俄歩
「山に登ること」 は、与えられた条件の中で新しい経験を積むことに 他ならない。 だから、  自然と向き合える体力  自然を味わえる感性  自然に応えられる知力  を大切にしたい。
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Author:俄歩人 (がふと)
 学生時代に歩いた山、歩きそびれた山をひとり
静かにたのしんでいます。



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尾瀬散策
 咲き初めの可憐なミズバショウを見たい という妻の希望を受け、友人 Yu氏夫妻と尾瀬を歩いた。
会津駒ケ岳登山を除き、燧ヶ岳の裾野を一周するほぼ昨年の独り歩きと同じルートを案内した。

DSCF1863.jpg  DSCF1865.jpg
ミズバショウ          リュウキンカ        (写真はクリックして拡大してください)

’08.6.1(日)浦和〜塩原〜会津高原〜檜枝岐温泉(泊)
    6.2(月)温泉〜御池駐車場〜燧裏林道〜温泉小屋〜見晴〜龍宮小屋(泊)・尾瀬ヶ原散策
    6.3(火)小屋〜白砂乗越〜尾瀬沼・沼尻〜長蔵小屋〜大江湿原〜沼山峠〜御池〜
          檜枝岐〜浦和

 この季節でも歩く人の少ない燧裏林道は、昨年よりも残雪が多かったが 雪と池塘と枯野の田代は
ツガやトウヒ、シラビソの暗い森、新芽を吹いた明るいブナ林と相まって静寂の中に春の息吹を感じさせるに
充分であった。
高層湿原・上田代から見た会津駒ケ岳はまだ一面真っ白、昨年の登頂の思い出が蘇る。

2007_0601会津駒&尾瀬0017 会津駒ケ岳

幾つかの田代と沢を横切り、段吉新道の大橇沢周辺ではムラサキヤシオとタムシバの紅白の彩りも
鮮やかだった。

 尾瀬ヶ原は期待に違わず 咲き初めでまだ葉が小さく白い包が際立つこの時期特有のミズバショウ
が同行者を楽しませた。
リュウキンカ、ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ、ミツガシワ、ザゼンソウなどなど・・・
原の周囲はダケカンバの林、至仏山、景鶴山、燧ケ岳の山々が風情を添える。
ワタスゲはまだ穂先が黒く、白いひげはつけていない。ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメ、イワイチョウ
の新芽が枯野を押し上げ始めていた。
小屋は平日なのにアマチュアカメラマンの団体で満室。

 翌日は小雨。やはりこの時期のミズバショウには雨が似合う。朝霧の中、カッコウの声がひと際
冴え渡る。梢で尾をピンと上げ翼をたらし、声を遠くまで響き渡らせるカッコウの姿をYu氏が見つけた。
托卵する相手の巣はモズかホオジロだろうか。

DSC00891.jpg 梢で独唱するカッコウ

 尾瀬沼までの白砂峠越えはエンレイソウが目立つ、2〜3ヶ所で白花のエンレイソウを見つけた。
が、妻や友人に見せたかったギンリョウソウは探し出すことが出来なかった。まだ少し早いのだろう。

DSC00896.jpg  2007_0601会津駒&尾瀬0057
白花エンレイソウ       尾瀬沼・沼尻

 尾瀬沼は雨に煙り 静かな佇まいを見せていた。沼畔のヒメシャクナゲの花芽はまだまだ固く、
今年は少し遅くなりそうだ。
尾瀬の父と呼称される武田久吉博士の「明治の山旅」に、明治38年7月初旬、戸倉から鳩待峠を
経て尾瀬ヶ原・山の鼻まで5時間半、湿地のミズバショウ、草地のオオサクラソウが可憐であった
と語り、 我々同様、丈堀(現 見晴)から白砂峠を越え沼尻へ、さらに尾瀬沼の北岸を浅湖湿原から
沼田街道・長蔵小屋への道を辿ったと記し、沼尻からは
「ゴゼンタチバナの白花美し、路は燧ケ岳の裾を行くにてツガなどの巨木 昼なお暗きまでに生い立ち
時には例のネマガリダケのはえたる斜面をつたいて泥土に足を奪われしこと数回なりき・・・」 と。

 帰途は大江湿原を抜け、残雪の沼山峠を越えた。
峠の手前にあった熊追いの鐘は撤去されてしまっていた。

DSCF1861.jpg 檜枝岐村のライラック

昨年同時期の会津駒ケ岳&尾瀬は 「山行クロニクルNO.9」を覗いてみてください。






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