俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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奥鬼怒 散策
 昭和の初期に奥鬼怒や奥只見、奥利根など尾瀬を巡る未踏の地域を彷徨した西丸震哉氏の命名による
オロオソロシの瀧、ヒナタオソロシの瀧など・・・。学生時代、氏の散文を読み、興味を惹かれ
奥鬼怒湿原まで歩いたのが この地域を知った最初であったが、真冬に来たのは初めてである。

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オロオソロシの瀧への吊橋  凍った小滝      日光沢温泉小屋
                                         (写真はクリックして拡大してください)

「山行クロニクルNo.31」 奥鬼怒散策    1泊2日   単独
’09.2.17(火) 浦和~東北自動車道宇都宮IC・日光今市~鬼怒川温泉~川治温泉~川俣温泉
            ~女夫淵温泉~奥鬼怒自然研究路~八丁の湯~加仁湯~日光沢温泉(泊)
    2.18(水) 日光沢登山口~ノシ瀧~オロオソロシ瀧分岐~日光沢温泉~自然研究路~
            女夫淵駐車場~浦和

 孫娘を保育園に送り、その足で東北自動車道へ。日光今市を通り抜け鬼怒川温泉、川治温泉を過ぎ、
山道に入りタイヤチェーンを装着。さらに鬼怒川を遡り、昔 間欠泉で有名だった川俣温泉を経て最奥の
女夫淵(めおとぶち)温泉の駐車場に乗り入れる。
ここから奥鬼怒四湯へは雪の遊歩道(自然研究路)を2時間ほど歩く。

 薄日の陽のもと、鬼怒川源流へ幾つもの橋を渡り雪景色を眺め 小鳥の囀りを耳に坦々と歩く。
日中でも気温は真冬日、時折雪が風に舞い吹き付けてくる。

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自然研究路 点描

 1時間30分ほどで最初の湯「八丁の湯」、次いで10分、「手白沢」温泉への道を分けて「加仁湯」。
加仁湯温泉はちょっとしたホテル並み。手白沢の先、天然記念物の噴泉塔への登山道は崩落で通行止
めだった。
さらに20分ほどで風花の中、最奥の「日光沢」温泉に着く。奥鬼怒四湯の中では登山者専用という佇まい
で山小屋の雰囲気を持つ手白沢とこの日光沢が私の愛宿である。

2009_0218奥鬼怒0056 2009_0218奥鬼怒0053 2009_0218奥鬼怒0013 2009_0218奥鬼怒0022
八丁の湯          手白沢分岐        加仁湯温泉         日光沢温泉

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自然研究路 点描

 温泉小屋の鐘をひとつ鳴らし 受付を済ませる。平日の今日は私一人の貸し切り状態。
早速、3種の源泉を持つこの宿の湯を楽しむ。風花が舞う氷点下の露天は冷気が顔に痛い。

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源泉3種 日光沢の湯

 割り当てられた6帖間、石油ストーブを点け炬燵に潜り込んで 夕食までひとり酒。
夕食時、大きな薪ストーブが真ん中に据えてある板敷きの間、炎の揺らめきと箱膳を前に、女将さんに
この先の登山道の状況を聞く。
 ここ2週間、根名草山を越え金精峠への道も、奥鬼怒湿原を越え尾瀬への道も 登山者はおろか釣師
も巡視人も入っていないのでトレースはありません。
根雪は凍っているのでワカンでも爪が必要なので アイゼンの方が良いでしょう・・・とのこと。

 翌朝、朝の挨拶は 今朝は氷点下10度を越えましたよ で始まった。
薄ぐもり、時折横殴りに吹き付ける雪の中 サブザックで登山道へ。

2009_0218奥鬼怒0024 2009_0218奥鬼怒0026 2009_0218奥鬼怒0048 2009_0218奥鬼怒0030
登山口            分岐            根名草山への道      奥鬼怒湿原への道

 凍った根雪の上に20cmほどのスノーパウダー、風の通り道では新雪が飛ばされアイスバーンの状態、
アイゼンが効く。登山道は時折横切る獣の足跡のみ。
貴婦人のドレスのレースの裾模様のような美しさを画く「ノシ滝」の氷漠を眺め、小休止。粉雪の舞う中
静寂を切り裂く気まぐれな突風と雪煙。

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滝の裾模様           ノシ滝

 オロオソロシの瀧を経て丸沼温泉への分岐まで日光沢から小1時間。
白い吊橋が絵画の世界を演出する。この先、鬼怒沼方面への樹間を攀じるにはちょっとしたラッセルが
必要となりそう。
2009_0218奥鬼怒0039 2009_0218奥鬼怒0043 2009_0218奥鬼怒0042
分岐             白い吊橋          ヒナタオソロシの瀧遠景

 宿で沸かした熱いコーヒーを味わいながら モノトーンの静かな景色を楽しむ。
新緑や紅葉の季節に訪れたことはあるが、真冬のこの美しさは初めてであった。白と黒、そして灰色。
まさに墨絵の世界、空の一部だけ僅かに青色。
陽のあたらない鬼怒川源流も蒼黒く、瀬のみ白く泡立ち 一際冷たさを感じる。湿原まであと4キロを
歩く力があれば・・・と意識したひとときでもあった。

 それなりに満足し踵を返す。再び日光沢の湯でザックを担ぎ遊歩道を小鳥の声とともに戻った。
加仁湯付近で湯客とすれ違い挨拶を交わした以外入山者とも遇わず、女夫淵温泉駐車場に12時過ぎ
帰着。 春はまだまだ遠い と感じた二日間だった。

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奥日光の山々(帰途の車から)                        (写真はクリックして拡大してください)










                                              













 















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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント
奥鬼怒
 今晩は
 ずいぶん昔ですが加仁湯温泉に泊まったことがあります
 イモリの薫製や鹿肉が出ました
 いつか金精峠を越えて行って見たいと思っております
 冬の奥鬼怒スバラシイですね
【2009/02/23 21:26】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

noyamaさん、こんばんは
 奥鬼怒名物、鹿肉はまだしもあのイモリの黒焼きや燻製は苦手ですね。
静かな雪道はそれなりに楽しいものですが、ラッセルを独りでこなすのはだんだんきつくなり
目的の湿原までは届きませんでした。
 
 雪山でも颯爽と山スキーで駆け巡るnoyamaさんが羨ましいですね。
もっと若いときに訓練しておくべきでした。
それでもまた懲りずに今度は何処を歩こうかと地図を眺めています。お互いまだまだ山から離れられないようですね。
 コメント、有難うございました。
【2009/02/23 23:51】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


はじめまして 
奥日光も静寂の中 冬の景色がきれいですね。
またアーカイブの 記事を拝見し 自然のすばらしさを
改めて実感させていただきました。
ありがとうございます。

まだ ブログを始めたばかりですが、よろしければ
一度覗いてみてください。
ふくしまの山のスナップ写真が少々あります。
【2009/02/24 17:05】 URL | 7step #- [ 編集]


 う~ん、参りました! 奥日光温泉小屋の冬の佇まいは味があっていいですね~。

                 景色も素晴らしいです・・・・・(拍手!)

 俄歩人さんのブログは山にしても温泉にしても私の知らない所が多く、またどれも魅力的な
場所ばかりで溜息が出てしまいます。行きたい所ばかり増えて・・・どうしましょう?

 これからも楽しみにしています。
【2009/02/25 12:07】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

7stepさん、はじめまして
 拙ブログへのご訪問、ありがとうございます。昔、歩いた山 歩きそびれた山々をひとり静かに楽しんでおります。
福島の山は少し齧っただけで、会津駒、磐梯山、安達太良山、吾妻連峰ぐらいで、いつか飯豊連峰を・・・と考えております。

 貴ブログを検索しましたが、見つけることが出来ませんでした。よろしければブログタイトルをお教えください。

【2009/02/25 16:03】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

キレンゲショウマさん、こんにちは
 長野への定期便の他、講演会、自然観察会そして近郊の春を求めて・・・、相変わらず精力的に飛び歩いていらっしゃいますね。 あの「オドリコソウ?」、木に攀じ登って撮ったのですか?
おもわず笑いが込みあげました。
突然、お子さん達の小さい頃の山歩き・・・がアップされたのは何か、心境の変化でも。
皆さん巣立って淋しくなられたのでしょうか。

 この季節、谷川連峰の雪の白髪門へ・・・と心は動くのですが なかなか踏ん切りがつきません。コメント、有難うございました。

 
【2009/02/25 16:15】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


 長野詣でも3月までとなり、ちょっと寂しいです。あと1~2年・・・などと思うと叱られてしまいます。ずっと働き続けてくれた相方に感謝です。

 オドリコソウの幼苗は精一杯のズームと小さな体でいっぱい伸びをして写しました。
よじ登って・・・と言うのもありでしたが、ちょっと木が立派過ぎて太刀打ちできませんでした。

 チビたちの登場は、娘の結婚を機会にアルバムをめくっていて、整理しました。
当時の思いがよみがえって来て、ホッコリ優しい時間が過ぎました。

 お花いっぱいの季節がもうすぐやってきますね。
あそこへもここへも・・・・・と思いを巡らせています。また、素敵な記事を楽しみにしています。
【2009/03/05 00:55】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]


日光沢温泉、とっても風情がありますね。
昔からそのままのかたちで残っているみたいで、なんか惹かれます。
あとノシ滝が水墨画のように美しいです!!
素晴らしい。
【2009/03/26 11:14】 URL | RR #BS/QXebM [ 編集]


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