俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
プロフィール

俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



北八ヶ岳散策
P1050868.jpg P1050901.jpg P1050886.jpg P1050873.jpg
                                   (写真はクリックして拡大して下さい)             

 朝晩の涼しさの割には午後のけだるい暑さに辟易したあの残暑は何処へいってしまったのだろう・・・。
気象異常著しく 例年にない集中豪雨に洗い流されてしまったのだろうか。
 子供の頃 夏も終わりだなと意識したのは、毎年恒例の東京湾のハゼ釣りだった。
小舟の船べりが太陽の直射で焼けるように熱く、河口の海の照り返しとむせかえるような潮の香の中で
夕方まで夢中で竿を振っていたあの頃、 昔の東京の街からは山は遠く、海の方がずっと身近であった。

 雨が続くと想いうかべるのはやはり北八ヶ岳の驟雨の中、乳白色の霧に浮びあがる
カラマツにさがったサルオガセや足元に波打つ林床の苔。
迫りくる秋色の前の控えめな演出でもあった。

 高山植物が多様で美しく 懸崖を持つ南八ヶ岳の派手さに比べ、
北八ヶ岳は地味であり静寂さが付き纏う原始の森と苔、そして笹原と小さな池が
交互に顕われる台地を創っている。
梅雨どきに歩くのが好きだった理由でもある。

 最近では 梅雨どきの蓼科山と双子池(2008年6月)、
厳冬期(2011年1月)の西麓から東麓への雪の峠越え 以来の訪問である。

「山行クロニクル No.98」 北八ヶ岳散策     Mさんと二人
白駒池~高見石~中山~中山峠~東天狗岳~黒百合平~ニュウ~白駒湿原~白駒池
(2014.9.18~9.20 歩く)

 海外でのトレッキング経験豊かな「Mさん」は どちらかというと岩峰が苦手。
そこで南八つではなく北八つへと足を向けた。
 平日午後の白駒池は静かに水をたたえ カエデやナナカマドの赤、ミズナラの黄が
ところどころ秋の始まりを水面に映し込んでいた。

P1050848.jpg P1050850.jpg 白駒池と湖畔の林床の苔

 高見石でくつろぎ 白駒池や北八ヶ岳の峰々を眺め、
Mさんはヒマラヤ、南アフリカやニュージーランドのトレッキングを・・・、
また私は日本の高嶺の幾つかを語り、黄昏時を過ごした。

P1050852.jpg P1050853.jpg 高見石から 白駒池と北八つの主要な峰々

 翌朝0度。朝霜を踏み、中山への登山道に分け入る。

P1050855.jpg P1050856.jpg P1050857.jpg P1050858.jpg
朝霜 と 中山への登山道

 晴天の中山展望台からは 中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、穂高連山と槍ヶ岳 そして
後立山連峰の鹿島槍ヶ岳・五竜岳などの眺望に恵まれ、喜びを分かち合う。

P1050866.jpg 中央の大キレットを挟んで 左に穂高、右に槍ヶ岳

P1050868_2014092114545103e.jpg 縞枯れ現象と蓼科山 その左奥に鹿島槍と五竜

 中山のピーク(2496m)を経て 中山峠へ向かう。
小鳥の囀りと西からの秋風が趣を深め 心を豊かにしてくれる。
硫黄岳の爆裂火口壁と東天狗岳を指呼の間に臨み 東天狗への登山ルートを説明する。

P1050873_201409211507495ea.jpg 硫黄岳爆裂火口壁と東天狗岳 P1020097_20140921151309365.jpg
                                 (厳冬期の東天狗岳’11年1月)


P1050878.jpg 中山峠
 3年前の1月に西麓・渋温泉からこの峠に至り ここから東麓・しらびそ小屋を経て
稲子湯に下山した真冬の情景が想い起される。
 
P1050879.jpg P1050887.jpg 天狗岳への道

「ひとりで登ってみる」というMさんを見送り、中間点ではじまった秋模様をひとり楽しむ。

P1050885.jpg 白シャツにピンクの腰巻きで頑張るMさん

P1050886_201409211526281df.jpg P1050888.jpg はじまった秋模様

P1050883.jpg P1050884.jpg
険しい稲子岳南陵      中山の縞枯れ                                               

 天狗の奥庭方面を眺め、黒百合ヒュッテでくつろぎ
Mさんの東天狗岳(2640m)初登頂を祝って 生ビールで乾杯。

P1050893.jpg 天狗の奥庭 方面       P1020090_20140921153821821.jpg(同 厳冬期)




P1050901_2014092115401300f.jpg 静寂さが沁み渡るニュウへの道


P1050895.jpg P1050897.jpg P1050896.jpg 苔 三態

P1050904.jpg ニュウ

P1050903.jpg 東西の天狗岳を見納める

 下山道に入り 梅雨時と異なり枯野に近い白駒湿原を経て再び白駒池に戻った。

P1050909.jpg 下山道

P1050910.jpg P1050912.jpg P1050911.jpg 白駒湿原

P1050913.jpg P1050915.jpg 再び 白駒池

 静寂の森と苔、峰の初秋をたっぷりと味わえた 北八ヶ岳散策であった。
                                 (写真はクリックして拡大して下さい)