俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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浅間外輪山(黒斑山・蛇骨岳)
 「からまつの林をすぎて からまつをしみじみと見き、
      からまつは淋しかりけり 旅ゆくは淋しかりけり・・・」     白秋
 先週の瑞牆山のカラマツ林でMさんと二人、この詩の一節がどうしても思い出せなくて、互いの
老化現象を笑いあったが・・・。
今日も カラマツの林は美しかった。

 晩秋の晴天に恵まれ、頂上から眺めた冠雪に輝く北アルプスは 再び彼の嶺々を訪なうことを
約定するに十分であった。

2008_1106黒斑山0053 2008_1106黒斑山0044 2008_1106黒斑山0060 2008_1106黒斑山0076
蛇骨岳から見た黒斑山  黒斑山頂から浅間山  冠雪の後立山連峰    晩秋の光溢れる尾根と紅葉
                                        (写真はクリックして拡大して下さい)

「山行クロニクルNo.26」 黒斑山 ・ 蛇骨岳              単独
’08.11.4(火)浦和~上信越道小諸IC~車坂峠~高峰温泉(泊)
    11.5(水)温泉~車坂峠~トーミの頭~黒斑山~蛇骨岳~黒斑山~車坂峠~温泉(泊)
    11.6(木)温泉~池の平湿原~地蔵峠~湯の丸高原~鹿沢温泉~鳥居峠~上信越道
           上田菅平IC~浦和

          上信越道から黒斑山(左) 剣ヶ峰(中) 噴煙を上げる浅間山2008_1106黒斑山0004

 小諸ICを降りて浅間橋から車坂峠への道は カラマツ林を走り抜ける静かな山道だった。
車を止め、林に入ると 風も無いのに雨の如く黄葉が無音で降り注ぐ。
2008_1106黒斑山0007 2008_1106黒斑山0009 2008_1106黒斑山0010
カラマツ林                         車坂峠

 午後2時、水ノ塔山(2202m)の麓の高峰温泉着。
付近の散策 そしてランプの宿を標榜するこの宿の湯を楽しむ。源泉は26度、含ナトリウム・カルシウム
の炭酸水素塩泉。
残照と月、星の綺麗な夜を過ごした。
2008_1106黒斑山0016 2008_1106黒斑山0017 2008_1106黒斑山0024 2008_1106黒斑山0022
水ノ塔山          高峰温泉の湯        残照 と 月

 宿で確認すると 先月より浅間山の火山活動が少し活発になったので、浅間山直近の前掛山は勿論
さらには湯の平湿原からJバンド~鋸山~仙人岳~蛇骨岳を越えて黒斑山に至る周遊ルートも
規制中とのこと。トーミの頭から直接 黒斑山~蛇骨岳までの往復ならば、自己責任でどうぞ ということ
だった。
朝7時20分、八ヶ岳を南に見ながらまだ誰もいない車坂峠から登山道に入る。2008_1106黒斑山0025
カラマツの落ち葉を踏みしめ霜の降りた笹原を分け、凍てついた登山道を辿りシラビソの樹林に入った。
槍ヶ鞘の避難小屋から トーミの頭に続く尾根に上る。眼前に前掛山と噴煙をあげる浅間山が重なり合って
大きく視野に入る。前掛山の黒い山肌に対し、振り返ると冠雪の北アルプスが白く輝く。

2008_1106黒斑山0032 2008_1106黒斑山0039
トーミの頭(左)と前掛山・浅間山     トーミの頭から見た黒斑山

 トーミの頭を越えて黒斑山(2404m)頂上 9時10分。
指呼の間に逆光で黒ずんだ浅間山、眼下の湯の平湿原を囲んで鋸岳や仙人岳のザレた山肌が
朝陽を受けて明るい雰囲気を醸し出している。

2008_1106黒斑山0074 2008_1106黒斑山0051 2008_1106黒斑山0044
黒斑山 山頂より前掛山・浅間山
                                2008_1106黒斑山0038 2008_1106黒斑山0054
                                仙人岳(左)と鋸岳   蛇骨岳

 まだ誰もいない山頂で朝食を摂り、眼前の景観を愛でながら大休止。
入山禁止の前掛山への登山道は誰も歩いておらず ホシガラスだけが飛び交う静けさを満喫する。
南東方向、富士山は霞んで見えるが 先週歩いた瑞牆山や金峰山、秩父の山塊は逆光で判然としない。

 蛇骨岳へのシラビソ林に入り樹林下の道は凍っていたが、陽のあたるザレた尾根は霜柱が溶け
はや泥濘状態。 30分で蛇骨岳。
山頂にある大岩に登ると 北方に妙高・火打の頚城火山群、北西にかけて白馬・五竜・鹿島槍の
後立山から表銀座、そして槍~穂高と続く北アルプスの嶺々が白く輝いて空に浮かんでいる。

 秋なのにこれだけ見通せたのは 晴天続きで大気が乾燥しており、しかも午前中が幸いしたのだろう。
低山とはいえ これだけの眺望が得られたことに満足。

2008_1106黒斑山0060 2008_1106黒斑山0077
冠雪の後立山連峰    常念岳の奥に僅かに覗く槍から穂高の稜線
                2008_1106黒斑山0055 2008_1106黒斑山0068 2008_1106黒斑山0053
                蛇骨岳山頂         眼下の湯の平湿原    蛇骨岳から黒斑山

 再び黒斑山に戻る。頂上には若い男性二人組と中高年男女6人組の2パーティ、二人組は蛇骨岳へ、
6人組は下山。その後登ってきた前夜 同宿だった単独行の同年配者に問われて、蛇骨岳からの展望を
お薦めする。
11時20分、同じルートで下山を開始。

2008_1106黒斑山0076 2008_1106黒斑山0080
光り溢れる尾根と紅葉  湯の丸山の奥に冠雪の北アルプス

 車坂峠のビジターセンターで生ビールとハンバークのランチ。付近の散策を楽しみ 温泉に帰着。
夕方下山してきた同宿者と今日の山行を語り合い、再び静かな夜を迎え、湯に浸かりながら
餌場に来るまだ若いタヌキを観察したりして過ごした。

  
  乾燥肌と診断されている孫、先月、南アルプスの麓の奈良田温泉に入浴させたところ
効果が見られたので、同じ泉質のこの高峰の源泉を3リットル車に積んで帰路に着く。
 ブログを通じての友人、PoPoさんご夫妻やnoyamaさん達が先月歩いた湯の丸山・烏帽子岳を眺めて
帰ろうと池の平湿原、地蔵峠を越えて 紅葉の美しい鹿沢温泉、鳥居峠を経由して上田菅平ICから
浦和へ戻った。
2008_1106黒斑山0084 2008_1106黒斑山0087
東篭ノ登山         鳥居峠の紅葉

 ブナ林の四季と同様、カラマツ林の芽吹きの春と黄葉の降り注ぐ晩秋は 心象に残る風情を味わせて
くれる。
初めの計画では帰路、鳥居峠から四阿山を巻いて万座ハイウエイ、渋峠を越えて発哺温泉から岩菅山に
登り、叙情的な湯の街 渋温泉を楽しむ予定であったが、渋峠は はや雪で閉鎖、発哺温泉もスキー
客を迎える準備で11月の平日は臨時休業とかで断念、次回の楽しみに残した。

                                       (写真はクリックして拡大してください)

                         「・・・ からまつの林を出でて、浅間嶺にけぶり立つ見つ
                           浅間嶺にけぶり立つ見つ、からまつのまたそのうへに。」
                                                         白秋  


















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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ


この記事に対するコメント
カラマツ林
 今晩は 
 お出かけの時は何時も連泊で良いですね
 ほとんど人が植えたカラマツですが
 篭ノ登山付近は天然のカラマツの大木があったと思います
 カラマツは新緑も良いですが黄葉も素敵です
 まだ葉が落ちきれない時うっすら雪が積もった景色も忘れられません
【2008/11/09 18:40】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]


温泉のお土産ありがとうございました
さっそくお風呂に入れてみました 効果はいかにv-48
メイはペットボトルに大はしゃぎでした(笑)
メイとパパは乾燥肌、ママは吹き出物に悩む我が家です
【2008/11/09 20:30】 URL | ともぞう #2E1LQM0k [ 編集]


高峰温泉に初めて泊まったのは半世紀近く前の正月、フカフカの雪道をかなり下った谷間にあった時でしたし、最近と言っても30年前の黒斑山登山。
温泉や道路が変わっても山々の景色は変わっていませんね。
懐かしく拝見させてもらいました。
【2008/11/09 21:22】 URL | かたやま #- [ 編集]

コメント、ありがとうございました
 noyamaさん、いつも覘いて頂きありがとうございます。いまは暇だけは十分ありますので、気儘に歩き 自然を楽しむ時間を大切にしています。

 ともぞうさん、源泉の効き目が少しでもあるといいのですが・・・
また同じ泉質の温泉に入ったら持って帰りますよ。

 かたやまさん、いつもありがとうございます。
お若い頃はロッククライミング中心と想像しておりましたが、低山も含めいろいろな山を歩いていらっしゃるのですね。車坂峠はアサマ2000というリゾートスキー場が開発され、往時とは すっかり様変わりしています。 これからも宜しくお願いします。
【2008/11/09 22:34】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


俄歩人さん、こんばんは!
何回も歩いている山ですが、いつ行っても大好きな山です。

お天気に恵まれ、素晴らしい山歩きが出来てよかったですね。
残照と月の写真、ステキです。
木々の間に、静かに光る月に、気温の下がった空気を感じます。
詩情豊かな写真ですね。

そういえば、「高峰温泉」には大きな天体望遠鏡がありましたね。
今でも、夜空の観測会をしているのかしら?

温泉をボトルに入れて帰る優しい俄歩人さん。
きっと「効果」があると思います。あると嬉しいですね。

【2008/11/10 22:07】 URL | popo #- [ 編集]

PoPoさん、いつもありがとうございます
 この地域の山々をよく楽しんでいらっしゃるようですね。私の泊まった夜も星の観測会を
していましたが、その前に散歩し独りで星空を楽しんでしまったので参加はしませんでした。
 贅沢なほどの天気と暇に恵まれ、往復のドライブも楽しいひとときでした。
これから来春までは低山を徘徊、孫を連れて歩く高原の下調べでもしようかと考えています。
【2008/11/10 23:43】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


 コメントのコーナーに初めてお邪魔させて戴きます。
高峰温泉はお湯も従業員の人も雰囲気がよく、大好きな宿のひとつです。
トーミの頭・黒斑山・・・懐かしいです。まだ蛇骨岳には行った事がないので今度登って
みたいです。

 写真も綺麗で、ほんとに山が好きな様子が感じられ、いつも楽しみに見せて戴いています。山登りの参考にもさせて戴いています。今後ともよろしくお願い致します。
【2008/11/13 21:18】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

キレンゲショウマさん、こんばんは
 地質学や鉱物に詳しく 自然を愛するキレンゲショウマさんのブログ、結構以前からのぞき楽しませていただいていましたのに、先にコメントを戴き恐縮です。

 自然に対して行動的で視点の多い貴ブログ、これからも楽しみにしております。
こちらこそどうぞ宜しく御願い致します。
【2008/11/13 23:08】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


俄歩人さんこんばんは♪

今回も素晴らしい写真の数々ありがとうございます!!
あたしも黒斑山から浅間山を眺めてみたいです。
こないだの燕岳からも見えました。噴煙も!
嘘?って思ったけど、たしかにあたしの中では噴煙でした(笑)

有名なお山ですが、初めてみました。浅間山の写真(´ー`)
すごく惹かれるお山です。

でも、それより惹かれたのが『蛇骨岳』。
見るからに蛇骨ですよねヾ(゚∀゚)ノ
ここはぜひ行ってみたいです!!

お孫さんの温泉効果はいかがですかー?
自分もアトピー持ちなので気になります。


カラマツさんが素敵ですね。。
【2008/11/14 23:13】 URL | RR #BS/QXebM [ 編集]

RRさん、こんばんは
 北陸側から浅間方面は道中長いですが、中央アルプスや八ヶ岳への遠征されたおりにでも是非楽しんでください。いつもコメントありがとうございます。

 お元気で雪山テン泊行から下山されたようですね。 燕岳の奇岩と戯れる若さ一杯のレポ、拝見しましたよ。水平道の先 下の廊下への続編を楽しみに待っています。
【2008/11/14 23:46】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]

RRさん、PSです
 高峰の源泉は 3リットルでは少なかったようで、孫への効果よりママの水虫に効いたようですよ。この次の機会にはポリタンク一杯持って帰ります。
【2008/11/14 23:53】 URL | 俄歩人 #- [ 編集]


俄歩人さん、こんにちは。

お天気もなんとかもってくれて無事下山しました。
とてもステキな山で、また行ってみようと思います。
表銀座縦走できるかな??

高峰の源泉、皮膚疾患全般に善いのですね!!
なかなか遠征できませんが、いつか行った際には温泉に入ってみたいです。
【2008/11/18 10:51】 URL | RR #BS/QXebM [ 編集]


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