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俄歩
高嶺を歩けなくなったいまでも 「自然と向き合える体力 自然を味わえる感性 自然に応えられる知力を大切にしたい」  という心根は持ち続けていたいものです
プロフィール

俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
雪山は2011年1月、
高嶺は2013年9月の槍ヶ岳が
最後となりました。
いまは 季節の移ろいを想い出
の地に求めて彷徨しています。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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大菩薩嶺
 茫洋として捉えどころのない山、学生時代からそんなイメージを持っていた大菩薩嶺へ、
うっすらと雪化粧をするのを待って訪れた。
澄んだ冷気を透して玲瓏と浮かぶ白銀の南アルプスを背景にして、カヤトの尾根に樹氷が
きらきら輝く朝は この嶺の存在を十分感じさせてくれた。

2008_1126大菩薩嶺0070 2008_1126大菩薩嶺0006 2008_1126大菩薩嶺0027 2008_1126大菩薩嶺0050
大菩薩嶺          白峰三山          雷岩の樹氷        カヤトの尾根
                                        (写真はクリックして拡大してください)

「山行クロニクルNo.27」 大菩薩嶺             単独
’08.11.26(水) 浦和~中央道勝沼IC~塩山・裂石温泉~上日川峠~唐松尾根~雷岩~
             頂上往復~雷岩~賽ノ河原~大菩薩峠~熊沢山~石丸峠~上日川峠~浦和

 朝5時30分、浦和を後に中央道勝沼ICを経て、裂石温泉から上日川峠まで走る。冬季閉鎖まであと
一週間の早朝の林道は霜とみぞれで真っ白。ノーマルタイヤで冷や汗をかきながら何とか上日川峠の
市営駐車場に乗り入れる。8時、素晴らしい青空。

 直接、雷岩まで登ることにし 5cm程の雪で薄化粧した唐松尾根を歩く。先行者の踏み跡は一人。
カラマツ林を過ぎると ガイドブックではイラモミと記されていたが、トウヒ属の樹林。
朝の澄んだ冷気を味わい気分が高揚する。樹林の切れ目から眺める富士山と南アルプスが美しい。

2008_1126大菩薩嶺0009 2008_1126大菩薩嶺0012 2008_1126大菩薩嶺0023

 標高2000m、雷岩着 9時40分。真っ青な空のもと 朝陽にキラキラ輝く樹氷が綺麗だ。

2008_1126大菩薩嶺0034 2008_1126大菩薩嶺0029 2008_1126大菩薩嶺0039 2008_1126大菩薩嶺0044
2008_1126大菩薩嶺0052 2008_1126大菩薩嶺0067 2008_1126大菩薩嶺0041

 三角点のある大菩薩嶺頂上へ往復20分、雪を被った樹林に囲まれ展望のない静かな小さな山頂
(2057m)があった。

2008_1126大菩薩嶺0035三角点と山頂標識

 再び雷岩を越えて 小春日のほっこりとした暖かさに包まれながら カヤトと笹原の尾根を妙見ノ頭を
巻いて賽ノ河原へ降る。ここは避難小屋のある昔の大菩薩峠である。新峠方面からの何人かと挨拶を
交わす。
2008_1126大菩薩嶺0048 2008_1126大菩薩嶺0046 2008_1126大菩薩嶺0057
賽ノ河原方面                        賽ノ河原(旧峠)

 峠着、10時40分。介山荘は営業していなかった。山座同定を楽しみながら昼食、大休止。
はやくも雲が湧き、奥多摩や秩父の山々は定かではなくなった。

2008_1126大菩薩嶺0059 2008_1126大菩薩嶺0070 2008_1126大菩薩嶺0071 2008_1126大菩薩嶺0065
峠を見下ろす                        峠              介山荘脇のウメモドキ

 少し足を伸ばし熊沢山を越えて石丸峠から下山することにし、暗い樹林に覆われた熊沢山を登る。
30分程で 小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山方面との分岐、明るい笹原の石丸峠。

2008_1126大菩薩嶺0072 2008_1126大菩薩嶺0075 2008_1126大菩薩嶺0076 2008_1126大菩薩嶺0082
熊沢山の針葉樹林    上日川ダム         石丸峠

 後は 笹原、カラマツ林、ダケカンバ林を次々と抜けて降るのみ。静かな登山道はシカの足跡が目立つ。
急角度の下り坂を曲がった途端、熊に出会い、一瞬凍りついた。動けないし向こうも動かない。
じいーっと睨み付けると なんと倒木の根だった。
「ある日 森の中 熊さんに出逢った・・・」と 孫娘が唄う歌が 口をついて出たのは林道に降りてから
だった。
                                                2008_1126大菩薩嶺0095

 1時10分、上日川峠の駐車場に戻る。
小春日和、雪の薄化粧、朝の樹氷、明るい笹原、南アルプスの眺望・・・、条件に恵まれた山行だった。

2008_1126大菩薩嶺0090
林道からの大菩薩嶺
                                        (写真はクリックして拡大してください)

      





 
















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浅間外輪山(黒斑山・蛇骨岳)
 「からまつの林をすぎて からまつをしみじみと見き、
      からまつは淋しかりけり 旅ゆくは淋しかりけり・・・」     白秋
 先週の瑞牆山のカラマツ林でMさんと二人、この詩の一節がどうしても思い出せなくて、互いの
老化現象を笑いあったが・・・。
今日も カラマツの林は美しかった。

 晩秋の晴天に恵まれ、頂上から眺めた冠雪に輝く北アルプスは 再び彼の嶺々を訪なうことを
約定するに十分であった。

2008_1106黒斑山0053 2008_1106黒斑山0044 2008_1106黒斑山0060 2008_1106黒斑山0076
蛇骨岳から見た黒斑山  黒斑山頂から浅間山  冠雪の後立山連峰    晩秋の光溢れる尾根と紅葉
                                        (写真はクリックして拡大して下さい)

「山行クロニクルNo.26」 黒斑山 ・ 蛇骨岳              単独
’08.11.4(火)浦和~上信越道小諸IC~車坂峠~高峰温泉(泊)
    11.5(水)温泉~車坂峠~トーミの頭~黒斑山~蛇骨岳~黒斑山~車坂峠~温泉(泊)
    11.6(木)温泉~池の平湿原~地蔵峠~湯の丸高原~鹿沢温泉~鳥居峠~上信越道
           上田菅平IC~浦和

          上信越道から黒斑山(左) 剣ヶ峰(中) 噴煙を上げる浅間山2008_1106黒斑山0004

 小諸ICを降りて浅間橋から車坂峠への道は カラマツ林を走り抜ける静かな山道だった。
車を止め、林に入ると 風も無いのに雨の如く黄葉が無音で降り注ぐ。
2008_1106黒斑山0007 2008_1106黒斑山0009 2008_1106黒斑山0010
カラマツ林                         車坂峠

 午後2時、水ノ塔山(2202m)の麓の高峰温泉着。
付近の散策 そしてランプの宿を標榜するこの宿の湯を楽しむ。源泉は26度、含ナトリウム・カルシウム
の炭酸水素塩泉。
残照と月、星の綺麗な夜を過ごした。
2008_1106黒斑山0016 2008_1106黒斑山0017 2008_1106黒斑山0024 2008_1106黒斑山0022
水ノ塔山          高峰温泉の湯        残照 と 月

 宿で確認すると 先月より浅間山の火山活動が少し活発になったので、浅間山直近の前掛山は勿論
さらには湯の平湿原からJバンド~鋸山~仙人岳~蛇骨岳を越えて黒斑山に至る周遊ルートも
規制中とのこと。トーミの頭から直接 黒斑山~蛇骨岳までの往復ならば、自己責任でどうぞ ということ
だった。
朝7時20分、八ヶ岳を南に見ながらまだ誰もいない車坂峠から登山道に入る。2008_1106黒斑山0025
カラマツの落ち葉を踏みしめ霜の降りた笹原を分け、凍てついた登山道を辿りシラビソの樹林に入った。
槍ヶ鞘の避難小屋から トーミの頭に続く尾根に上る。眼前に前掛山と噴煙をあげる浅間山が重なり合って
大きく視野に入る。前掛山の黒い山肌に対し、振り返ると冠雪の北アルプスが白く輝く。

2008_1106黒斑山0032 2008_1106黒斑山0039
トーミの頭(左)と前掛山・浅間山     トーミの頭から見た黒斑山

 トーミの頭を越えて黒斑山(2404m)頂上 9時10分。
指呼の間に逆光で黒ずんだ浅間山、眼下の湯の平湿原を囲んで鋸岳や仙人岳のザレた山肌が
朝陽を受けて明るい雰囲気を醸し出している。

2008_1106黒斑山0074 2008_1106黒斑山0051 2008_1106黒斑山0044
黒斑山 山頂より前掛山・浅間山
                                2008_1106黒斑山0038 2008_1106黒斑山0054
                                仙人岳(左)と鋸岳   蛇骨岳

 まだ誰もいない山頂で朝食を摂り、眼前の景観を愛でながら大休止。
入山禁止の前掛山への登山道は誰も歩いておらず ホシガラスだけが飛び交う静けさを満喫する。
南東方向、富士山は霞んで見えるが 先週歩いた瑞牆山や金峰山、秩父の山塊は逆光で判然としない。

 蛇骨岳へのシラビソ林に入り樹林下の道は凍っていたが、陽のあたるザレた尾根は霜柱が溶け
はや泥濘状態。 30分で蛇骨岳。
山頂にある大岩に登ると 北方に妙高・火打の頚城火山群、北西にかけて白馬・五竜・鹿島槍の
後立山から表銀座、そして槍~穂高と続く北アルプスの嶺々が白く輝いて空に浮かんでいる。

 秋なのにこれだけ見通せたのは 晴天続きで大気が乾燥しており、しかも午前中が幸いしたのだろう。
低山とはいえ これだけの眺望が得られたことに満足。

2008_1106黒斑山0060 2008_1106黒斑山0077
冠雪の後立山連峰    常念岳の奥に僅かに覗く槍から穂高の稜線
                2008_1106黒斑山0055 2008_1106黒斑山0068 2008_1106黒斑山0053
                蛇骨岳山頂         眼下の湯の平湿原    蛇骨岳から黒斑山

 再び黒斑山に戻る。頂上には若い男性二人組と中高年男女6人組の2パーティ、二人組は蛇骨岳へ、
6人組は下山。その後登ってきた前夜 同宿だった単独行の同年配者に問われて、蛇骨岳からの展望を
お薦めする。
11時20分、同じルートで下山を開始。

2008_1106黒斑山0076 2008_1106黒斑山0080
光り溢れる尾根と紅葉  湯の丸山の奥に冠雪の北アルプス

 車坂峠のビジターセンターで生ビールとハンバークのランチ。付近の散策を楽しみ 温泉に帰着。
夕方下山してきた同宿者と今日の山行を語り合い、再び静かな夜を迎え、湯に浸かりながら
餌場に来るまだ若いタヌキを観察したりして過ごした。

  
  乾燥肌と診断されている孫、先月、南アルプスの麓の奈良田温泉に入浴させたところ
効果が見られたので、同じ泉質のこの高峰の源泉を3リットル車に積んで帰路に着く。
 ブログを通じての友人、PoPoさんご夫妻やnoyamaさん達が先月歩いた湯の丸山・烏帽子岳を眺めて
帰ろうと池の平湿原、地蔵峠を越えて 紅葉の美しい鹿沢温泉、鳥居峠を経由して上田菅平ICから
浦和へ戻った。
2008_1106黒斑山0084 2008_1106黒斑山0087
東篭ノ登山         鳥居峠の紅葉

 ブナ林の四季と同様、カラマツ林の芽吹きの春と黄葉の降り注ぐ晩秋は 心象に残る風情を味わせて
くれる。
初めの計画では帰路、鳥居峠から四阿山を巻いて万座ハイウエイ、渋峠を越えて発哺温泉から岩菅山に
登り、叙情的な湯の街 渋温泉を楽しむ予定であったが、渋峠は はや雪で閉鎖、発哺温泉もスキー
客を迎える準備で11月の平日は臨時休業とかで断念、次回の楽しみに残した。

                                       (写真はクリックして拡大してください)

                         「・・・ からまつの林を出でて、浅間嶺にけぶり立つ見つ
                           浅間嶺にけぶり立つ見つ、からまつのまたそのうへに。」
                                                         白秋  



















テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

瑞牆山
 ツガ、シラビソ、カラマツなどの針葉樹林から生えるように岩峰が屹立している姿が美しい山、
みずがき山は一度は登ってみたい山のひとつであった。
晩秋の薄日に 重なり合って何処までも続くカラマツの黄葉が、遥かに過ぎ去った遠い日々を想い出
させるような静かな雰囲気に満ちた山であった。

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里宮平           みずがき山         カラマツ林    (写真はクリックして拡大してください)

「山行クロニクルNo.25」  みずがき山
’08.10.30(木) 浦和~中央道須玉IC~里宮平・みずがき山荘(泊)
    10・31(金) 里宮平~富士見平~天鳥川~山頂~里見平~浦和

 前泊した登山口、里宮平の山荘周辺は もう葉を落としたブナ、シラカンバ、ヤエガワカンバに混じって
ミネカエデ、ミズナラ、カラマツなどまだ残りの紅葉が美しく、晩秋の静寂さを際立たせていた。
 昨年の火打山以来 久し振りに学生時代の友人 Mさんをパートナーとして、朝7時30分、登山道へ
踏み入った。

 オレンジや赤、黄の彩を楽しみながら 金峰山、さらには小川山への道を分け、天鳥川へ降る途中
みずがき山の岩峰がようやく眼前に顕れ、その頂の美しさが登頂意欲を掻き立てる。

2008_1031瑞がき山0003 みずがき山・山頂部を覗く

 登山口から頂上までの標高差約800m。天鳥川を徒渉すると梯子やロープが所々に現れる岩の多い
急登となった。
2008_1031瑞がき山0020 2008_1031瑞がき山0007
天鳥川のカラマツ     屹立する巨岩

 頂上直下はシャクナゲが多く、この花季は一際眼を楽しませてくれることだろう。
巨岩を仰ぎながら巻き、大岩の上に薄日が降り注ぐ頂上(2230m)着、11時20分。
隣の小川山、五丈岩が飛び出している金峰山の裾野の紅葉が綺麗だ。
雲間に八ヶ岳、鳳凰三山の奥には はや冠雪した北岳や間の岳など白峰三山、遠くには富士山が
霞んでいる。吹き渡る風はさすがに冷たい。

2008_1031瑞がき山0015 2008_1031瑞がき山0010 2008_1031瑞がき山0012 2008_1031瑞がき山0016
薄日の頂上         眼下の紅葉        八ヶ岳遠景         富士山

 レトルトカレーを温め、コンビーフとおにぎりを食べながらの会話は弾む。
Mさんは 頂上からの眺望とこの岩峰の好さを語りながらも 帰路の岩場の降りの心配を吐露する。
雲が厚くなり陽が閉ざされるまで1時間半頂上に滞留。
その間、10人程度の登山者と挨拶を交わした。

 再び、ゴロ岩の急下降を開始する。
天鳥川を渡り、ちょっとした登り返しを過ぎ厚く積もった落ち葉を踏みしめ、
南面のミズナラ、ミネカエデ、 北面のカラマツの名残の彩を楽しみながら、3時過ぎ里宮平へ帰着。

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 装備を解き 増富温泉を経て帰路に着いた。晩秋に相応しい山行の一日だった。

IMG_4342.jpg photo by M
                                       (写真はクリックして拡大して下さい)













 

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