俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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閑居(その2)
メタセコイアのある水辺          (写真はクリックして拡大してください)

 私の住む街 さいたま市浦和。その県庁近くに別所沼という水辺がある。
緑葉の夏と黄葉の秋は 沼を囲むメタセコイアの林が、街なかにもかかわらず美しくも
落ち着きのある風情を演出してくれる。が、まだ冬枯れの今日は何とも寂しい。

DSC00088_2016032318542315d.jpg DSC00093.jpg DSC00094_20160323185609ddf.jpg 別所沼

DSC00083_20160323185745278.jpg      DSC00090_201603231858387d3.jpg メタセコイアの並木

 いまは遠くなってしまった雪山、遙かに過ぎ去った足跡を懐かしむのみの日々。
たまに車窓から仰ぎ見る冷気の中 凛として屹立する白い嶺の美しさはいまも変わらないのに。
                                       
                               P1000588_201603231907246a3.jpg 懐かしき雪山

 旅に出たい。 鄙びた湯もよし 雪の残る通りの朝市もよし 芽吹きのはじまった林もよし。
それなのに何かと忙しそうにしている妻はあまりいい返事をしない。
南からはさらに南へと渡りをはじめた野鳥の、北からはまだ雪深い森で餌を探すきつつきの映像が届く。
友の便りが心をくすぐる。
                                P2280047.jpg クマゲラ  by T氏

 四季があり 北海道から沖縄先島諸島まで南北3000kmの緯度の差があって、
そのうえ太平洋側と日本海側の変化がある我が国。
この四つの季節と南北・裏表によって培われた風土の違いは 幾多の旅情を生んでやまない。
さらに高嶺に登れば高低の差もある。
一年のどの日に旅立っても 心を癒すには十分な趣を持っている。

                                P1000726_2016032319344822e.jpg カタクリ

 今日も たった一人の孫、Meiが遊びに来ている。
先週、自分でセットしたTVの録画番組を勝手に再生、カン高い笑い声をあげている。
春の嵐が舞い込んできたようだ。
見終わると 今度は私のPC。珍しく静かなので覗いて見ると、東北の白神山地を調べている。
「ねえ じいじ、白神山地って行ったことがある」 と聞く。
 <あるよ もうだいぶ前になるけど ばあばと一緒にブナの森を歩いたよ>
「世界遺産だってね」
 <そう 自然遺産だよ 今度連れて行ってあげようか>
「ふう~ん」
さほど行きたいわけではなさそう。
 そのうち 「わーこえー」と 叫ぶ。
なんだと思ったら ヴァンパイアの写真がずらり。今秋のハローウィン祭りの参考とか・・・。
 私たちの子供時代は まず辞書を繙くか年長者に尋ねた。
尋ねづらい事柄であれば 図書室か書店に行って調べたものだったが。
ネット社会の現代っ子は PCさえあればすべて事足りてしまう。
彼女がまだPCを使えない低学年の頃は 「知恵のじいじに癒しのばあば」」と 私たち夫婦を
表現していたのに・・・。
いつでも出番のあるのは「癒しのばあば」だけ。
現代の利便さは頑固老人をますます孤独にするようだ。
その孫娘もこの4月から 小学校最上級生になる。
        
                                IMG_1416.jpg 孫娘Mei 11歳になる









                                          







 

浜石岳
DSC00117.jpg 山頂からの白富士  (写真はクリックして拡大してください)

 数日前の戻り寒波で高嶺に再び雪が戻ったと聞き、白さを取り戻した富士を眺めようと、
駿河湾の西 静岡市に近い由比の浜近くの小峰、浜石岳を訪れた。
 標高わずか707mながら、大きな白富士と春霞の駿河湾の眺望が美しい峰であった。
愛鷹山塊 越前岳からの大きな白富士(2010年1月)が想い出された。

DSC00131.jpg 東海自然歩道

DSC00118.jpg 白富士

DSC00121.jpg DSC00126.jpg DSC00122.jpg
春霞の駿河湾                     高ドッキョ・南アルプス深南部方面


 帰途、富士市の「浮島が原自然公園」に立ち寄る。
ここはブログ友人 キレンゲショウマhttp://zeolite3.blog4.fc2.com/さんの春夏秋冬の自然観察会
のレポに詳しい。
 この季節、絶滅危惧種のノウルシやヒキノカサの黄色い小花が見られるとか。

DSC00134.jpg 浮島が原から望む愛鷹山塊

DSC00137.jpg DSC00139.jpg ノウルシ

DSC00140.jpg DSC00152.jpg DSC00145.jpg 浮島が原 点描

 キンポウゲ科のヒキノカサ(蛙の傘)は木道から遠く コンデジでは撮れなかった。
この湿原に憩う野鳥を観察に来ている方が数人、無風で静かなひととき。
ここでみられる「サワトラノオ」は富士市の天然記念物に指定されたという。

(2016年3月16日 歩く)






秩父セツブンソウ
 懐かしい時を共に過ごした方々が去って逝く。
送る集いが繰り返される間に はや、セツブンソウやカタクリ、ミスミソウなど
春を告げる小さな妖精たちの季節が訪れようとしている。

P1030481_201603021941440f8.jpg                  P1020315_201603021943100ce.jpg
セツブンソウ(’13年3月)                 ミスミソウ(’11年4月)  (写真はクリックして拡大してください)

 かって、北の友人T氏夫妻が我が家を訪れた折、自宅から株分けして持参し
鉢植えにしてくれたランも この2月、二年ぶりに花をつけた。

DSC00049_201603021950416e3.jpg
ギンギアナム

 長年使い込み いまの私のように反応が鈍くなってしまったPCとコンパクトデジカメを
見かねた子供たちが「元気に山歩きをしてブログを更新して」と、新しい機器を揃えてくれた。
心遣いをありがたく受け止め、未知のソフトウエアの習熟に取り組んでいる昨今。


DSC00070.jpg 今年のセツブンソウ

 今日、三年ぶりに秩父山中のセツブンソウを楽しむ。
私はこの楚々とした小さな花に最も春の息吹を感じる。
甲州へ抜ける秩父往還から 子供の「花まつり」や竹製の手作りロケットの「龍勢まつり」で
知られる吉田の里へ。まだ木々の芽吹きは浅く、戸々の庭先の彩も少ない。
両神山の凸凹の山頂を眺めながら 日向大谷への道を分け、
小鹿野の里のもうひとつの登山口:白井差への山道を辿り、セツブンソウ自生地へ。

 スプリング・エフェメラルと称される春の妖精の中では 最も好きなセツブンソウ。
清楚で上品なこの小さな花に 私は惹かれる。

DSC00073.jpg 秩父 堂上のセツブンソウ自生地

DSC00051.jpg DSC00056.jpg DSC00070_20160302221323b04.jpg DSC00071.jpg