俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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蔵王・熊野岳
P1060021.jpg P1060030.jpg    (写真はクリックして拡大して下さい)

 厳冬期の真っ白なモンスター、オオシラビソ(アオモリトドマツ)の樹氷群で
知られた地蔵山(1736m)から 火山礫に覆われた連峰の最高峰、熊野岳(1840m)を
歩いた。

 風は少し強いが 刷毛で掃いたようなすじ雲が高く浮かぶ好天、
いかにも晩秋の落ち着いた雰囲気に満ち、リンドウやヤマハハコの枯れ草と
ガンコウランやシラタマノキの実に縁取られた登山道は 艶やかな錦の
八甲田山とは対比の妙があった。

 しかし、驚いたことに あの樹氷の森で著名な地蔵岳西面のオオシラビソ林は
蛾の幼虫の大量発生により、常緑である筈の針葉が無残にも喰い荒らされ
まさに立ち枯れの様相を呈していた。
おそらくこの地域の今冬の樹氷は見られないであろう と思うと何とも残念で
ならなかった。
 下山後、宿泊した温泉宿の女将も 間近のスキーシーズンを控え、
すっかり肩を落としていた。

P1060040.jpg P1060041.jpg 蛾の幼虫に蝕まれたオオシラビソの林



「山行クロニクル No.100」  蔵王・熊野岳         単独
(’14.10.9(木) 歩く)

P1060039.jpg 熊野岳周辺図

 三宝荒神山の地蔵尊と樹氷の碑が建つ木道を 左手に名号峰を眺め、
地蔵山の急登を経て 熊野岳への道を辿る。

P1060003.jpg P1060006.jpg

P1060007.jpg P1060008.jpg 熊野岳への登山道

 風が渡る鞍部のワサ小屋跡の草藪と近年掘りだされた山姥の石像が
リンドウやヤマハハコの枯れ草と相まって一抹の寂しさを感じさせる。
平日とて 前後を歩く登山者も無く 日曜日の八甲田山とは目に映る彩りも
耳に立つ音も異にしていた。

P1060036.jpg ワサ小屋跡の山姥

P1060005.jpg P1060011.jpg ドライフラワー

 ガンコウランやシラタマノキの実が点在する登山道を
時折、背後の地蔵山を振り返りながら熊野岳の稜線へ。

P1060015.jpg P1060034.jpg ガンコウランとシラタマノキの実

P1060016.jpg 地蔵山を振り返る

 西風が強く渡り 熊野神社が鎮座する熊野岳(1840m)山頂。

P1060021_20141013081915e0e.jpg 山頂標識

P1060018.jpg 刈田岳方面を望む(奥に屏風岳)

 刈田岳へと続く馬の背で 中央火口のお釜を覗く。
秋の陽にお釜の水が輝き、いささかの強風が水面にさざ波を起こす。

P1060030_201410130823382a4.jpg P1060031.jpg 蔵王のお釜

下山道 点描

P1060035.jpg P1060038.jpg

P1060046.jpg P1060047.jpg P1060048.jpg

ダケカンバ、ブナ、ミズナラの黄褐色、わずかにカエデの赤が交じる。



旧温泉街と共同湯

P1060059.jpg    P1060062.jpg P1060060.jpg

P1060055.jpg P1060054.jpg 46度の源泉がすのこの直下にあり とにかく熱い
                             掛け流し
 


 さいたま浦和をたって一週間、走行往復1900Kmの行程で
ゆったりと湯治を楽しみ、趣の異なる二つの峰の今昔に想いを新たにし、
北東北で見残していた竜飛岬と十二湖に遊んだ旅であった。
                                  (写真はクリックして拡大して下さい)











 











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この記事に対するコメント

蔵王はスキ―に何回かゆきました。コマクサの咲くとき、紅葉の時も行きました。きれいな山を見させてもらいありがとうございます。3月に吐血してから、山は行ってません。体調がよくなってきたので、紅葉を見に行こうかなと考えています。
【2014/10/14 09:38】 URL | ふくちゃん #- [ 編集]


お久しぶりです…
今年の5月辺りからあちこち遠征されているようですね。
自分は相変わらず関東甲信越を中心に日帰りで歩いていますが、
中々遠征までとは行かないようです…
今回の東北遠征、紅葉が見頃だったようですし綺麗で良かったですね、
自分はドライブでしか行ったことがありませんが、何時かこの辺りも
歩いてみたいと思っています。
【2014/10/14 11:17】 URL | ひまじん #MS4DxwAY [ 編集]

体調が戻られたようで よかったですね
 私の妻も 若い頃はよくこの蔵王へスキーに行っていました。
少し東京から遠いのが難点ですが・・・。
また 中山仙境や大谷渓谷などの紅葉のレポを楽しみに
待っております。
 ふくちゃんさん、コメントをありがとうございました。
【2014/10/14 11:22】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

ひまじんさん こんにちは
 小赤沢からの苗場山や谷川岳の西黒尾根など、懐かしく想い起させていただき
いつも貴レポに楽しませていただいております。
その割にはメッセージを残せず 誠に申し訳ありません。
私も秋山郷が好きなので切明け、小赤沢や結東からになりますが、
野反湖からの車道が開通してくれればと願っています。

 煙草と酒精の長年の悪癖を止められず、荷を背負っての急登では
肺がもたなくなりました。
それ故、宿のある峰を求め 逍遥することが多くなりました。
 今年は皆さんのレポを拝見しても、紅葉の訪れが一週間近く早いようで
北八甲田でも同様でした。
年明けに厳冬期の樹氷を楽しむつもりで、下見に歩いた蔵王でしたが
著名な地蔵山西面は 虫害で残念な想いをしました。
 コメントをありがとうございました。
【2014/10/14 12:03】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

素敵な一人旅
おはようございます
一週間の東北一人旅ですか
相変わらず良い旅を続けられている様で
私のこれからに様々参考になります
とはいっても貧乏暇無しの生活が続いておりますが
【2014/10/16 09:15】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

Re.素敵な一人旅
 こんにちは noyamaさん
 盛夏と晩秋の風情が好きな北東北です。
現在使用している車はニッサン・ムラーノで 後部シートを倒すと
縦1.9m幅1.6mのベッドができますので 毛布やシュラフを
持ち込み、車中泊で節約したりしています。
 初めての十二湖・青池は静かで神秘的でしたし、
北八甲田も蔵王も まさに何十年振りの懐かしい山道でした。
山スキーの上手なnoyamaさんにとっては どちらの峰も
雪の季節がお薦めでしょう。
コメントをありがとうございました。
【2014/10/16 10:46】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

お久しぶりです・・・。
北東北満喫の旅 御苦労さまでした。
今年は野暮用が多くて、山へ行く機会が無くなってしまいましたが、
俄歩人さんの所で八甲田や蔵王の紅葉を楽しませて頂きました。
ありがとうがざいます。
【2014/10/19 11:27】 URL | masamsa #VMSHmFFI [ 編集]

こんにちは masamsaさん
 お忙しそうですね。例年のように阿仁付近や安の滝の紅葉レポが
ありませんでしたもの。
十二湖の帰途、森岳温泉近くを走り、ちょっと内陸へ入れば
masamsaさんやyuriさんのところだなあ~と考えていました。

 台風が来なければ北八甲田だけでなく、南八甲田へも足を
伸ばしたかったのですが・・・ 残念です。
コメントをありがとうございました。
【2014/10/19 12:09】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


こんばんは。
立ち枯れの木は痛々しいですね。
こうなるとしばらくはだめでしょうかね。

東北は遠いのであまり行ったことが
ないのですが、温泉に山に楽しめる
ところがいっぱい。のんびりまわりたい
ところです。
【2014/10/23 20:04】 URL | ブル #- [ 編集]

こんばんは ブルさん
 八甲田山同様ここ蔵王は真冬の樹氷モンスターで知られた峰なのに
地元にとっては相当な痛手でしょう。
「常緑の針葉樹がすべて葉を無くした場合でも再生は可能」というのが
樹木に詳しい方の話でしたが、最近でも 霧島・新燃岳の場合のように
火山灰や火山礫で痛めつけられた周辺のアカマツがすべて立ち枯れてしまった
ことを思うと心配です。

 のんびり個性豊かな温泉に浸かりながら 峰々をまわれるのは
リタイアした者の特権です。
ブルさん、そういうときがいつかは巡ってくることでしょうから ゆっくり
企画を暖めておいてください。
コメントをありがとうございました。
【2014/10/23 23:48】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


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