俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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白砂山
P1010196.jpg 白砂山          (写真はクリックして拡大してください)

 梅雨入り後の貴重な晴れ間が覗きそうとの予報に、前日から友人達と箱根へ遊山に
行っている妻に電話を入れ、家を飛び出した。
関越道 渋川・伊香保ICを降り、八ツ場ダム橋梁工事中の吾妻渓谷を抜け
(旧)六合(くに)村に入る。

 この六合村、かって妻や友人達と沢渡温泉から暮坂峠を越え 草津温泉へ
旅した道であり、もっと古くは東京オリンピック直前の晩夏に夜通し走り
友人と野反湖畔を散策した青春時代の想い出の地でもある。

 若山牧水が愛した 路傍に道祖神が佇む旧六合村は 現在、中之条町に吸収合併され、
行政上はその名を留めなくなったが、まだ村落の施設の多くはその名を残している。

 群馬・長野・新潟の三県境にある白砂山(2139m)へ
野反湖畔から登るべく、旧六合村・尻焼温泉に前泊した。


「山行クロニクル No.56] 白砂山      単独
’10.6.17(水)尻焼温泉(前泊)=野反湖登山口~ハンノキ沢~地蔵峠~地蔵山
           ~堂岩山泊場(水場)~堂岩山山頂~地蔵山~野反湖
           =旧六合村=吾妻渓谷=関越道 渋川・伊香保IC=浦和

P1010160.jpg P1010158_20100618133611.jpg
野反(のぞり)湖            白砂山登山口

 昔、昭和30年代の終わりにこの地を訪れた頃は、まだ 野反湖から白砂山への
登山道はなかった。
残雪期に 苗場山~赤倉山~佐武流山~白砂山へ縦走する猛者達の山行記が残されている
くらいであった。
既に 駐車場には釣人以外に山歩きと思われる車が3~4台止めてあった。

 シャツ一枚でも暑いくらいの晴天下、8時に山道へ分け入る。
新緑が眩しいハンノキ沢の木橋を渡り、地蔵峠への登り。
周囲はオオカメノキ、カエデ、コシアブラ、ミズナラ、ブナなど、林床はネマガリタケ、
早くも汗だくになりながら鈍足にムチ打つ。

P1010176.jpg ハンノキ沢

 地蔵山直下は急登、しかも信越国境の峰特有のブヨの大群が悩ましい。
この地蔵山から白砂山の前山である堂岩山が望まれるが、白砂山はこの山に隠れて
見えない。
反対(西)側は野反湖を眼下に、岩菅山や志賀高原の峰々が眺められた。

P1010177.jpg P1010181.jpg P1010186_20100618135758.jpg P1010193_20100618135846.jpg
地蔵峠           堂岩山をのぞむ      岩菅山            志賀高原の峰々  

 堂岩山の泊場(水場分岐)あたりから、ダケカンバ、ツガ、シラビソの大木が
深山の雰囲気を醸し出し、標高1900mくらいでは 長さ200mほどの雪道が
あらわれた。

P1010188.jpg P1010191_20100618140658.jpg P1010192.jpg P1010204_20100618140952.jpg
水場への分岐       登山道 点描

 堂岩山 山頂、11時30分着。
体力の衰えを痛感する昨今は、登りは標準コースタイムより1時間もオーバー。
地表にはイワナシ、目線の高さにはミネザクラが咲く堂岩山(2051m)の山頂からは
やっと望めた白砂山への稜線が素晴らしい。

P1010196_20100618141801.jpg P1010199.jpg P1010202.jpg
白砂山への稜線      堂岩山 山頂       佐武流山(左奥)方面

 しかし、炎天下の白砂山への稜線はあまりにも暑そう。
山頂には先行者の姿が小さく見える距離なのに 足が出ない。
昼食を摂り 1時間滞留。
体調との兼ね合いで 稜線を眺められただけでもと言い聞かせ下山にかかる。

 この一等三角点・白砂山への稜線、紅葉の季節はさぞ美しいことだろう と
想像する。
昨今、200名山とされているが、名山好みの方だけでなく
一般の山好きの方にはお薦めの峰。
体調を整えあらためて訪れたいと願う峰であった。

 それにしてもわずか3年前には 立山室堂から「龍王岳~五色ヶ原~越中沢岳
~北薬師岳~薬師岳~太郎平~折立」や
「鹿島槍ヶ岳から針ノ木岳」を縦走していたのに、体力の衰えは足早に訪れるもの
と実感する昨今である。



前泊した尻焼温泉
P1010152_20100618143618.jpg 川床の露天風呂

 尻焼の由来は、この川床から涌く湯でお尻が焼けるように熱いということから。
しかし、前日までの雨による増水と濁りでこの日は入浴できなかった。

秘湯を守る会会員「関晴館」の湯
P1010171.jpg P1010168.jpg P1010173.jpg
内湯             露天風呂

ハルゼミの声を聴きながら楽しんだ源泉
カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉、源泉 55度、掛け流し。

                          (写真はクリックして拡大してください)






テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

奈良田温泉
「日本秘湯を守る会」という湯宿がある。

P1010141.jpg                   (写真はクリックして拡大して下さい)

 昭和50年(1975年)に組織化された全国約190軒の温泉宿である。
                    http://www.spa.or.jp/hito/
秘湯とつく温泉ゆえ、どちらかといえば山溢の辺鄙な一軒宿が多く、私は登山基地として
また、周辺観光の拠点としてもよく利用している。

 中部地方より北に多く所在、近畿・中国・四国地方は少ない。
既に190軒中半数以上の宿の利用経験があるが、基本的に「源泉掛け流し」を
守っている湯は、湯の清潔感と周辺の景色にあった情緒豊かな風情を味わせてくれ、
裏切られることが少ない。

 鄙びていても荒々しいままであっても、明日の峰への想いや下山後の充足感を
膨らませてくれる源泉の湯である。
湯を循環し、塩素系の消毒薬の臭いの漂う温泉は、どんな立派な風呂であっても
私には銭湯にしか思えない。


 奈良田の湯
 南アルプスの麓 早川沿いに昔の登山基地・西山温泉のさらに上流にこの奈良田の里が
ある。鳳凰三山を開いた女帝 考謙天皇が湯治したと伝えられ、昔から
白峰三山の下山に大門沢を使う岳人に親しまれている温泉である。

P1010125_20100607103237.jpg P1010143.jpg
早川             奈良田湖

 「七不思議の湯」と名付けられた白根館の源泉
           含硫黄・ナトリウム 塩化物泉     49.8度
           源泉掛け流し、秘湯を守る会会員

P1010135.jpg P1010131_20100607103826.jpg P1010136_20100607103917.jpg 内湯

P1010138_20100607104013.jpg P1010134.jpg 露天風呂

 妻はこの湯がことのほか肌に合うようで昔からよく利用していたが、二年ほど前
乾燥肌の孫娘を湯治させたところ やはり効果がみられたので、再び伴って訪れた。

P1010126_20100607104626.jpg P1010128_20100607104714.jpg
孫娘:Mei

 彼女は夜寝るまでに4度、朝はチェックアウトまでに3度、都合7回も遊びながら入浴、
効果が期待できそう・・・。


 翌日は 七面山の登山口を抜け下部温泉を経て、富士五湖のひとつ本栖湖へ向かい、
日本一の山を孫娘に間近に見せるため、スバルラインを走り五合目まで登った。

 諸外国からの観光客を含め人の多さに驚き、まだ残雪の山肌を眺めて ふーんと
目を大きくしていたが、「登ってみたいな」とは言わず、
富士山の形をした名物のメロンパンにかぶりついていた。

P1010146_20100607111213.jpg 五合目からの山頂
                               (写真はクリックして拡大してください)

201006061332002.jpg 富士山のメロンパン    photo by Meiママ