俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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アポイ岳
 本州の梅雨を避けて 北の大地を歩こうと、6.22(月)から7.5(日)まで2週間ほど北海道を
訪れた。昨冬の富良野「美瑛の森」散策以来である。

日高・大雪・十勝・札幌と移動距離が長いため、茨城県の大洗港から苫小牧港まで 商船三井フェリー
の「さんふらわあ・ふらの」へ愛車を積み込んだ。           (写真はクリックして拡大してください)

P1020298.jpg P1020302.jpg P1020309.jpg
商船三井フェリー「さんふらわあ・ふらの」

 19時間の船旅の後、苫小牧からJR日高本線と太平洋岸に挟まれた海岸通りを ししゃもの鵡川、
駿馬の日高、つぶ貝の浦河を抜けアポイ岳の麓 様似のアポイ山荘まで走る。
山荘では、北の友人のひとり T氏夫妻が札幌から駆け付け、翌日の登山を同行してくれることになって
いた。
そして羆に襲われないよう素敵な熊追いの鐘をいただいた。

「山行クロニクル No.36」 日高アポイ岳 (811m)   友人夫妻と3人
’09.6.24(水) 山荘(前泊)~5合目小屋~馬の背花畑~山頂~山荘~えりも岬(泊)

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熊追いの鐘とアポイ岳  カンラン岩とオダマキ

 友人T氏、北大・地質学専攻、若い頃は技官として大勢の人足を連れ 広大な北海道の山林原野
や沢を歩いた猛者であるが、夫人は東京の高尾山、札幌では藻岩山しか登ったことがないという。
今回は小生の訪道を歓迎、頑張って登頂すると張り切っていた。

本州からも訪なう岳人の多いこのアポイは「アペ・オ・イ」(火の沢山あるところで、昔、鹿が獲れるよう
神に祈るために火を焚いたことに因る」という。

 登山口 朝8時。 トドマツの他、ハクウンボク ヤマモミジ アオダモ ミズナラ ゴヨウマツなど
樹種の多い混交林を小さな沢に沿って登り始める。
T氏が切り抜いてくれた 5.20付けの北海道新聞の特集記事には
「亜種を含め八十種を越える植物が育ち、810mの低山ながら 国の天然記念物にも指定されている
高山植物群落を持つ日高管内様似町のアポイ岳。普通の植物は生育障害を起こしてしまう”超塩基性”
のカンラン岩の貧弱な土壌と太平洋からの夏の濃霧がこの環境をつくってきた」 と記されている。

 5合目小屋で小休止。
馬の背と呼ばれる稜線まではちょっとした急登。
馬の背からは見晴らしの良いハイマツの稜線を歩き、エゾコウゾリナ、アポイアズマギク、アポイクワガタ
ハクサンチドリ、キンロバイなどが楽しめた。
アポイ岳を代表する ヒダカソウやサマニユキワリは既に花期を終わっていた。残念。

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馬の背への道       稜線とアポイ岳      エゾコウゾリナ       アポイクワガタ 

 頂上直下、200mの標高差の急登にかかる。ハイマツ帯を過ぎて再びダケカンバの林に入る逆転
樹相、これもアポイ岳の特徴のひとつだそうだ。
頂上は三角点と標識、祠が鎮座する100㎡ぐらいの切明け地、ヤマザクラとダケカンバに囲まれ
静かな雰囲気が漂っていた。

P1020359.jpg P1020362.jpg
山頂             ヤマザクラ

 山頂で植物監視人の腕章をつけた同年輩の方に 幌満の花畑の状況を聞く。
「残念ながら今は特徴ある花は少ない。今年もヒダカソウは僅か2輪咲いただけ、もう4~5年こんな
状況ですよ・・・」と淋しげだった。
昼食後 下山、馬の背でナキウサギの声を聴き 同じ道を辿る。

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吉田山を経て        眼下の太平洋      ハイマツの実
  ピンネシリへの稜線

 午後3時30分 山荘帰着。 札幌での再会を約し T氏夫妻と別れ、今夜の宿えりも岬へと走った。
それにしても海岸から直接立ち上がる鬱蒼とした自然林、マグネシウムを多量に含むカンラン岩の
露出、特異な植生、しかもたかだか標高700m位で逆転する樹相・・・、低山ながら 一歩歩くごとに
立ち止りたくなるような本州ではちょっと見られない山であった。
また久しぶりの同行者を得て 笑顔と緊張が交錯するひとときでもあった。

アポイ岳で出遭ったその他の花
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P1020369.jpg  P1020343.jpg P1020349.jpg




追記
夕方の襟裳岬は初夏にもかかわらず とりわけ淋しかった。
波打ち際でコンブを拾う人とカモメだけ。 本当に何もない風の岬だった。

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                                        (写真はクリックして拡大してください)





 



 

 
 



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント
蝦夷梅雨
 おはようございます
 
 またまた、長期遠征ですね
 私も東北自動車道が仙台あたりまでの
 1981年 八戸からフェリーで苫小牧経由で
 北海道周遊したことがあります

 北海道に梅雨は無いと聞いていたのに
 その時は殆ど毎日雨でしたが

 その時以来北海道の魅力にとりつかれました
 
 
 
 
【2009/07/07 05:43】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

noyamaさん、おはようございます
 蝦夷梅雨らしき不安定さはありましたが、おおむね好天に恵まれ 大雪山系の雪渓と花々を堪能してきました。
最後は ポプラの綿毛が舞い、アカシアの白い花がこぼれる札幌で 移植された
ヒマラヤの蒼いケシの花(メコノプシス)を眺めてきました。
【2009/07/07 08:10】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


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