俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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尾白川渓谷
P1040287.jpg 白州の里から仰ぐ甲斐駒ケ岳 (写真はクリックして拡大して下さい)

 信州・北八ヶ岳西麓散策の翌日、晩秋の冷気に満ちた爽やかな高原を走り抜け、
甲州・甲斐駒ケ岳の麓 あの著名な黒戸尾根登山口へ向かった。
尾白川渓谷の秋模様を覗くためである。

P1040323.jpg 黒戸尾根と尾白川渓谷図

 甲斐駒ケ岳は かって北沢峠~仙水峠~駒津峰~摩利支天を経て登頂したことはあるが、
信仰に支えられた歴史あるこの黒戸尾根直登の道は歩いたことがない。
白州町竹宇の駒ケ岳神社から 標高差2200m、約10時間強の長丁場は
鳳凰三山の青木鉱泉から中道を経て標高差1700mの薬師岳で音をあげた私には
とても無理な突き上げである。
しかし、この由緒ある登山道には 歩く者に自己満足を与える何かがあるのだろう。

P1040290.jpg 登山口(白須口)

 登山口駐車場は 今日もまたこの黒戸尾根に挑む登山者の他、近場の日向山や
尾白川渓谷を楽しむ方々の車で半ば埋まっていた。

 駒ケ岳神社奥の尾白川に架かる吊橋を渡り、登山道に分け入る。
橋上から眺める周辺の紅葉は陽に輝いて美しい。
黒戸尾根への道を分かち 渓畔道を散策する。

P1040322.jpg P1040316.jpg P1040317.jpg
駒ケ岳神社       吊橋            尾根の紅葉

P1040295.jpg P1040309.jpg P1040310.jpg 渓谷登山道

 2時間ほど 滝と淵を覗き歩き、渓畔の秋模様を楽しむ。

P1040298.jpg P1040303.jpg P1040304.jpg

P1040299.jpg P1040311.jpg P1040314.jpg 滝と淵 点描

 それなりの秋の渓谷美を味わうが、
渓の川床と流量、滝の形状と落差、釜や淵の趣き、
いずれを比しても 西沢渓谷(’12年4月記)の渓谷美には届かない・・・
と、感じた。

P1040301.jpg P1040306.jpg P1040308.jpg P1040312.jpg
秋の色


「山行クロニクル No.85 北八ヶ岳および甲斐駒ケ岳の山麓逍遥」
’12.11.8~11.9 歩く (写真はクリックして拡大して下さい)

追記
 この秋は北海道・東北・中部・四国・九州も含めて 高嶺の錦絵が派手に
演出されたようである。
皆さんのHPやブログで拝見した数々のカットに嘆息し、心誘われた日々であった。
とりわけ赤と黄の鮮やかさが印象に残る年でもあった。

 東京ではこれから神宮外苑のイチョウ並木が見頃を迎えることだろう。
このイチョウ並木、毎年、関東地区大学ラグビー対抗戦Gの早慶戦から早明戦にかけて
鮮やかなピークとなる。
私には若き日を想い出す季節のひとコマでもある。


















カラマツと冷泉
P1040257.jpg      (写真はクリックして拡大して下さい)

 晩秋のカラマツ林には去り往く秋を惜しむ風情があると想う。
そのカラマツの上部に覗く稜線は はやくもシラビソの霧氷に白く輝いている。

 赤銅色の夕陽に金色の糸のような雨が降り注ぐ。
その梢を黄色い尾羽を閃かせてカワラヒワが低く群れ飛ぶ。
この季節、北八ッから浅間高原にかけて誘われる所以である。
そんな憧憬のなかを静かに歩きたく 北八ッ西麓・唐沢鉱泉を訪れた。

P1040284.jpg P1040258.jpg 唐沢鉱泉

 この辺りのカラマツ林は 高峰高原・水の塔山山麓の自然林のように太く
風雪に撓んだ躍動感はないが、整然と静かに林立し、ずうーっと地形の起伏に沿って
波打っている。
まさに 遥かに過ぎ去った日々を想い出させてくれる風景である。

 鉱泉宿に荷を置き 黒百合平への道を歩く。
シラビソもダケカンバもまだ細く、シャクナゲやシデ類も混じる苔の道。
しらびそ小屋まで遊びに行ってきたという単独行の女性とすれ違う。

P1040261.jpg P1040264.jpg P1040265.jpg

P1040266.jpg P1040267.jpg P1040269.jpg 苔の道

P1040270.jpg P1040271.jpg 落葉したダケカンバが白く光る

 宿の前の池は 今年7月の豪雨で流れだした砂礫に半ば埋もれてしまっていた。
4年前の梅雨時に訪れた折は、宿の女将も驚くほどに源泉が白濁していたが、
その後、この濁りは梅雨の季節にも戻らないという。
自然の移ろいとともに時は流れている。

P1040274.jpg P1040277.jpg P1040279.jpg 源泉口

P1040281.jpg P1000951.jpg
現在の湯        ’08年6月 白濁していた当時の湯




P1040273.jpg (’12.11.8~9 写真はクリックして拡大して下さい)