俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
プロフィール

俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



閑居(100選)
 山を歩いていると登山口や頂に百名山とか花の百名山、さらには○○県名山などの
標識が 近年目立つようになってきた。
その風潮か いまや頂へ向かう途上の「滝」や「湧水」、「川」や「森」のみならず
「温泉」「峠」「谷」そして歩く「道」にまで100選の標識がつけられている。
 里を歩けば「溜め池」や「名木」、「棚田」「城」、海辺へ出れば「夕陽」「渚」「快水(海水)浴場」
などの100選も存在する。
さらに自然の景観以外に 日本情緒を想起させる「音」や「香り」まで選定されている。

               P1020386_20160509192436d4d.jpg P1020504_201605091926154e1.jpg P1020600_201605091927163f2.jpg

 ひと様が選んだものを追いかけることにはあまり興味のない私であるが、
そのなかでひとつだけ気になっていた100選がある。
28年ほど前に 雑誌「旅」の企画で集約された「日本の秘境100選」である。
この100選、企画当時の編集長で作家の岡田喜秋氏、探検家で作家のCWニコル氏・
椎名誠氏、作家の立松和平氏などが選者になっていた。

               P1010666_201605091939139c7.jpg P1010706_20160509194017205.jpg 2007_0721薬師岳縦走0011

 長年 山歩きをしていると荒々しい源泉掛け流しの湯を抱く鄙びた宿とか
幽玄に満ちた辺境の地に必然的に巡り遭うことが多い。
選定からはや四半世紀を過ぎ、既に秘境とは言い難い地域もあろうが
山旅好きの私には いまでも印象に残っている「100選」であった。

 雪山はもとより夏山でも高嶺はそろそろ体力的に難しくなった昨今、
過去の山旅や秘湯巡りを振り返ることが多くなり、 この「日本の秘境100選」リストに
チェックを入れてみたところ 既に68ヵ所を訪れていた。
因みに「深田百名山」は66座しかなく、200名山とされる峰に分散されているのだろう。
 北岳、槍・穂高、八ヶ岳など好きな峰は ルートを変え何度も歩くのと同様に
この日本の秘境でも 知床、八幡平、檜枝岐、秋山郷、黒部峡谷、上高地、国東半島など
登山口や湯宿に近い僻地は 繰り返し訪れていることが多い。

               P1010601_20160509200712ace.jpg    P1010580_201605092009019bc.jpg P1030702_20160509201114b7b.jpg

 交通網の発達・近代化と観光誘致のますますの激化に伴い 秘境は少しずつ
かっての風情を失ってゆくことであろうが、
一方で少子高齢化・人口減少、TPPに伴う産業構造の変化などによって
あらたな荒涼の地がこれから生まれるかもしれない。
 いずれにしてもマスメディアやSNSの影響は大きく、かっての秘境の地は時の経過とともに
変貌していくことは間違いない。
なべてリスト化されたものの宿命というべきかも・・・。

               P1010045_20160509202316c17.jpg P1010857_20160509202442eb8.jpg P1020630_20160509202547e66.jpg

 私の印象に残っている秘境エリアとしては 北から
礼文島、知床、野付半島、オンネトー、積丹半島西岸、恐山・仏ヶ浦、津軽半島西岸、白神山地、
奥鬼怒、秋山郷、奥裾花、能登外浦海岸、八尾の里、黒部峡谷、琵琶湖北岸、十津川郷、
裏高野、氷ノ山西麓、小豆島、佐田岬、国東半島西岸、坊がつる
などが挙げられる。
共通するのは
 ・どこまでも歩いていこうという気持ちになる
 ・都会的色調がまったくなく 特徴のある自然造形の美がある
 ・どことなく寂寥感が漂い いにしえびとへの想いが募る
 ・佇むほど畏怖の念が迫ってくる
 ・きっと驟雨が似合う              という感覚であった。

 100選リストに残る トカラ列島や小笠原、佐渡外海府、隠岐國賀海岸、西表島などの
離島も今のうちに訪れてみたい地域である。

               P1050519_20160509205059ed1.jpg P1050515_20160509205200964.jpg P1020440_20160509205324a46.jpg


 私の孫娘Meiたちの仲間では 美とか幽玄とか造形とかの基準よりも
パワースポット、心霊スポットという脱自然・超自然の方が話題になるらしい。
山や辺境の地へ誘い出すときは 超自然の現代っ子スポットを旅程に組み込むことが
必要になりそう・・・。
(興味のある写真はクリックして拡大してください)








           









関連記事


この記事に対するコメント

こんにちわ
「興味のある写真はクリックして拡大してください」で
全部クリックしましたよ
いい写真ですね
【2016/05/12 17:37】 URL | れみわ #- [ 編集]

こんにちは れみわさん
 だんだん登攀頻度が少なくなり 山行ブログというより
旅の雑感としてのつぶやきが多くなりました。
写真を褒めていただきありがとうございました。
山行の折に 秘境といわれる地域を訪れた折のコンデジ記録を
順不同で羅列したものです。

 水の取り換えでメダカは風邪をひかなかったでしょうか・・・、
コメントをありがとうございました。
【2016/05/12 18:20】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

素敵な写真ですね!
 心落ち着く写真たちですね。
わ~懐かしい・・・と感じたり、これはどこだろう?と思ったり・・・
思い出いっぱいの景色なのでしょうね?

最後、中央の写真はどこなのでしょうか?
何だかとても心惹かれました。

孫たちはあっと言う間に大きくなってしまいますね。
私も今の内に遊んで貰っておきます。
【2016/05/13 00:18】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

孫の成長は早すぎるかも・・・ですね
 テーマに合わせて過去ログからピックアップした日本の秘境と
いわれる地域の写真の一部をランダムに掲載してみました。
本当はフィルム時代の記録の方が多いのですが・・・。
 最後、中央の写真は  キレンゲショウマさんの故郷四国赤石山の
山麓の別子銅山跡です。

 来月は佐渡ドンデン高原と外海府を訪れるつもりです。
金山跡は覗いてみるつもりですが 砂金掘りはちょっと・・・。
いつもコメントをありがとうございます。
【2016/05/13 12:47】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

wataboushiさん こんにちは
 6月~7月の北限の島々は 海と花の美しい季節です。
羆はもとより牛も馬も豚もいない離島、レブンアツモリソウや
レブンウスユキソウが迎えてくれることでしょう。
拍手とコメントをありがとうございました。
(利尻島は過去記事がありませんが、礼文島は月別アーカイブの
2011年7月に記載しております)
【2016/05/18 11:39】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


どれも旅心をくすぐるような素敵な写真ですね。^^
秘境はすでに秘境ではなくなってきた感が強くて、
訪れた時の感動も半減することもありました。
私もこんな素敵な場所を訪れてみたいです。
別子銅山跡は特に行ってみたい場所です。
【2016/05/22 23:15】 URL | S氏 #9jnonjpg [ 編集]


 好きな山旅を記録するためのコンデジですので
とてもS氏さんのような詩情豊かな一葉にはなりませんが、
辺境の地にはいまでも忘れがたい旅情があるように想います。

 別子銅山跡、廃鉱の地はおしなべて寂寥感がともないますが、
荒廃した山肌を緑で再生した中に 残置された明治期の
レンガの遺構にはとりわけ感じ入るものがありました。
 コメントをありがとうございました。

【2016/05/23 09:02】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

訪ねてみたいです。
 おはようございます。
別子銅山跡でしたか・・・高校生まで過ごした田舎でしたが、昔の事とて、
お隣の県は今の数倍も遠かった感じです。
 
 次回、時間が取れたら是非訪ねてノンビリとした時間を過ごしたいです。
東赤石へ登ったあと銅山越え方面に下りたいと思いつつも時間の関係で
行かれずこちらも宿題です。(この辺りかな?と思っていました)
マイントピア別子ですね?
ありがとうございました。
 
【2016/06/02 03:53】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

東平地区です
 マイントピア別子からさらに標高をあげた 西赤石登山口に
近い「東平(とうなる)地区」で、おっしゃる通り東赤石からの
銅山越えに至る地域でした。
 是非、ごゆっくり逍遙してみてください。

【2016/06/05 08:31】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

こんにちは
初めまして
素敵な場所をたくさん訪れていらっしゃるんですね〜〜登山はまるでダメですが温泉好きなので、楽しく拝見させていただきます。

秋山郷、素敵ですね、いつか行きたいとずっと思ってはいるのですが、時間と季節がなかなか合いません。こちらで見せていただいて行ったつもりに(笑;)
【2016/06/27 13:33】 URL | われもこう #- [ 編集]

われもこうさん こんにちは
 孫娘に自然を愛する心を育んでもらいたく綴りはじめた拙ブログ、
若かりし頃から少しずつ続けていた山歩きも体力的に難しくなり
雰囲気を懐かしむための山旅となりつつある昨今です。
秋山郷、初めて訪うなら紅葉の季節がお勧めでしょう。

 上品な雑記帳・「われもこう記」、私も楽しませていただいております。
コメントをありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
【2016/06/27 15:21】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://yoshiyama.blog115.fc2.com/tb.php/187-374b66a8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)