俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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室堂平
P1050763.jpg P1050782.jpg P1050774.jpg (写真はクリックして拡大して下さい)

 真夏の残雪と高山植物、それに雷鳥も見せたい と夏休みで南国香港から一時帰国した孫娘
Mei(小学4年)を連れて、標高2500mの立山室堂への避暑行を楽しんだ。
雄山か龍王岳への登攀はMeiの体調と天候次第とした。
 名瀑「称名の滝」や美女平の天然杉よりも 地下トロリーバスやケーブルカー、ロープウエイなどの
乗り物と黒四ダムの方が孫娘の興味を惹くだろうと 越中立山側でなく信州扇沢から入山。

「山行クロニクル No.97」 室堂平     孫娘・妻と三人
2014.8.19(火) 浦和=中央道・長野道安曇野IC=大町扇沢(駐車場)
             立山黒部アルペンルート=室堂~みくりが池温泉(泊)
     8.20(水) みくりが池~一の越~みくりが池 (温泉連泊)
     8.21(木) 室堂=立山黒部アルペンルート=扇沢=浦和

 室堂平へは 妻は3度目、私は6~7回目を数える。
40年近くの昔、まだ小学3年(長男・Meiパパ)と1年(次男)だった愚息達を連れて
この雄山を歩いたことが想い出される。
すっかり海派となってしまった長男から 山の話は聞いたことがない とMeiは言う。
Meiパパの登山の様子を聞かせながら 真夏でも処々に雪渓の残る高地を連れ歩くのが
妻と私の楽しみであった。

 この夏の一時帰国では 7月末に山梨甲斐駒ケ岳登山口「白州の里」の尾白川渓谷の
サマーキャンプ(2泊3日)に一人で参加。
ひとまわり逞しく感じられるようになった孫娘は この山旅でも嬉々とした姿を見せてくれた。

 信州大町扇沢から地下トロリーバスでまずは黒四ダムへ、夏の観光放水と黒部峡谷を
覗きこむ。

P1050730 (2) P1050732 (2) P1050733 (2) P1050734 (2)
黒四ダム

 ケーブルカーとロープウエイを乗り継ぎ大観峰へ、が、曇天で視界に恵まれずちょっと残念。
さらに地下トロリーバスで立山(雄山)直下を走り抜け 標高2450mの室堂平へ飛び出す。
ガスの切れ目に緑と白のパノラマが展開、「わーっ」と叫んで まずは立山玉殿の湧水で顔を洗う。
「にーっ」と笑い 湧水の冷たさに目を大きくする。

P1050738 (2)

 連泊予定の山小屋・みくりが池温泉への道を辿りながら 自分の携帯で高山直物を
撮りまくる。これからの三日間で高山植物図鑑を作るのだと言う。
チングルマ・ヨツバシオガマ・ヤマハハコ・ウサギギク・ツメクサ・イワイチョウ・イワギキョウ
タテヤマリンドウ・アキノキリンソウ・・・・、
ひとつひとつ私に花の名前を確認しながら 遊歩道に座り込んでは撮影していた。
10分で着くはずの温泉宿まで小一時間を要した。

P1050740.jpg P1050742.jpg P1050743.jpg
みくりが池         地獄谷                                         

 2012年から有毒ガスの風向きが悪く 地獄谷への遊歩道は全面通行禁止となって
しまったようだ。
「地獄谷」と聞いて Meiは興味を持ったようであるが、「立山曼陀羅」の世界を説くには
いささか若すぎる。煙の立ち登る白茶けた地形の説明にとどめた。

 宿で昼食後、付近を散策する。
室堂平 散策点描
P1050745.jpg P1050747.jpg P1050750.jpg P1050751.jpg
山頂が隠れた立山三山 大日連山          血の池           タテヤマリンドウ              

P1050757.jpg P1050758.jpg P1050761.jpg P1050762.jpg
雷鳥坂と剱御前小屋  わずかに覗く早月尾根  浄土山           

 4年前、この雷鳥坂を登り剱沢雪渓を降って裏剱仙人池~雲切新道~阿曽原温泉~
水平歩道~欅平へ抜けたことが想い出される。

P1050763_20140822221911c57.jpg 待つことしばし ようやく山頂の社が見えた(雄山)

 夜は 源泉73度、酸性硫黄泉の白濁したにごり湯を楽しみ就寝。

P1050766.jpg みくりが池温泉(秘湯の会 会員)

 翌日はのんびり8時過ぎ 立山三山のひとつ雄山目指して出発。
高山植物の撮影や残雪での雪遊び、綺麗な小石探し等々、何時になったら
一の越に着くのか・・・。

一の越への登山道・点描
P1050768.jpg まだ眠気まなこ

P1050770.jpg P1050771.jpg P1050774_201408222236115c7.jpg P1050778.jpg

P1050782_201408222238175e8.jpg P1050793.jpg P1050796.jpg P1050798.jpg

P1050800.jpg ようやく一の越(標高2700m)へ

P1050806.jpg P1050808.jpg 雲が低く風も強まり山頂に着く頃は雨となりそう
Meiと妻の体調も考え 此処までで下山とする。

 私としてはこの一の越から龍王岳を越え まだ鬼岳の雪渓が整備されていない7月の初め
五色ヶ原~越中沢岳~スゴ乗越~北薬師岳~薬師岳~太郎平と縦走したことが懐かしい。

下山道・点描
P1050811.jpg P1050813.jpg P1050817.jpg まだまだ元気・・・

P1050819.jpg 宿の部屋から夕陽を眺め、目まぐるしく変わる山の天気について
話し合う

 三日目の帰途も元気に・・・

P1050826.jpg P1050833.jpg P1050842.jpg P1050844.jpg
みくりが池とMei     大観峰から         ケーブルカー      再び黒四ダムへ
              赤沢岳~針ノ木岳の稜線と黒部湖


 孫娘にとっての3000m峰の初登頂は適わなかったが、夏山の雰囲気を
しっかり楽しんでくれたようであった。
かって私と共に北アルプスの高嶺を闊歩していた妻は 体力の衰えを痛感するも
孫娘との山旅にすっかり充足していた。
私にとっても歳相応の楽しみ方が身に着いた三日間でもあった。
                                    
                                  (写真はクリックして拡大して下さい)

(追記)

P1050776.jpg
 いつでも姿を眺められた幼少時も過ぎ、就学し、彼女なりの生活を創り始めると
ジジババとしては 季節の節目や行事の折りにしか逢えなくなる。まして外国住まいでは。
余り先のない身としては 成長の過程とはいえ日常はただただ遠くから見守るしかなく
顔を見れば甘くなるのは自然の摂理というものだろう。
 私よりさらに大胆且つ鷹揚な妻は 彼女の好き放題にさせて、
夜中まで一緒になって笑い転げている。
後のことはママやパパの役割と割り切っているようだ・・・。