俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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妙義山
 前日の笠丸山山頂で遭遇した春雷と雹の洗礼を塩ノ沢温泉の湯で洗い流した今日は
奇岩怪石が林立する山岳信仰の峰、西上州を代表する妙義山へ向かった。

 もとより我々パーティには歯が立たない金洞山や白雲山の山頂縦走ルートではなく
中之岳神社・石門めぐりと妙義神社への中間道を歩く予定。

P1030760.jpg 屏風岩の上部に金洞山、その右端に「鷹戻し」の懸崖 
(写真はクリックして拡大して下さい)

P1030803.jpg P1030789.jpg            P1030767.jpg
金洞山と手前に石門群の岩峰    妙義神社上部・白雲山             登山道図

「山行クロニクル No.80」 妙義山 (石門めぐりと中間道)
’12.5.7(月) 上野村・塩ノ沢温泉(前泊)=妙義山 中之岳駐車場~石門入口
           ~第一・第二・第四石門~大砲岩分岐~本読みの僧~第二見晴~大黒の滝
           ~第一見晴~妙義神社=中之岳駐車場=上信越道・関越道=浦和

 昨日の笠丸山に続き、友人Yu氏夫妻との三人パーティ。
妙義神社から金鶏山を迂回する紅葉ラインに入り まだ八重ざくらの咲き残る「さくらの里」近くの
中之岳駐車場に車を止める。

 稜線を創る岩峰群を仰ぎ深呼吸、五月晴れ、薫風も爽やか。
手前中腹の奇岩 新緑に彩られた石門群も興味深い。
いそいそと身支度を整え 石門入口まで自動車道を少し戻り、賑やかに登山道へ分け入る。

P1030768.jpg 石門群案内図

 すぐにクサリ場、まずは「かにのこてしらべ」、若葉に縁取られた第一石門をくぐり「かにの横ばい」、
さらに「たてばり」を攀じり 登降差の大きい第二石門を通過。
第三石門へのへつりは横目で眺めるにとどめ、窓に大砲岩を覗く第四石門前の広場で小休止。

P1030769.jpg P1030770.jpg DSC04805.jpg
第一石門          かにの横ばい    たてばり(第二石門上部)photo by Yu氏夫人

P1030772.jpg 第二石門降りのクサリ場を楽しむYu氏夫妻

P1030775.jpg 「片手さがり」の岩場 クサリの扱いも板についてきたYu氏夫妻

P1030777.jpg P1030778.jpg
第三石門へのへつり   第四石門前広場(奥に大砲岩を覗く)

 奇岩・大砲岩へは寄り道せず、この先は会話も弾む中間道を山野草や木々の芽吹きを
愛でながら坦々と歩く。
垂直の岩壁「鷹戻し」の頭を仰ぎ、オーバーハングした岩庇の下を潜り、
木段や鉄梯子の階段を辿ることしばし。
「大人場」への下山分岐にある東屋で昼食、大休止。
 長くて急なクサリの扱いに慣れたYu氏夫人も 紅潮した面持ちで この変化のある山道の
感想を語る。

P1030784.jpg P1030787.jpg P1030788.jpg P1030791.jpg
中間道 点描

 ここまで我々の往く手 妙義神社から歩いてくる何組かのパーティとすれ違うが
最後に石門くぐりの難所を越えるより、最初にこなした方がやはりYu氏夫人にとっては
よかったと思う。
 スミレ、ヒトリシズカ、チゴユリ、ホウチャクソウ、ハナイカダ、シャガなどを楽しみ
「本読みの僧」の石仏に手を合わせ、白雲山へ直登するタルワキ沢出合を過ぎると
「第二見晴」に立つ。

P1030783.jpg P1030799.jpg タルワキ沢出合付近の彩り(ヘビイチゴとヤマツツジ)

P1030792.jpg P1030793.jpg P1030789_20120511135402.jpg 第二見晴からの眺望

 その色調 濃淡、さまざまな緑に充足、採りたての山菜を味わうかのように大気を貪る。
さらに大黒の滝、第一見晴、「大」の字への分岐を経て妙義神社登山口へ。
度々の休憩を含めて約4時間強の変化に富んだ山歩きであった。
錦秋の頃、今度は「裏妙義」を・・・と誘われた山域である。

P1030797.jpg P1030800.jpg
大黒の滝      「大」の字への道           (写真はクリックして拡大してください)












                        







笠丸山
 連休最終日、行楽地へ赴く方は渋滞も少ないだろうと群馬県西上州の山へ向かった。
気象は不安定で午後から雨との予報に 翌日歩く予定だった短い行程の笠丸山に変更。

P1030751.jpg P1030752.jpg
名残りのアカヤシオ    雷鳴轟く山頂(1189m)      (写真はクリックして拡大して下さい)

「山行クロニクル No.79」  笠丸山
’12.5.6(日) 浦和=関越道花園IC=秩父・志賀坂峠・上野村=住居附登山口
           ~地蔵峠~西峰~東峰~住居附=塩ノ沢温泉(泊)

P1030739.jpg P1030759.jpg 登山道図と住居附(すもうづく)川の風情

 久しぶりに友人Yu氏夫妻との三人パーティ。
雨に降られぬうちに下山をと薄日の中、沢沿いの雑木林の登山道に分け入る。
渓畔のイチリンソウ、ニリンソウ、ハシリドコロ、ネコノメソウなどを愛でながら
頂上直下のアカヤシオを楽しみに地蔵峠で小休止。

P1030744.jpg P1030746.jpg P1030740.jpg P1030756.jpg
ニリンソウ         シロバナエンレイソウ    新緑に溢れる登山道

 尾根筋を西峰と東峰の鞍部(コル)へ向かう頃から灰色の雲に覆われ、
はやくも小雨が降り始めた。
アカヤシオはもう名残りの雰囲気、薄墨色の背景に浮びあがる名残りの淡いピンクは
低山ならではの風情があった。

P1030749.jpg P1030751_20120508132018.jpg P1030750.jpg
ミツバツツジ        名残りのアカヤシオ

 コルへのクサリ場をこなしまず三角点のある西峰へ。

P1030752_20120508132317.jpg P1030755.jpg
笠丸山(西峰)山頂    咲き残りのヒカゲツツジ

 しかし、突風とともに雷鳴が轟きはじめ 山頂滞留わずか1分。
東峰への切れ落ちた稜線は突風が吹き抜け、ピカ!バリバリという雷から逃れるのに必死。
東峰の祠に着いた時には 今度は大粒の雹の洗礼を受ける。
 Yu氏夫人にとっては 山頂の雷や雹は初めての経験。
周囲の写真を撮る余裕もなく とにかく危険な大木のある東峰山頂を少し駈け下り
やっと息をつく。

 高嶺の雷と異なり 閃光は横に走らないが、それでも閃光と雷鳴の間が約1秒、
ということは半径1キロぐらいに雷雲があった筈。
あまりにも雷雲の動きが速かった。
突風が治まるとともに 薄日がこもれはじめ、皆、再び饒舌になりながら足取り軽く
登山口へ周回した。

 わずかな名残りのアカヤシオ、うすずみ色の水墨画に浮かぶ淡いピンクの
彩りが美しかった。
                              (写真はクリックして拡大して下さい)