俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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西沢渓谷
P1030702.jpg P1030734.jpg P1030704.jpg
エメラルドグリーンの淵が美しい                       (写真はクリックして拡大してください)

 大正の初め 奥秩父を愛する山の先達 小暮理太郎と田部重治が笛吹川を遡行し
東沢上流の信州沢や釜ノ沢を攀じて甲武信岳を歩き、この西沢やとりわけ東沢の渓谷美を
世に知らしめた。
法螺貝の内部のような螺旋形ゴルジュの美で著名な東沢は バリエーションルートで
とても私の入渓できる沢ではないが、西沢はかって妻と初夏に散策したことがあった。

 この笛吹川の上流、西沢と東沢の渓谷美は いま、広く知られ、遊歩道が整備された
西沢渓谷は 新緑と錦秋には大勢のハイカーで賑わっている。
そろそろ雪も解けアイゼンもいらなくなったと思い、渓谷の浅い春を楽しもうと
再び訪れた。


P1030688.jpg P1030737.jpg          IMG_20120420133803.jpg
西沢渓谷入口       東沢と西沢(ピンクは登山道)       西沢ガイドマップ

 二俣吊橋(東沢との分岐)付近は カエデ、イヌブナ、ミズナラ、サワグルミなどの落葉灌木林に
常緑のツガが交じる落ち葉に埋もれた道。ナツツバキの大木が一本際立っていた。
奥に入渓するに従い 石清水の垂れる岩場や川床歩きとなる。
時折、太陽が覗き 渓を美しく染め、冷たい風も心地よく感じる。

P1030690.jpg P1030692.jpg P1030694.jpg
                二俣吊橋          鶏冠山を仰ぐ

P1030696.jpg P1030698.jpg P1030735.jpg P1030716.jpg
渓畔道 点描


 いきなり神秘的な淵に立つ。
渓床の花崗閃緑岩が陽光に反射し、清流の淵をエメラルドグリーンに彩る美しさは格別である。

P1030702_20120420135927.jpg

 三重の滝に遊び 川床を歩き 岩場を越え、次々と顕われる渓谷美を堪能する。

P1030704_20120420140142.jpg P1030714.jpg P1030719.jpg P1030721.jpg
三重の滝          竜神の滝      貞泉の滝      母胎淵

P1030723.jpg 方杖橋

P1030724.jpg P1030727.jpg P1030728.jpg 方杖橋から奥を覗く

 最奥に近い七ツ釜手前の方杖橋付近から 遊歩道は氷と残雪に覆われ
アイゼンもストックも持たない軽装備のため進めなくなり、しばし休憩ののち引き返した。
(トロッコ軌道の残る対岸の山側シャクナゲ道へは 4月末まで通行止めとなっていた)
帰路は二組の入渓者と交歓した。



P1030736.jpg ヌク沢に残る 旧三塩軌道の橋脚
 旧三富村と中央線塩山駅を結んだこのトロッコ軌道は 戦前は黒金山の銅や鶏冠山の硅石を、
その後昭和43年まで 主として木材搬出に使われたという。

P1030689.jpg 田部重治文学碑
 氏の著「山と渓谷(原著:日本アルプスと秩父巡礼)」の「笛吹川を遡る」と題する
山岳紀行文の一節が刻まれていた。

 私の好きな登山家 小暮理太郎の著書「山の憶い出」に記された
「奥秩父には誇るに足る可く四つの勝地がある。山では金峰山、高原では梓山村の戦場ヶ原、
渓谷では笛吹川の上流 東沢と西沢、森林では入川谷の奥なる真ノ沢と股ノ沢に至る大森林が
それである・・・」を想い出した一日であった。(’12.4.19)
                                 (写真はクリックして拡大して下さい)























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この記事に対するコメント

俄歩人さん
今度は西沢渓谷ですね。日陰で寒かったのではないでしょうか。
まだ凍結しているところもあるのかな、と思っていました。
まだ、この谷には足を踏みいれたことはないのですが、近いうちにそのあたりから甲武信岳に登ろうかな、と思っているところです。
今年は、なるべく奥秩父に足跡を残そうかな、と。
【2012/04/21 18:56】 URL | devilman #- [ 編集]

こんばんは devilmanさん
 時折、太陽が覗き、渓も輝き 身体も温まりました。
 渓谷から甲武信岳へは二つの登山道が踏まれていますが
devilmanさんなら 東沢~釜ノ沢を経るバリエーションルートも
可能ですね。
この山域、私は信州側、梓山・毛木平から信濃川源流域を歩き
シャクナゲ咲く十文字峠を降るルートが好きです。

 それにしても前回の北八つ行は 天候にもお仲間にも恵まれ
充実した山行でしたね。素晴らしかったです。
コメントをありがとうございました。
【2012/04/21 19:56】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

エメラルド
グリーンがすごいですね。
これだけ鮮やかなグリーンは河床の岩の影響でしょうね。
四国の仁淀川のブルーも緑色斑岩のおかげだとテレビで言ってました。
【2012/04/22 08:09】 URL | つしまひのき #Dryi7gnQ [ 編集]

Re.エメラルド
 こんにちは つしまひのきさん
まだ山麓の渓は春浅く、標高1100mから上流は残雪がありました。
この渓床は花崗岩の一種、花崗閃緑岩とのことで、
陽光が射すと このような鮮やかなエメラルドグリーンになるようです。

 日本一の清流仁淀川のようにゆったりとした流れではなく
山中の白く泡立つ奔流に顕われるグリーン・アイは独特の渓谷美が
ありました。
 コメントをありがとうございました。
【2012/04/22 08:54】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


 こんにちは!
美しいエメラルドグリーンの流れを、ゆったりと楽しみながら
歩かれているご様子が目に浮かびます。
それにしてもこの美しさは格別ですね。

 奥秩父の4つの勝地、残念ながらまだ訪ねた所はありません。
金峰山も登ろうと思いながら、昨年予定していた山は殆ど叶わずに
終わっています。 今年はもう少し歩けるといいのですが・・・・・

 
【2012/04/25 06:27】 URL | キレンゲショウマ #- [ 編集]

岩床や鉱床による光の反射はご専門の分野でしたね
 雪山でもそうですが 陽光というのは人の創りだせない美を
演出してくれますね。
キレンゲショウマさん、コメントをありがとうございました。
奥秩父の深遠な樹林は5月末の緑、そしてシャクナゲの咲き乱れる
6月頃がお薦めです。
【2012/04/25 09:24】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

Coronaさん こんにちは
 拍手とメッセージをありがとうございました。
浅い春でも泡立つ奔流に顕われるグリーン・アイは渓谷美のひとつでした。
これからもよろしくお願い致します。(俄歩人)
【2012/04/28 13:43】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


こんにちは。
エメラルドグリーンがほんとうにきれいですね。
西沢渓谷というと甲武信岳の登山口という
イメージでしたが、ここだけでも十分に楽しめる
んですね。家族と行ってみようかなと思いました。
【2012/04/30 10:20】 URL | ブル #- [ 編集]

シャクナゲの季節がよいでしょう
 こんにちは ブルさん
渓谷一周10キロ、4時間弱の散策コースです。
トロッコ軌道を歩く山側は シャクナゲが美しいと聞いています。
ご家族で是非お楽しみください。
コメントをありがとうございました。
【2012/04/30 10:44】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


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