俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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唐松岳
 本来は五竜岳を訪れる予定であった。
かって、春まだ浅い八方、玲瓏と浮かぶ白銀の屏風の中でも その一部に黒い岩肌を見せる五竜岳。
その岩肌の彫の深さが美しく 学生時代から心惹かれる嶺のひとつであった。
 まだ腰が定まらないが、秋の高気圧が張り出してきたとの予報に 行ける所まで行こう・・・と
早立ちをして白馬へ向かった。
                                        (写真はクリックして拡大してください)

P1020747.jpg P1020764.jpg
早朝の唐松岳       五竜岳
(北海道の山でレンズに花粉かゴミが入ってしまい そのままで見苦しいかもしれません。恐縮です)

「山行クロニクル No.40」 唐松岳      単独
’09.8.25(火) 浦和=長野自動車道豊科IC=糸魚川街道 白馬八方ーゴンドラ・リフト八方池山荘
            ~八方池~丸山ケルン~唐松岳頂上山荘(泊)
    8.26(水) 山荘~唐松岳~山荘~丸山ケルン~八方池~八方池山荘ーゴンドラ・リフト=浦和

 4時間のドライブのためコルセットを絞め、10時のゴンドラに乗る。
はやくも信州側からガスが湧きはじめ 八方池方面はガスの中。 リフト終点 八方池山荘から
大勢の観光客、ハイカーに交じって歩きはじめる。

 八方池を見下ろす尾根で簡単な昼食。見事なダケカンバの林を抜けて 登山者だけとなった静かな
尾根を坦々と歩く。

P1020728.jpg P1020732.jpg
ガスの八方池       ダケカンバの林

 コルセットで絞めてはいても 歳とともに気づかされるバランスの悪さ故、腰を庇い過ぎるのか
ピッチは上がらない。
丸山ケルンまで初秋の花々を愛でながら 無理をせずゆっくり登る。

P1020736.jpg P1020735.jpg P1020780.jpg
マツムシソウ        ハクサンシャジン     ミヤマリンドウ

 丸山ケルンで大休止。 ガスの切れ目から時折 不帰のⅠ峰からⅢ峰が覗く。
この先はすべてガスで真っ白、視界の得られない静かな世界を楽しむ。
2時過ぎ、今年新装なったばかりの唐松岳頂上山荘着。 木の香が漂う。
指呼の間の唐松岳や五竜岳、真向かいの剱岳も濃いガスに閉ざされて 展望は無かった。

 夕食まで缶ビールと持参のウイスキーで相部屋 同年輩のカメラが趣味の方と歓談。
彼が好きでよく訪れたという中国 青海省の高原で見た花や嶺の話を聞く。
この秋に北海道大雪へ紅葉を撮影しに行くとかで 大雪の山の様子を聞かれたので、先月歩いた
大雪連山の話を返す。
もともと山登りは始めたばかりとかで 大雪もロープウエイで行ける所までの予定とのこと。
この山荘には連泊で 昨夜、剱岳の上に輝く三日月と星空が素晴らしく、自分としては満足な夜景を
撮ることができました・・・と嬉しそうだった。

 その夜、私より少し年配と思われる三人組パーティの一人が意識不明になったとかで 山小屋の
スタッフ一同必死の対応に追われた。
曇天の夜間ゆえヘリは飛ばず、結局 明朝の搬送となる。


7.26(水)  晴れ
P1020751.jpg P1020747.jpg P1020743.jpg
朝の雲海          朝の唐松岳        テン場と祖母谷への登山道

 大方の登山者が出発した 6時過ぎ、富山県の防災ヘリが飛翔、ホバリングで昏睡状態の患者を
吊り上げて収容 病院へ。
皆、ホッとして見送った。看病で長い夜を過ごしたお仲間はすっかり疲労した姿であった。

 朝陽を受け あの彫の深い襞をみせる五竜岳への想いは断ち難いものの、私もまた朝から腰の
調子がおもわしくなく計画を変更。
唐松岳のみ登頂、往路を写真を撮りながら降ることにする。

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頂上から五竜岳      頂上から剱岳と日本海

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不帰の稜線        不帰と白馬三山方面   天狗の大降り

 今日もこの視界はあと2~3時間と思うと なかなか山頂を去り難く、小一時間 景色を楽しむ。
詩人の言う 想い出を残して山を歩こう という言葉が浮かんでくる。
ゴツゴツとした岩塊の頂上から派出された稜線が その彫の深さによって造形美を感じさせる五竜岳、
五竜岳にはまた別の機会に訪れようとやっと心を決め 腰を上げる。

 丸山ケルンの近くで、不帰と不帰沢の雪渓を眺め、12時過ぎには白馬八方の駐車場に戻った。
山はもうすっかり秋の気配を纏っていた。

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不帰と不帰沢の雪渓   トウヤクリンドウ      秋のチングルマ



八方尾根 その他の花々
P1020733.jpg P1020787.jpg P1020797.jpg P1020796.jpg

                                       (写真はクリックして拡大してください)
























テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ