この後、大雪・白雲岳、富良野岳と歩き、札幌で三晩 友人達と相手変われど主変わらずの楽しい飲み会をし、ポプラの綿毛が舞い アカシアの白い花がこぼれ、ヒマラヤの蒼いケシが咲く北国の街を離れました。

 コメントありがとうございました。三年前の室堂から折立までの薬師岳縦走は天気には恵まれませんでしたが素晴らしいルートでした。
強風と雨の北薬師からの稜線、ガスの中 健気に咲くイワウメの美しさが印象に残っています。
 6月から7月月初めがお薦めですが、あの雪の長次郎谷を登られるRRさんなら何時の季節でも大丈夫ですよ。
【2009/07/08 17:31】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


雪が腐るという形容があるんですね。
そんな中を歩ける俄歩人さん、さすが山歩きのベテラン!!

友人に聞いたのですが、夏はなかな一周できる日は少ないとか・・・
(登山道の状況とか、、熊の出没状況とかで)
でも、今回歩いて実感しました。

エゾエンゴサク、実物を見てみたいです。
魅力的な色ですね。

【2009/07/24 10:04】 URL | popo #- [ 編集]

高山植物のブルー、夢をいざないますね
 初夏の1~2週間では、雪渓の状況は大きく変わりますものね。私の時はまだコースの
3分の2が雪上あるきでしたから・・・。
あの美しい「緑沼」、沼畔に雪が流れ込み 何とも言えない雰囲気でした。

 エゾエンゴグサは秋には涸れる「空沼」の沢の周辺で見つけたものです。このブルー、
英国の庭園でよくみられるデルフィニウムに近い色合いだと思いました。
でも、ブルーといえば やはり札幌近郊で見た 蒼いケシの花が一番でした。
【2009/07/24 14:02】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


ヒグマがいるんですよね。

北海道の澄んだ空気の中、のんびり
湖沼めぐりはうらやましいですね。

温泉もすてきです。
【2011/07/03 23:32】 URL | ブル #- [ 編集]

こんにちは ブルさん
 この時は、大洗から苫小牧まで愛車をフェリーに積んで北上、
アポイ岳、大雪山や富良野岳を歩きました。

 ちょうどトムラウシ登山での集団遭難があった一週間前に
同じ白雲岳避難小屋に泊っていました。
この「沼めぐり」、羆のためになかなか一周できない 地元では
人気のコースです。


【2011/07/04 09:19】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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