俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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守屋山
P1030561.jpg P1030537.jpg
守屋山東峰山頂      南八ヶ岳              (写真はクリックして拡大して下さい)

 この冬は雪山行に出かけられなかったので せめて、白銀の高嶺を間近に展望できる春山を・・・
と、山岳図を眺めていた。
北・中央・南のアルプス連山をぐるりと望める手軽な峰というとやはり信州、
富士見高原の入笠山(1955m)、立科の八子ヶ峰(1833m)、諏訪の守屋山(1650m)が
候補となったが、入笠山は昨春登ったばかり また八子ヶ峰は道路事情が悪く、
帰途にいにしえの道・秋葉街道を楽しめる守屋山と決めた。

 諏訪湖の西に連なる伊那山脈の最北端の独立双耳峰、守屋山は諏訪大社上社本宮の神体山と
されている。
それに、信州上諏訪から遠州浜松天竜川沿いの秋葉山に至る古道、秋葉神社詣での秋葉街道(152号線)
は一度は走ってみたい道のひとつでもあった。

「山行クロニクル No.76」 守屋山
’12.3.29(木)甲州街道・蔦木宿(前泊)=茅野・杖突街道=杖突峠登山口
           ~分杭平~守屋山山頂~杖突峠=高遠町=大鹿村=鹿塩温泉(泊)

P1030513.jpg 春を待つ釜無川(蔦木宿周辺)

P1030515.jpg P1030516.jpg 杖突峠駐車場 と 枝尾根登山口

 前夜、春の前触れの猛吹雪で再び雪化粧した杖突峠登山口に駐車、
9時少し前に分杭平への枝尾根に取り付く。
陽春の日溜まりのカラマツ林を抜け ザゼンソウ自生地のある分杭平へ、
無雪期はここまで車が入れるようで管理小屋や簡易トイレなどの設備もある分杭平で小休止。
ザゼンソウはまだ芽吹いていなかった。

P1030520.jpg P1030517.jpg P1030521.jpg P1030522.jpg
ザゼンソウ自生地                                     分杭平

 此処から緩急の登高となり 昨夜の薄雪の下にガチガチの圧縮された氷ゆえアイゼンを着ける。
スパイク付ゴム長靴で軽装の同年輩の方がニコニコと挨拶、ちょっと立ち話のあと先行していく。
この晴天で家を飛び出してきた地元の方だ。

P1030565.jpg P1030563.jpg P1030564.jpg
凍った登山道       ミズナラと白樺の道    カラマツの樹間に蓼科山が覗く

 ポカポカと暖かい陽射しを浴び、小鳥の囀りを楽しみながら
ミズナラや白樺の樹間を登り 雪に埋もれたクサリ場を超えると尾根筋に飛び出す。
低山とはいえ4か月ぶりの山行、息はあがるがやはり山はいい。

 杖突峠から2時間ほどで東峰山頂へ。
まさに白銀の嶺々の展望台であった。
東に間近の八ヶ岳、西に中央アルプス、北北西に北アルプス、南東に南アルプス・
金峰山などの秩父山系 と著名な高嶺が50座近く望まれ、
深田百名山だけでも33座を数えられるという。

P1030561_20120331143611.jpg 東峰山頂(奥に中央アルプス)
P1030557.jpg 指呼の間の西峰(1650m)

360度の展望
P1030537_20120331144027.jpg P1030539.jpg P1030559.jpg P1030562.jpg
南八ヶ岳(中央に赤岳) 北八ヶ岳(蓼科山と北横岳) 霧が峰(左)と浅間山 諏訪湖と美ヶ原

P1030536.jpg 中央アルプス(空木岳(左)~宝剣岳・木曽駒ケ岳(右))

P1030531.jpg P1030533.jpg P1030532.jpg
北アルプス連山     中央に穂高岳と槍ヶ岳   真っ白な乗鞍岳

P1030527_20120331150003.jpg                 P1030528.jpg
南アルプス(甲斐駒ケ岳~北岳~仙丈ヶ岳)    仙丈ヶ岳の右に塩見岳以南の峰々

 この季節ならではの展望の峰、守屋山にすっかり満足して1時過ぎには下山。
杖突街道を 桜で有名な高遠町まで南下。
この先、秋葉街道(152号線)は分杭峠で冬期通行止めの為 やむを得ず中央道伊那ICから
松川ICまで迂回し、
会津檜枝岐と同じように農村歌舞伎で知られる大鹿村・鹿塩温泉の宿へ。

 鳥倉林道ができるまで南アルプス三伏峠・塩見岳へはこの塩川沿いの鹿塩温泉が
登山口であった。

P1030568.jpg 元湯 山塩館(秘湯を守る会 会員)の湯

P1030574.jpg P1030573.jpg 宿の下を流れる塩川の清流と山の神の碑

(写真はクリックして拡大して下さい)



追記:
 季語でいう「山眠る」から「山笑う」へと移ろうこの季節、
彼岸を過ぎても標高があがれば雪も締まってアイゼンが再び効く。
そして厳冬期のいささかも気の許せない緊張続きと異なり、陽のあたる残雪を
楽しむ余裕がでてくるのが常であった。

 そこで今回も当初は 向かいたい高嶺をあれこれ考えたのであるが
まず、体力に自信が無くなり そのうえいまひとつ背中を押してくれる衝動が
湧かなかった。

 省みれば私は冬山で「山眠る」などの気分は全くといっていいほど実感したことが無く
まして春、「山笑う」というと雪崩を想像してしまう。
俳句のような高尚な趣味とは縁が無いと言わざるを得ない。

 この歳になると、登山を目的に本当はただ旅をしたいだけなのだろう。
それも気の赴くままに。
もはや高度な技術を要するような懸崖よりも 旅という雰囲気に包まれた静かな
山歩きがよくなったということだ。
それが縦走ならなお好もしい・・・。

 守屋山の頂で かって歩いた真っ白な嶺々を回想しながら
そんなことを考えていた。















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この記事に対するコメント
大展望
うらやましいくらいの大展望ですね。
久しぶりに登られて、いかがでしょうか。

それにしても、春の大気が満ちている雰囲気が伝わってきます。
日射しが春ですよね。
これでかすんでくれば、本格的な季節の変わりです。

守屋山は、南アルプスのアルパインガイドを購入した時に最初に読んだコースで、二番目の入笠山とともに、大変よく覚えています。
ただし、二つの山とも、行ったことがない。
こういう季節に展望を見に行くのが、この山の価値なのでしょうが、まだまだがつがつしていて、いつ落ち着いて山を楽しめるものやら。。

大変気持ちが解放されるような写真をいくつも、ありがとうございました。
【2012/03/31 23:06】 URL | devilman #- [ 編集]

Re.大展望
 devilmanさん、こんにちは
守屋山も入笠山も我々老人向けの峰で devilmanさんには
もの足らない峰でしょう、コメントをありがとうございました。
 4か月ぶりの山行、低山に春の訪れを感じましたし
この冬歩けなかった雪の高嶺をぐるりと見回しながら、回想のひとときを
楽しむことができました。

 帰途の古道・秋葉街道は 積雪や崩壊の整備がいまだ進まず
途中の峠はほとんど通行止めでしたが、秋葉山頂の火防せの神へ
詣でてきました。
【2012/04/01 08:15】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

素晴らしい展望です…
こんばんわ…、山頂からの展望が素晴らしいですね…

見慣れた八ヶ岳からの展望と全く別の方向の眺めとなっており、
とても新鮮な感じがしました。

今年は高遠の夜桜を見に行こうと考えていますので、その前後に
行ければ最高ですが、もう少し先の話でどうなりますか。

これからも素晴らしい山を教えて下さい。

【2012/04/01 22:26】 URL | ひまじん #XGKBEyNQ [ 編集]

こんばんは ひまじんさん
 入笠山より低い守屋山ですが、眺望はまさに一等三角点の峰でした。
ひまじんさんの脚力からすると少し物足りないかもしれませんが・・・。
コメントをありがとうございました。
 城跡公園を通過しましたが今年の高遠の桜は例年より遅れそうでした。
【2012/04/01 23:50】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]


こんばんは。
すばらしい展望ですね。自分が歩いた嶺々なら
なおさら心地よかったことと思います。

追記読みました。
経験豊富な俄歩人さんならではの想いと感じました。
山歩きは、人ぞれぞれ、技量や体力にあわせて楽しめる
すばらしい趣味だなとつくづく思いました。
【2012/04/04 20:30】 URL | ブル #- [ 編集]

身体を使う趣味は歳とともに自分を納得させるものが必要ですね・・・
 ブルさんはこれから南や北のアルプスを楽しまれることでしょうが
私もまたここ1~2年のうちに 青春の山や想い出の山、
登りたいと想いつつも具現化できなかった山を歩いておきたいと
思っています。
 コメントをありがとうございました。
【2012/04/04 21:34】 URL | 俄歩人 #t3k.yir2 [ 編集]

蝶が岳
8月2~4日蝶が岳に行ってきました。 前日安曇野に泊まり翌日8:30に登山者カードを
提出、山小屋に着いたのは5:30分でした。  時期的に丁度台風の間で暑かったですが
山からの風に助けられ花を楽しみ写真を撮りながら9時間もかかっていました。

頂上は槍ヶ岳、穂高連峰、キレットと雄大な景色、、、昨年トライした燕岳とはまた違って
山々が迫ってくるような迫力がありました。下りも時間をかけ前から見たかったキヌガサソウの群落にも出会え
秋田駒ヶ岳同様たくさんの花に巡り合え満喫した山行でした。

しばらくは近郊を楽しみたいと思ってます。
【2012/09/02 10:03】 URL | かんきち #- [ 編集]

こんにちは かんきち(F)さん
 蝶沢から上部の急登、しっかりと時間をかけて楽しまれたご様子、
槍・穂の岩壁は圧巻だったことでしょう。
この次、またご一緒の山行の機会がありましたらお話をお聞かせください。
(私の蝶ヶ岳行は ’07年10月 に記載しております)
メッセージをありがとうございました。
昨日から新穂高温泉に出かけておりまして御礼が遅くなりました。
【2012/09/03 13:34】 URL | 俄歩人  #t3k.yir2 [ 編集]


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