俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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霧降高原
 郊外で少しのんびり過ごしたいという妻の要望を受けて
梅雨空のもと 栃木・日光方面へ。
霧のヴェールに包まれ小雨に濡れるニッコウキスゲの群落を楽しみ、
奥日光湯の湖畔の濁り湯を浴びてこようと東北道を走った。
車窓をマタタビの白い葉とヤマボウシの白い花が流れていく。

 標高1300mを超えると 濃く薄く白い濃淡の霧が流れ、
高原の雰囲気が醸し出される。
まだ静かな駐車場でレインギアを身に着け、キスゲ平園地の名物
1445段の木の回廊を登りはじめる。
妻は大丈夫と笑顔で胸を張っているが、最後までこの笑顔が持つように
サポートに努めねば・・・。


DSC00464.jpg DSC00475.jpg DSC00465.jpg DSC00467.jpg
(写真はクリックして拡大してください)

 篠つく雨とまとわりつく羽衣のような霧、ニッコウキスゲがユウスゲのような風情で
視界に広がる。
絨毯のように斜面を覆う笹についた雨滴も 銀の滴を転がしている。

DSC00473.jpg DSC00476.jpg DSC00478.jpg

DSC00470.jpg DSC00469.jpg 1445段を登りきる

 まさに「霧降」の名に相応しい絵図となった高原の回廊であった。

DSC00479.jpg ミヤマカラマツ

 温泉で身体をほぐし、実山椒とたまり漬をそれぞれの老舗で買い求め
帰途についた。
                                  ヤマボウシ DSC00480.jpg
(2016.6.29 歩く)




過去記事の中のキスゲ風景
P1020731_20160630105357e6b.jpg 鳥海山 (2011年7月)
P1050700_20160630105714457.jpg 雄国沼 (2014年6月)
DSC00376_2016063010591258a.jpg 佐渡外海府 (2016年6月)





       










閑居(祈願)
 幼児期から乾燥肌で皮膚科に通院している孫娘Mei、
膝裏に小さなイボができて気になると言うので 今年3月、
「いぼ地蔵」なるお地蔵様を訪ねた。

 近在では東京足立区・西新井大師の境内の一隅に
「塩地蔵」が奉られているとのこと。
全国各地に点在する「いぼ取りの神様」のひとつ。

DSC00310.jpg 塩地蔵    (写真はクリックして拡大してください)

 この塩に埋もれた地蔵の足元の塩を 患部にこすりつけると
いつかはいぼが取れるという。
取れたら倍する塩を御礼に この地蔵に返さなければならないとのこと。
が、6月になってもMeiは塩を御礼にもって行こうとは まだ言い出さない。


 その6月、今度は東京・御茶ノ水の「湯島天満宮」へ
Meiの中学志望校の合格祈願に・・・。

IMG_2158.jpg 湯島天神

 もう去ること40年近い昔、愚息たち(長男・次男)の中学受験以来 大学受験も含めて
この湯島天神詣では続いている我が家の行事の一つ。

「塩地蔵」の方は 御礼参りに行けなくとも
こちらの方は 是非とも行けるようにと願っている。

                                           DSC00452.jpg 孫娘Mei



佐渡
 大佐渡山地のトレッキングと外海府の海崖美を楽しみに日本海の離島・佐渡に
渡った。

DSC00342.jpg DSC00364.jpg DSC00390.jpg
東海岸姫埼灯台      ドンデン高原       外海府海岸 (写真はクリックして拡大してください)

 同行は学生時代からの友人 Mさん、昨秋の那須岳以来である。
梅雨入り直前とて 空模様が気になっていたが、山も海も晴天に恵まれ 島を一周、
まさに物見遊山の旅となった。
                              DSC00426.jpg 全島図

6.1(水) さいたま市浦和~関越自動車道~新潟市(泊)
6.2(木) 新潟港~佐渡両津港~ドンデン高原トレッキング~山荘(泊)
6.3(金) 山荘~内海府海岸~大野亀~尖閣湾~佐渡金山・奉行所跡~相川温泉・七浦海岸(泊)
6.4(土) 七浦海岸~宿根木~矢島・経島~赤泊~姫埼灯台~両津港~新潟港~浦和

 カーフェリー佐渡汽船おけさ丸に車を積み、両津港下船後トンデン山へ。

DSC00343.jpg 山荘テラスから望む両津湾と加茂湖 正面の山塊は小佐渡山地

 タダラ峰~尻立山~ドンデン池~金北縦走路入り口~ドンデン山荘 と
静かな高原を2時間の散策。
やはりここ佐渡でも今年は雪解けが早く、既にお目当ての花のいくつかは終わっていたが
トレッキングトレイルは 満開のタニウツギ、レンゲツツジ、ウラジロヨウラクが
生垣のように迫り、足元では小さなチゴユリ、エゾキジムシロ、オオイワカガミ、エンレイソウ
などが小路を彩っていた。

DSC00347.jpg DSC00349.jpg DSC00362.jpg DSC00365.jpg
ドンデン高原トレイル

DSC00345.jpg DSC00351.jpg DSC00353.jpg DSC00360.jpg
タニウツギ         ウラジロヨウラク      ミヤマオダマキ       オオイワカガミ

 尻立山(940m)山頂からは 外洋と内湾が異なる青さを見せてくれた。
例年、ドンデン池周辺で放牧されている食肉牛の姿はなく ウグイスやコマドリの
囀りが耳に心地よく響く。

DSC00354.jpg DSC00359.jpg DSC00363.jpg
尻立山            ドンデン池         両津湾

DSC00369.jpg DSC00373.jpg 大佐渡山地の最高峰 金北山(1172m)


 山荘泊の翌日は 内海府海岸を北上、トビシマカンゾウの群落が美しい
大野亀を歩く。

DSC00376.jpg DSC00379.jpg DSC00382.jpg
標高167mの一枚岩・大野亀             二つ亀方面の海岸線

DSC00387.jpg DSC00383.jpg オドリコソウと大野亀頂上

 このトビシマカンゾウの群生地から 尖閣湾まで日本海に面した外海府海岸の
岩礁美と群青色の海の変化を飽かず楽しむ。

DSC00390_201606052123325f9.jpg 透明度の高い外海府海岸

DSC00392.jpg DSC00393.jpg 尖閣湾

 海岸美を堪能した後、内陸部に入り 佐渡金山と同奉行所跡の史跡を見学。
再び 島の南へ海岸を走り 夕陽の美しさで知られた相川温泉・七浦海岸に宿をとった。

佐渡金山
DSC00394.jpg DSC00395.jpg 江戸時代の再現

DSC00397.jpg      DSC00406.jpg DSC00407.jpg 明治期の遺構
(大立堅坑)          (浮遊選鉱場)



七浦海岸
DSC00412.jpg 夫婦岩

DSC00413.jpg DSC00414.jpg DSC00415.jpg
塩工房            強風と波しぶきを避ける漁村の集落

DSC00422.jpg DSC00425.jpg 日本海に沈む夕陽

DSC00428_201606052202070ed.jpg 翌朝の長閑な海岸


 俗に ここ佐渡の文化は 「国仲地区の公家文化」「相川地区の武家文化」そして
「小木地区の町人文化」と言われているとのこと。
最終日は その小木地区・宿根木で復元された千石船と衣食住の民俗文化財を
資料館で学び、景勝地 矢島・経島で名物の「たらい舟」で遊ぶ。

DSC00430.jpg DSC00431.jpg 復元された千石船の舳先と艫

DSC00435.jpg DSC00436.jpg 宿根木集落の民家

DSC00443.jpg たらい舟

 たらい舟にまつわる島の娘と島外の男を語った浪曲「佐渡情話」の碑が経島にあった。
来島時、フェリーで両津港に回り込むときに眺めた姫埼灯台を経て 再び両津港へ戻り、
佐渡一周の旅を終えた。

DSC00444.jpg



 自然美以外にも 歴史上名の残る離島が多い中で、ここ佐渡は一度は訪れてみたい
島のひとつであった。
宿泊した相川地区では翌日から 金山が栄えた江戸時代から継承されている京町流し
「宵の舞」が行われるとか。また初夏には 流人・世阿弥の影響による薪能が各地で演じられ、
島は賑やかな季節を迎えることだろう。

DSC00352.jpg
 尻立山の稜線に たった一株の紅色の花、なんとハマナスが咲いていた。
登山靴の底についていたか鳥が運んだ種が定着したものであろう。
思わず蒼い外洋に眼を細め遠く北の大地に想いを馳せたひとときであった。

(写真はクリックして拡大してください)