俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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安達太良山
 例年より早いといっても必ず巡ってくる梅雨。
雨露が漂い しのつく雨となれば、かっては苔とサルオガセのなびく雲霧林を
逍遥しに「北八ヶ岳」へ向かったものだったが・・・。

 季節が定まるまでのなんとなく落ち着かないこのとき、
やわらかでモヤ~とした春から ギラギラとまじりけのない夏までの間は
山を選ぶのが難しいときかも。
しかし、四季のある日本は ひとつの山を四度も味わえる恵まれた国であると思う。

 遥かに過ぎ去った青春の譜を懐かしんで東北へ。
往時は福島といえども東京からは夜行列車での山行だった。
下山後、裏磐梯のユースホステルで 東京オリンピックの日ソバレーボール決勝の
中継に仲間たちと手に汗したことが想い出される。

P1040671.jpg P1040683.jpg P1040688.jpg   (写真はクリックして拡大して下さい)

安達太良山 「山行クロニクル No.88」      単独
’13.6.3(月) 浦和=東北道二本松IC=岳温泉=奥岳スキー場ー薬師岳
           ~安達太良山~牛ノ背~峰の辻~勢至平~奥岳スキー場=浦和

 この安達太良山、最近では6年前の冬に 今はもう廃業している奥岳温泉のホテルに前泊。
1m前後の積雪と10mを越える強風の中、前衛の薬師岳まで登ったものの
激しい吹雪に揉まれ、山頂への稜線で撤退したことがある。

 「新福島百山紀行(奥田 博著)」には「あだたら」の名の起源に
「鉄を意味するタタラ」、「安達の太郎」、「アイヌ語の私たちの山」の三説が
紹介されている。
それぞれ捨てがたい興味ある説であるが、いずれにしてもいにしえの万葉集にも歌われ
親しまれている峰。
現代では 戦後の国語教科書ゆえに高村光太郎の「智恵子抄」で知られているようだ。

P1040669.jpg 安達太良山 遠景(岳温泉への道から)

 ハルゼミの鳴き声がにぎやかな奥岳駐車場を後に 動きはじめたゴンドラを利用、
今日は何度も歩いたことのある薬師岳への登りをショートカット。
ゴヨウマツ、シャクナゲ、ナナカマドなどが頭上にかぶさる安達太良山頂へのゆるやかな
稜線を辿る。

登山道 点描
P1040673.jpg P1040676.jpg P1040677.jpg P1040675.jpg
新緑のナナカマド    わずかな残雪       急登にかかる     満開のミネザクラ          
                               
 最後に円錐状の山頂部に至る急登をこなすと狭い山頂。
蒼穹にわずかに雪を残す磐梯山と吾妻連峰、とりわけ遠くまだ白銀の飯豊連峰が美しく
さらに北へと旅情を誘う。

P1040683_20130604132051.jpg P1040688_20130604132135.jpg P1040696.jpg
円錐状の山頂部     山頂の祠と三角点(1699.6m)                      

P1040691.jpg P1040693.jpg P1040694.jpg
磐梯山           西大巓と西吾妻山     鉄山方面                                  

 コーヒーを沸かし 持参のサンドイッチで軽い食事。
山頂から望む磐梯山は、いつもの見なれた崩壊した形と異なり 立派に屹立していて
好もしい。いつか再び若き日の想い出を辿ろうと想う。

 平日とはいえこの晴天。
次から次と山頂へのクサリ場で嬌声を挙げる熟年ハイカー、
追い立てられるように牛ノ背へ。 皆、梅雨の晴れ間に感謝しているようだ。

 いまは有毒ガスのため立ち入れない沼ノ平を覗き、鉄分を含んだ赤茶けた稜線を
ミネズオウやイワカガミを愛でながら 峰の辻へ降り、山頂部を振り返る。
ここは静かだ。

P1040700.jpg P1040703.jpg P1040705.jpg P1040708.jpg
火口壁の上に磐梯山  火口底の沼ノ平     鉄山への道         峰の辻への降り                                
P1040715.jpg P1040711.jpg P1040712.jpg P1040714.jpg
ミネズオウ        イワカガミ       峰の辻から山頂部を振り返る               

 くろがね小屋への道を分け、篭山を巻き 色とりどりの緑が目に沁みる勢至平への道を
淡々と辿る。時折、ミツバツツジの鮮やかさに出遭う。

オオカメノキ と 勢至平の緑
P1040716.jpg P1040718.jpg P1040719.jpg P1040722.jpg

 カッコウの高く澄んだ声や藪の中で所在を訴えるウグイスの囀りが遠くなり
旧道の山野草を楽しみながら、再びハルゼミの姦しい奥岳駐車場に降り立った。
早朝は10数台しかなかった車が 100台以上に増えていた。

P1040733.jpg P1040725.jpg P1040727.jpg P1040730.jpg
あだたら渓谷と山野草                           (写真はクリックして拡大して下さい)









               

                    
      

                         





                       












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この記事に対するコメント

こんにちは。
安達太良山、印象深い山の一つです。
自分が登ったのもこの時期で、ちょっと
残雪があり、ミネズオウの可憐さに癒され
ました。そういえば、ミネズオウの名前を
このときに教えていただきました。
天気も良く、昔の記憶もたどりすばらしい
山行になりましたね。
【2013/06/04 17:43】 URL | ブル #- [ 編集]

いつも感想をいただきありがとうございます
 そうでしたね、ブルさんもこの季節でしたね。
鈍行の夜汽車で訪れていた時代は どこか山ものんびりして
いたように思います。
友と秋や冬に歩いた過去を想い出しながら充足した一日でした。

 学生時代、ラグビーやサッカーでプレイされていたブルさん、
今日はワールドカップサッカー 対オーストラリア戦の観戦のために
早く帰宅されたようですね。
埼スタが近いここ浦和は昼間から落ち着かない雰囲気です。
コメントをありいがとうございました。


【2013/06/04 18:17】 URL | 俄歩人  #t3k.yir2 [ 編集]


ちょうどこの季節です。初めて、学生仲間とこの山を訪れたのは。
懐かしいですね。梅雨の晴れ間でした。

【2013/06/06 00:34】 URL | devilman #- [ 編集]


 こんにちは devilmanさん
 そうですか、杜の都で学生時代を過ごされたdevilmanさんにとっても
この峰は 青春の譜の一頁でしたか。
 安達太良山頂からの磐梯山が これほど見映えの良い山だったことを
もうすっかり忘れておりました。
いつもコメントをありがとうございます。





【2013/06/06 08:40】 URL | 俄歩人  #t3k.yir2 [ 編集]

梅雨晴
ご無沙汰しておりました
本当に梅雨に入ってのか判らない程晴天続きの今日この頃
山の花々も咲き始め、心が落ち着かない毎日です
原発事故依頼福島の山は入込者は少なくなってしまったのでしょうか?
数年前に、素敵な紅葉を見て以来行っていませんが
今頃も良い景色で行って見たくなりました
【2013/06/06 13:25】 URL | noyama #B7q/.fmY [ 編集]

Re.梅雨晴
 こんにちは noyamaさん
 久しぶりの尾瀬通信、拝見しました。 少し気持ちも落ち着かれ元気を
取り戻されたたようで何よりです。

 「浜通り」はまだまだのようですが、「中通り」や「会津」を訪れる人は
少し復活してきたようです。
この地は四季それぞれに見所があり、とりわけ錦秋の秋と真綿をかぶせ
たような雪景色が美しいと思います。
 コメントをありがとうございました。

【2013/06/06 14:58】 URL | 俄歩人  #t3k.yir2 [ 編集]


  「安達太良山」 言葉の響きが好きな山です。
私も智恵子抄で夢ときめかせ、想像するだけの山でした。

 昔の友や懐かしい想いを胸に、ゆったりと歩かれて来られたのですね。

東京オリンピック、特にバレーボールの決勝は大勢の人の中に、今も熱い
思いを残し続けているのではないでしょうか?
私もチビながらバレーボール部に属していて、学校の宿直室で手に汗しながら
応援したのを思い出しました。 年がバレてしまいますね。ハハ・・・
【2013/06/12 23:43】 URL | キレンゲショウマ #beoKrUzo [ 編集]


 スポーツレディーだったのですね。

 こんにちは キレンゲショウマさん
いやあ~ お互い孫のいる身ですから・・・。

 幼少時はバレーボール、大学ではワンゲル と
青春を謳歌されておられたようですね。
磐梯山とこの安達太良山、私の青春の山でした。
 コメントをありがとうございました。
【2013/06/13 09:46】 URL | 俄歩人  #t3k.yir2 [ 編集]


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