俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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獅子岩(上州子持山)
 夜の会合まで時間があったので、赤城(黒檜山)と伊香保(榛名山)の中間に
位置する子持山・小野子山・十二ヶ岳などで構成される上州の小山塊を訪れた。

「子持山は古い時代の成層火山、山腹には放射状に多数の浸食された岩脈があり、
その中心に主火道の獅子岩がある。
火山が辿る一生を見ることができる地質学的に興味深い山」 とのこと。

 子持山(1296m)の中腹稜線上に聳える獅子岩(大黒岩)を目的に
時間があれば子持山山頂まで登るつもりであった。

P1010994.jpg P1010962.jpg
国道17号線からの子持山遠景    獅子岩頂上     (写真はクリックして拡大して下さい)

「山行クロニクル No.63」 獅子岩        単独
’10.11.24(水)浦和=関越道渋川・伊香保IC=子持神社奥の院参道・7号橋駐車場
            ~屏風岩~獅子岩分岐~獅子岩~子持山分岐~屏風岩~駐車場=浦和

 晴天 微風、奥の院7号橋駐車場 9時30分着。
気温5度、平日でも既に2台の車があった。

P1010942.jpg P1010991.jpg
登山口            生息する野鳥図

14時までにこの駐車場に下山となると子持山山頂往復は難しく、
獅子岩(936m)のみを楽しむことに気持ちを切り替え、
10時、奥の院の太鼓橋を渡る。

 立ちはだかる屏風岩、その基部には役の行者像が安置されていた。
スギの人工林を分け小さな沢に沿って登山道を詰める。
ところどころにある地元中郷小の生徒による標識が微笑ましい。

P1010944.jpg P1010947.jpg
屏風岩

 50分ほどでスギ林を抜け 明るい落葉樹の自然林に入り、裸木の中の急登となる。
この落ち葉に埋もれた急坂、滑ること また深い落ち葉に隠れた石など
結構 気を使わされる。
カエデ クリ コナラなどの他 判断の難しい樹木には、アカシデ クマシデなどの
シデ類やミズメなどの標識が付けられていた。

P1010949.jpg 落葉樹林帯の急登

 やがて6号橋からの登山道を併せてツツジやナツツバキなどの裸木に縁取られた
尾根に出て、獅子岩分岐。
浸食され残った溶岩の突起が目につく。

P1010951.jpg 獅子岩分岐

 ここから獅子岩への急登、踏ん張って大岩の裾へ。
さらに鉄クサリのハシゴとクサリの2段の垂直な岩を攀じり、岩上へ。

P1010952.jpg 鉄クサリのハシゴ

 この溶岩の頂は結構広い。
ピークには御嶽山神社・八海山神社・三笠山神社と彫られた碑が屹立していた。
風は少し出てきているが 高空に晩秋の雲が流れる晴天。
360度の素晴らしい展望が拓けていた。

P1010966.jpg P1010967.jpg 獅子岩頂の碑


P1010964.jpg P1010970.jpg P1010956.jpg
間近に子持山       沼田市の北に武尊山   皇海山奥に冠雪の日光白根山

P1010971.jpg P1010963.jpg
黒檜山方面         冠雪の浅間山方面

 昼食 大休止。岩上で独り静かなひととき。
陽光 高く青い空 すじ雲 静寂、遥かな白銀の嶺々を飽くことなく眺め
満足感に浸る。
食後の熱いコーヒーが想いを深めてくれる。

 12時30分、再びクサリとハシゴを使い 子持山方面へ降る。

P1010972.jpg P1010973.jpg P1010979.jpg 獅子岩を降る

 子持山分岐で獅子岩を振り返る。

P1010977.jpg P1010981.jpg P1010985.jpg 獅子岩・ピークに碑が立つ

 登路に戻り そのまま下山。
14時少し前には駐車場に降り立ち、帰路へ。
伝え聞いていた通り 低山ながら登り応えのある獅子岩からの眺望は
すばらしかった。

P1010988.jpg 奥の院 沢の落葉    (写真はクリックして拡大してください)
















奥秩父最高峰
 先週、南天山を歩いた時に 甲武信岳から国師ヶ岳、金峰山に至る
縦走路からちょっと外れた奥秩父最高峰・北奥千丈岳を登り残しているのを思い出し、
強風注意報が出ていたが幸い好天に恵まれそうなので 急遽、早立ちして登山口、
山梨と長野の県境 大弛峠まで走った。

P1010906.jpg P1010916.jpg P1010931.jpg
北奥千丈岳         山頂             周辺地図   (写真はクリックして拡大してください)

「山行クロニクル No.62」   北奥千丈岳(2601m)   単独
’10.11.9(火)浦和=中央道勝沼IC=甲州市=川上牧丘林道・大弛峠駐車場
           ~夢の庭園~前国師岳~北奥千丈岳~前国師岳~大弛峠=浦和

 花々や岩が登山道を彩るアルプスの峰々と異なり、
奥秩父の山は シラビソやツガの昼なお暗い針葉樹の森と、その森故に
渓の美しさに特徴がある。
東京の荒川・多摩川、長野の千曲川、山梨の笛吹川などの水源地でもある。

 旧塩山市から秩父往還に入り、川上牧丘林道を走る。
もうすぐ冬季閉鎖を控えた甲州牧丘から信州川上へと抜けるこの林道、
キャメル色のカラマツ林の中を金峰山五丈石を仰ぎながら、大弛峠へ。

P1010938.jpg P1010936.jpg P1010894.jpg P1010935.jpg
カラマツ林          トチの老木     金峰山五丈石を仰ぐ

 標高2360m 大弛峠 10時着。
この峠まで車で入れるようになって 金峰山まで2時間30分、国師ヶ岳や
北奥千丈岳までは1時間ちょっとの尾根歩きである。

P1010933.jpg P1010932.jpg
峠               大弛小屋

 まずは夢の庭園と名付けられた展望地で大弛峠を見下ろし、
針葉樹林下の奥秩父縦走路の尾根道を歩く。

P1010898.jpg P1010901.jpg

P1010902.jpg P1010904.jpg P1010929.jpg 登山道 点描

 甲武信岳からこの稜線を金峰山へと逆に縦走した昔は、このように整備された木道は
まだなかった。鬱蒼とした針葉樹林下を小鳥の声を聴きながら坦々と歩いたものだった。
 今日は10~15mの強風、
陽光はあるものの体感温度は2~3度か、登山道は凍っていた。

P1010913.jpg P1010914.jpg P1010906_20101110162314.jpg P1010910.jpg
三繋平                           北奥千丈岳         国師ヶ岳

 前国師岳の頂を越え 三繋平で国師ヶ岳への道を分け、
北奥千丈岳 山頂 11時15分。
奥秩父連山の最高峰、2601m。
北東指呼の間に国師ヶ岳、その奥に甲武信岳や三宝山、
西に朝日岳を越えて金峰山。
遠く南アルプスや富士山なども薄く望めるが、私のコンパクトデジカメでは写らない。

P1010916_20101110163512.jpg P1010927.jpg P1010928.jpg
北奥千丈岳 山頂

P1010924.jpg 国師ヶ岳(2591m)とその奥左に三宝山 真中に甲武信岳(2475m)

P1010925.jpg 金峰山(2595m)、五丈石が際立つ

 ハイマツとシャクナゲ、庭石のような大石が散在する山頂は
ちょっとした日本庭園の風情。
縦走路では何組かの登山者と往き違ったが ここは無人。
烈風を岩陰に避けながら昼食。しばし 周辺の山並みを味わう。

 石楠花新道を奥千丈岳へ、そして黒金山を経て乾徳山に至る尾根道は
いつか歩いてみたいと想った。
P1010923.jpg

 1時過ぎには大弛峠に戻り まだ明るいうちに帰宅した。
昔懐かしい奥秩父縦走路、今回はそのほんの一部ではあったが、
残雪が残る新緑の五月の美しさを想い出した日であった。
                          (写真はクリックして拡大してください)














法師の湯
 上州と越後を結ぶ三国峠直下の山あいにひっそりと佇む一軒宿、
懐かしの「法師の湯」を40数年振りに訪れた。

「ディスカバージャパン」そして「いい日旅立ち」で始まった(旧)国鉄のキャンペーン、
昭和56年、「フルムーン夫婦グリーンパス」のポスター、
上原謙と高峰三枝子の入浴シーンで話題になった あの法師の湯である。

                                     P1010866.jpg フルムーン ポスター
                                                  (写真はクリックして拡大して下さい)

 木枠と丸太の寝枕、浴槽の底に敷き詰められた大きな石の間から
湯が涌く、大浴場「法師の湯」。
鹿鳴館調の和洋折衷の湯屋はまだ当時のまま残されていた。

P1010873.jpg P1010860.jpg
法師温泉「長寿館」
  秘湯を守る会会員 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉、43度 掛け流し

P1010857.jpg P1010855.jpg
鹿鳴館調の湯屋 大浴場「法師の湯」

P1010864.jpg P1010868.jpg P1010874.jpg


 翌日も快晴。
陽のあたる一の倉沢大岩壁を眺めに 谷川岳・一の倉沢出合に向かう。
雪、新緑、そして紅葉、いつの季節にもその存在感は圧倒的である。

P1010877.jpg P1010882.jpg
一の倉沢大岩壁      衝立岩正面壁

P1010883.jpg
周辺の紅葉

 総勢9人で賑やかな一泊小旅行を楽しんだ日。   (’10.11.5~11.6)

P1010840.jpg P1010842.jpg P1010869.jpg  (写真はクリックして拡大して下さい)







南天山
 快晴の秋の一日、低山ながら奥秩父の山中深くに位置する
南天山(1483m)へ向かった。

P1010821.jpg P1010825.jpg P1010815.jpg
                                        (写真はクリックして拡大して下さい)

「山行クロニクル No.61」 南天山        単独
’10.11.3(水)浦和=関越道花園IC=秩父三峰口=中津川渓谷=鎌倉橋
           ~鎌倉沢~法印ノ瀧~沢コース~南天山~尾根コース~鎌倉橋=浦和

 この南天山は 武州(埼玉県)にあるが、すぐ北は上州(群馬県)であり
西は信州(長野県)、両神山と甲武信岳の中間に位置する。
 早朝の朝霧に沈んだ秩父盆地を抜け秩父三峰口を過ぎ 中津川の支流に沿って 
旧中津川村「彩の国ふれあいの森」へ、さらに奥深くダートの林道を遡上する。

 10台ほどの駐車スペースのある鎌倉橋登山口、9時30分。
この辺りは整備された幾つかの森林遊歩道があるようだ。
鎌倉沢に沿って登山道へ分け入る。

P1010794.jpg P1010795.jpg P1010796.jpg
登山口            鎌倉沢

 沢に架かる丸木橋を何度も渡る。
ミズナラ、トチノキ、ホオノキ、モミジ・カエデ類、ツツジ類などの渓畔林の中を
落差20mの法印ノ瀧を眺めて歩く。

P1010800.jpg P1010801.jpg P1010802.jpg
法印ノ瀧       渓畔林 

 やがて「沢コース」と「尾根コース」の分岐。
登路は沢コース、下山路に尾根コースを採ることとする。
沢が伏流水となり水音が途絶えると、鬱蒼としたヒノキの人工林、
電光型の急登路に喘ぐ。

 肩の尾根に出て枯枝の間から陽射しが溢れ、気分も昂揚する。
アセビの緑葉に縁取られた稜線を 何組かの下山する人々とすれ違いながら闊歩する。
尾根コースと合流し、最後のちょっとした岩場を経て頂へ。
12時、南天山山頂。

 5~6人で一杯となってしまう狭い岩場の山頂を独り占め。
360度の眺望。
北東に両神山が大きく視界を圧倒する。南西の三宝山・甲武信岳方面は逆光。
近くの峰の中腹の紅葉が美しい。
独りで眺めていると 何故か風景も寡黙になるようだ。

P1010824.jpg P1010825_20101104120158.jpg
山頂

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両神山           甲武信岳方面        周囲の峰の紅葉

 まさに此処は両神山の展望台である。
赤岩尾根~八丁尾根~剣ヶ峰の稜線が間近に迫ってくる。
暖かい陽を浴びて昼食、大休止。 風も穏やか。

 降路は尾根コース。
ドウダンツツジの赤、カラマツの黄葉が彩りを添える。

P1010814.jpg P1010815_20101104121540.jpg
登山道の彩り

 登路と同じヒノキの人工林を急下降、再び鎌倉沢に沿って登山口へ
戻った。2時30分。

P1010830.jpg P1010836.jpg P1010837.jpg

 この南天山、周囲の著名な峰々とは離れた奥深い低山ではあるが、
鎌倉沢沿いの渓畔林は美しく、家族連れには良さそう。

この日は文化の日、奥秩父荒川村の新そば祭りと重なり
秋の秩父路は大渋滞、さらに関越道も・・・。
                        (写真はクリックして拡大してください)






テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ